Blog on Business
2005年06月21日
J-WAVEがMovable Typeを使う理由
J-WAVEのMovable Type実用例
J-WAVE
http://www.j-wave.co.jp
FM放送局J-WAVEのウェブサイトでは現在約30のウェブログが運用され、オンエアというリアルタイムな進行に合わせた情報発信が行われている。

■RSSを有効活用
J-WAVEがMovable Typeを導入し、番組情報のRSS配信を開始したのが3月1日。放送業界においてRSSを使った番組情報の配信のさきがけとなった。追ってNHKが3月末、フジテレビが4月中旬にRSSによる情報発信に踏み切っている。J-WAVEがMovable Typeを導入したきっかけは、このRSS配信へのこだわりにあったようだ。
「今後RSSリーダーが普及して、ブラウザーとも一体化していくことになると思います。それに先駆けてお客様に番組の情報をいち早く届けるにはウェブログが最適だと思いました。」
J-WAVEのサイトの"blog一覧"のページには、約30の番組のウェブログが並んでいる。その一方で全番組を縦断する情報を扱ったウェブログも並んでいる。番組のゲスト情報が欲しければ番組のウェブログにアクセスすればいいのだが、ゲスト情報だけを発信しているウェブログを見れば、その日のゲストの流れを知ることもできる。ラジオを聞いている聴取者が「ホームページにアクセスしてみようかな」という受身ではなく情報を逆にプッシュすることで、ラジオへのアクセスを促すという能動的な情報発信方といえるだろう。
他にも注目番組の情報、番組プレゼントの情報だけを集めたブログも運用されている。ウェブログを活用した効率のいい情報発信の一例といえる。
■番組の価値を高めるコンテンツ
一方、各番組ごとのウェブログの内容はすべて番組スタッフの手に任されている。
「製作の現場にウェブログを強要しているわけではなく、希望のあった番組に用意しているのですが、みんな興味があるようで『あ、ブログなんだ』という感じで始めてくれて、あっという間に数が増えていきましたね。」
番組のウェブログの位置付けは、ラジオの番組の情報をフォローするという側面以上に、番組自体への興味を惹く内容が目立つ。
ミュージシャンがパーソナリティーをつとめる『OH! MY RADIO』ではミュージシャンのスタジオでの様子やちょっとしたエピソードが写真とコメントで綴られる。また、午後の帯番組『RENDEZ-VOUS』ではパーソナリティーのVieVie自身が日記を更新している。その他には、放送後記としてスタッフの日記が書かれているものなどがある。
『Hi Hi PUFFY』のように、コメントとトラックバックを使って聴取者とのコミュニケーションを試みているウェブログもある。

ウェブログのエントリーの更新もすべて現場の番組スタッフの手で行われる。ウェブログのデザインは外部に発注しているが、ウェブログの構築・管理はすべて社内。
■現場の活性化に効果有り?
番組制作現場へのウェブログの導入は内部の活性化にもつながったという。まだウェブログを使っていない番組のスタッフが、他の番組のウェブログを見て興味を持つ。この繰り返しで、3ヶ月の内に30個近いブログが立ち上がった。
「コンテンツの更新量は大幅に増えましたね。更新が楽になることで、読み物として充実したという点も大きいです。個々のブログへのアクセスはきちんとは把握していませんが、ページ全体のアクセスは増えています。」

J-WAVEデジタル事業局主任の小向国靖さん
FM放送という音声メディアの情報補填にウェブログを利用するだけでなく、RSSで積極的にリスナーを呼び込むなど、メディア特性を活かしてウェブログを活用法している。既存メディアとインターネットの融合が話題になる昨今だが、その最前線といえる事例がここにはあった。
■事例データ■
・Movable Type商用ライセンス
・ビジネスブログをはじめたのは:2005/3月1日
・はじめた理由:番組情報のRSS配信
・制作を担当したのは:社内(デザインのみ外注)
・何か手ごたえはありましたか?:内部の活性化、コンテンツの充実
Text/Photo by 速水健朗/Kenro Hayamiz
- 投稿者 Blog on Business 編集部
- 14:15
- カテゴリー Movable Type
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