Blog on Business

2004年12月26日

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エムエルコンサルタンツがMovable Typeを使う理由

企業のMovable Type/TypePad実用例

エムエルコンサルタンツ

http://www.mlconsultants.co.jp/

「企業ウェブログは事業関連に絞り、個人ウェブログは自由なスタイルで書くという風に使い分けています」

 エムエルコンサルタンツは、企業の成長と基盤強化のための広範な会計および経営管理サービスを手がける会計専門のコンサルティング会社である。アーサーアンダーセンで会計監査、株式公開準備支援、M&Aのアドバイザリー業務を担当する一方、欧米の優良企業やベンチャー企業で、経理業務全般を指揮してきた実績をもとに、財務報告の適正化・早期化や内部統制の構築などのサービスも担当している。これらの豊かな経験を同社サイトに反映させるために、2004年9月、同社はサイトをウェブログ形式に移行した。同社がウェブログに移行した理由は何なのか、また同サイトに対する反響やウェブログ形式のメ
リットなどを尋ねてみた。

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エムエルコンサルタンツのトップページ

■半年に一度しか更新されなかった企業サイト
 エムエルコンサルタンツを設立した宇梶正人氏(日米公認会計士・税理士)は、企業を立ち上げた2001年5月、会計や経理における最新情報を発信するという目的で自社サイトを開設した。ペプシコ日本支社のコントローラー、日本シスコシステムズ株式会社の経理マネジャー、株式会社ネオテニーのCFO(最高財務責任者)を歴任した同氏は、シスコシステムズで経理を担当していたときにサイトの立ち上げに関わったという。「当時、イントラネットのなかで各部門のサイトを作るプロジェクトがあり、私自身HTMLタグ辞典などを購入して経理部のイントラネットのページを作った経験があります。そのときに非常に便利だと思ったので、自分の会社を立ち上げたときも、サイトを開設して積極的に情報発信をしていこうと思いました」

 そこで、サイト構築ソフトを購入し、HTMLでページを作って設立と同時に企業サイトを立ち上げた。しかし、更新が面倒でなかなか思うように記事の掲載ができなかったという。宇梶氏は「実際にサイトを立ち上げたまではよかったのですが、一度作るとそのままになり、硬直的なサイトになっていました。本業が忙しくサイトの更新に時間を割くことが難しかったので、当時の更新頻度は半年に1回、まとめて記事を掲載するといった程度でした」と回想する。

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エムエルコンサルタンツを設立した宇梶正人氏

 何かいい方法を探していたとき、同氏が会計を担当しているネオテニーが、2002年10月に企業サイトをウェブログに移行した。そのとき、ウェブログは更新が簡単で自分の意見を即座に発信できるツールだと知った。その後、シックス・アパート社の立ち上げにも経理担当として関わり、ようやく2004年夏過ぎにMovable Type3.0商用ライセンスを使ってウェブログを開設した。Movable Typeのインストール、サイトデザインやテンプレートの変更などは、そこまでハードルは高くなかったという。

■ウェブログのユニークな使い方を提唱
 2004年9月に開設されたウェブログは、「myOpinion」「myTools」「myQuickBase」という3つのウェブログから成る。現在、もっとも活発なウェブログは「MyOpinion」であり、会計・税務関連の最新ニュースや分析記事を掲載している。とくに、国際的な会計基準や内部統制が脚光を浴びつつあるので、国内だけではなく海外の会計・税務事情も幅広く網羅している。

 宇梶氏は「会計基準は国際的に統一するのは難しいながらも、米国会計基準とヨーロッパの国際会計基準(IAS)は互いに歩み寄りの姿勢を見せ、相互承認の道筋を確立しました。オーストラリアを始め、中国や韓国もIASを適用する方向に流れているなか、日本は独自路線を貫く意識が強いように思われます。確かに時価会計や減損会計などの基準は取り入れていますが、まだまだ海外からは見えにくい部分があります。今後はこうした世界の動向を熟知したスペシャリストが必要になってくるでしょう。弊社のウェブログでは、こうした会計における国際的な動向や分析を、できるだけ分かりやすく伝えるようにしています」と語る。

 最新情報を素早く発信するには、ウェブログは最適のツールである。ウェブログのメリットとして、宇梶氏は以前には考えられないほど頻繁にサイトが更新できるようになった点を挙げる。また、デザインを変更したい場合でも、テンプレートを書き換えてすぐに全体を変えることができるのでサイト運営が以前と比べて大幅に効率化できたという。

 ほかにも、エムエルコンサルタンツでは、TypePadのユニークな使い方をしている。「TypePadに、フォトアルバム機能がありますが、クライアントなどへのプレゼンテーションに活用しています。製品やサービスの提案を行う際、フォトアルバムに写真を掲載する代わりに製品の機能やグラフなどのデータを掲載して、スライドショーとして表示するのです。左にサムネームがあり、見たい画面が大きく表示されるフォトアルバム機能はクライアントにとって新鮮で、パワーポイント・ファイルで提案するよりも評判が断然いいですね。どんなソフトを使っているのかよく聞かれるので、TypePadだと言うと驚かれます」(宇梶氏)

■個人と企業ウェブログを使い分ける
 宇梶氏はまた、企業ウェブログだけではなく、個人ウェブログ「wind + wave」も運営している。同サイトには趣味やお気に入りのCD、旅行記などが書かれており、同氏の人となりや生活スタイルが伺える。同氏は「知り合いや家族など身近な人に喜んでもらえれば、それでいいと思って始めました。また、お気に入りの音楽など、自分が好きなものに共感してくれると、この上のない幸せですよね。企業ウェブログはあくまで事業内容に沿った内容を掲載し、個人ウェブログは非公式なスタイルで自由に書くという風に、使い分けています」と語る。

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宇梶氏の個人ウェブログ「wind + wave」。TypePadを利用している。

 エムエルコンサルタンツでは今後、ウェブログをさらに使いこなしていきたいと考えている。同社にはあと2人のコンサルタントがいるが、現在のところウェブログを積極的に書いているのは宇梶氏のみ。すでに、全員がウェブログを書き込むように設定しているので、各コンサルタントが独自の情報を発信していくことを目指している。

 最後に、宇梶氏はウェブログを実際に運営するなかで感じた点を、こう語る。「ウェブログは、自由に意見を発信できるところがとても面白いと思います。書きたいことがあったらすぐに書けるのがウェブログなので、気楽な気持ちでやったほうが長続きすると思います。あとは、匿名ではなく、実名で責任を持って書くことが大事だと思います。ウェブログが普及することで、実名文化が根づくことにも期待したいですね」

■事例データ■
・Movable Type3.0商用ライセンス/TypePad (Pro)
・ウェブログをはじめたのは:2004年9月
・はじめた理由:更新速度、サイトデザイン
・制作を担当したのは:社内
・何か手ごたえはありましたか?:更新頻度アップ、サイト運営の効率化

(Text/Photo by Hiroko Nagano, http://blog.digi-squad.com/

  • 投稿者 Blog on Business 編集部
  • 02:42
  • カテゴリー Movable Type

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