Web Designing 2009年1月号に、Movable Type が特集されました

クリスマスとMovable Typeのステキな関係(前編)

メリークリスマス、と書くとちょっと恥ずかしいシックス・アパートの関です。年末押し迫ったムードが満ちあふれる中、5周年ブログは今日も元気に続いております。

さて今日(今晩)はクリスマスイブです。米国をはじめ多くの国ではクリスマスは家族で集う日ですが、ここ日本では、カップルで過ごす日と考えている人が多いようです。そこでクリスマスにちなんで、シックス・アパートの共同創業者であるBenとMenaの二人のカップルが作ったMovable Type(MT)の歴史を、MT管理画面の変遷とともに振り返ってみたいと思います。

Movable Type 1: デビュー

MT 1.1

最初のMTが登場したのは2001年10月。ブロガーであるMenaの「もっと高機能なブログツールが欲しい」というリクエストに、Benがこたえて作ったプログラムを、インターネットで公開したのが始まりです。

ブログ・オン・ビジネス 企業のためのブログ・マーケティング(日経BP社刊) 139ページより引用

せっかくWebに書いた記事に、読んだ人からコメントをもらったり、過去に書いた記事を読みやすいようにアーカイブして一覧にできたらいいのにと思ったんです ― Mena Trott

限定ベータテスト中にクチコミで話題が広がったMTは、公開された最初の1時間で100回以上ダウンロードされ、配布を一時中断せざるを得なくなるなど、たちまち評判になりました(What happened to "Notify Me?")。

当時、私は米国に住んでいたのですが、アメリカ同時多発テロ事件(通称「9.11」)直後で、文字通り夜も眠れなかった苦い記憶があります。その後、米国でのマスコミ報道が「戦時報道」として体制寄りなものになり、ブログ(当時は「ウェブログ」という呼び方が主流でした)による草の根ジャーナリズムが急速に台頭して、注目され始めたのもこのころです。

Movable Type 2: トラックバック提唱

MT 2.0

公開後、多くのユーザーからフィードバックをいただいたMTは、2002年3月にメジャー・バージョンアップしてMT 2.0になります。この時期は、いろいろな機能に対応するたびにバージョンアップされていますが、後のブログ界に大きなインパクトを与えたのは、バージョン2.2(2002年6月)になって新しく追加された「トラックバック」でしょう(Version 2.2 Released)。

トラックバックは実装と同時に仕様が公開され、その後多くのブログツールがトラックバックを標準機能として実装し、“業界標準”として広く普及します。特に日本では、ブログの黎明期である2003年~2004年にかけて、ブログの条件として「トラックバックとRSS」と言われていた時期があったほどです。

個人的な話ですが、私がMTを使い始めたのもこのころ(2002年8月)です。当時MTはまだ日本語化されていませんでした。当時シックス・アパート(というよりBen)は、ローカライズのボランティアを募っていて、私も応募したのですが、次のようなメールがBenから返ってきたのをよくおぼえています。

Date: Mon, 14 Oct 2002 12:52:43 -0700
Subject: Re: Japanized version
From: Benjamin Trott
To: Nobuhiro Seki

> I'm Nob Seki and interested in adding Japanese language features
> to Movable Type. I already applied the minimal patches to MT 2.21
> to use Japanese multibyte data. If nobody is really doing Japanization
> of MT, I am willing to work on it after I examine the difference b/w
> 2.21 and the latest 2.5.

I believe we have some people working on Japanese, but you should contact them to see if you can work together.

     http://www.movabletype.org/l10n/japanese/

bye,
Ben

そしてこのページを見てみると、日本語化を担当しているのは「Daiji Hirata」と書いてあります(このページはすでに存在しませんが…)。後にシックス・アパートに最初の投資をするネオテニー社の平田大治(その後シックス・アパート日本法人執行役員を経て現在はニューズ・ツー・ユー取締役)です。

この成果が広まったのが、雑誌「インターネットマガジン」2003年2月号の「日記サイトを超えるBlogサイトを作りたい!」という特集です。この特集の中で、平田はMovable Type 2.51で日本語を使えるようにするためのJapanese Language Packのインストール手順などを詳細に解説しています。実際の記事は、インターネットマガジン バックナンバーアーカイブからPDF形式でダウンロードすることができます(日記サイトを超えるBlogサイトを作りたい!)。

その後、このインストールの手間を軽減する日本語化パッチみらのさん作)の登場もあり、2003年はMTを使った日本語ブログが一気に増えた年になりました。

そして2003年12月にシックス・アパート日本法人が設立され、2004年に待望の日本語版MTが登場するわけですが…(以下、12月25日公開予定の後編につづく)。

【おまけ】 Movable Type 管理画面の変遷 (バージョン 1 & 2 の一部)

Movable Type 1

MT 1.1

MT 1.1

MT 1.2

MT 1.2

MT 1.31

MT 1.31

MT 1.4

MT 1.4

Movable Type 2

MT 2

MT 2

MT 2.11

MT 2.11

MT 2.21

MT 2.21

MT 2.51

MT 2.51


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