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2006年04月05日

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ゲイトグループ『RESIDE.jp』がMovable Typeを使う理由

ゲイトグループ株式会社が運営する『RESIDE.jp(リザイド・ドット・ジェイピー)』は、新築分譲マンションの検索ポータルサイトである。現在500件あまりの物件をカバーする掲載物件の豊富さと、好みの物件を探し出すという目的に絞った使い勝手のよい検索エンジンを搭載しているのが一番のウリだ。

『RESIDE.jp』そのものはブログではないが、サブコンテンツとして、Movable Typeで制作した3つのブログを付随させているのが大きなポイントだ。ブログに2つの効果を見込んでいるという。1つは高いSEO効果による集客力、もう1つはマンション業界に対する敷居の高さを緩和することだと、ゲイトグループ代表取締役・北野勝康さんは言う。

「弊社では数年前から、ブログを活用した不動産広告展開をご提案しているのですが、以前担当した案件でブログを活用して売り上げを大きく伸ばした事例がありました。不動産屋やマンション内覧会というのは、行けば必ず個人情報的なことを聞かれるし、なにより高額な買い物なので、お客様にとっては非常に敷居の高い店のひとつだと思います。にもかかわらず、物件に関する情報はデベロッパーからの一方通行であることが多い。『RESIDE.jp』ではMovable Typeを活用して、お客様の不安や疑問を解消し、物件の変化過程をお伝えすることで、紙媒体にはない動きのある新しいマンションカタログといったものを作れないか、と考えています。」

単に物件をきれいに見せるだけなら紙媒体にはかなわない。ならば、紙媒体ではできない、物件の変化を恒常的に伝えることで、ユーザーの関心・興味を引こうというのが『RESIDE.jp』の戦略だ。そこに、ブログがどう関わってくるのだろうか。

RESIDE1.jpg
『RESIDE.jp』のトップページ。「お客様は広告っぽさが前面に出ると引いてしまう」ことから広告バナーも画面中段に最低限のものを貼るだけに留めている。

■ブログの書き手に必要な資質は「ノンプロ」の視点
現在、『RESIDE.jp』では3本のブログが運営されている。最新の機能や新築マンションに関するトピックなどを掲載する『RESIDE.jp 通信』、資金計画の立て方から物件のチェック方法、購入の流れなど、新築マンションを購入する際に知っておきたいことを網羅的にまとめた『新築マンション購入の基礎知識』、様々なマンションの内覧会に参加した感想を綴る『ヨッシーのマンションレポート500』だ。

「ひとつのサイトにごちゃごちゃと情報を盛り込むのではなく、メインの検索サイトはあくまでシンプルなつくりを心がけています。お客様の興味関心を引くコンテンツを随時Movable Typeで立ち上げ、『RESIDE.jp』に連動させるというのが基本方針ですね。現在は3本ですが、将来的にはもっと書き手を増やして多くのコンテンツをMovable Typeで作りたいと思っています。」

『RESIDE.jp通信』は北野さん自らが執筆しているが、『新築マンション購入の基礎知識』は宅建資格を持つ主婦に、『ヨッシーのマンションレポート500』は不動産業界で20数年、営業職として勤めた経験を持つ男性に執筆をお願いしているという。いずれも文章を書く経験は全くなかったというが、この「プロじゃない」ということが、一番重要なことだと北野さんはいう。

「彼らは、宅建を持っていたり不動産業界にいたなど基本的な知識こそ持ってはいるものの、文章のプロどころか住宅のプロというわけでもありません。長年主婦として過ごして、新築マンションを購入するにあたって様々な検討をしたことがある、といった経歴のほうが大事で、いわば『住まうプロ』とでも言うべき存在です。ウェブを閲覧するお客様は『宣伝っぽさ』に拒否反応を示します。だからこそ、売る側からではなくお客様の目線に沿った、住む人からの視点に立った情報を発信していくことが何よりも重要だと思っています。今後の執筆者についても、同様の基準で選びたいと思っています。」

文章を細かくチェックすることもないという。

「色々注文をつけると、その人らしさが抜けてしまいますからね。ただひとつ、常にお願いしているのは、『抜き出して書かないでください』ということです。資料を参考にする場合でも、必ず自分の中で咀嚼して、自分の言葉で語るようにしてくださいということだけは、うるさく言っていますね。」

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『RESIDE.jp』のコンテンツのひとつ、『新築マンション購入の基礎知識』

■「敷居」を低くするのにブログは効果的なメディア
もうひとつ、『RESIDE.jp』にはブログを活用した面白い事例がある。

「この1月から『マンションブログヘッドライン』というRSSリーダー機能を実装し、各物件担当者のブログをひと目で見られるようにしています。物件担当者が物件についてのブログを書くことは非常に少なく、物件の1割にも満たないのが現状ですが、その購入を検討しているお客様には好評をいただいています。ブログはお客様との距離を縮めるツールなので、新築マンション企業様にはカタログでは伝えきれない『人間的、現場的』な情報を発信するよう、今後もドンドンご提案していきたいと思っています。」

これらのブログには、工事の進捗状況や売れ行き、購入キャンセル情報のほか、近隣のレストランなどのお店情報、学校や図書館といった公的施設の案内や実際に行ってみた感想などが書かれており、物件周囲の変化などもわかる利点がある。また、書き手そのもの(=新築マンション販売会社など)に親近感を持ってもらえるのもブログ効果のひとつだ。

「ブログとは、紙媒体以上に、書き手と読み手の距離を縮め、敷居を低くしてくれる媒体だと思います。」

北野さんがそう確信するにいたった背景には、冒頭でも軽く触れた「ブログを活用して売り上げを大きく伸ばした事例」があった。

ゲイトグループ株式会社では、以前に住友林業ホームサービス株式会社の不動産仲介サイト『すみなび』をブログ型CMSで構築、提供したことがあるが、このとき核になったのが営業マン400人のブログだった。

「400人全員にブログを書く習慣をつけていただくまでに1年ほどかかりましたが、これによってお客様には営業マンそのものに親近感を持っていただくことができ、アクセス数が増大、売り上げにも直結した経験が『RESIDE.jp』にも生かされています。」

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2006年1月から稼動したばかりの『マンションブログヘッドライン』。今後は掲載本数を増やし、常に何かしらの物件情報が更新されている状態にしたいとのこと。

■お客が新築マンションを身近に感じられる情報発信を目指して
複数のブログを掲載すれば、毎日何かしらの情報が更新される。この更新状況を見ているだけでも、ユーザーはその販売会社全体の動き、ひいては業界全体の動きを知ることができる。デベロッパーからの一方的な情報提供ではなく、新築マンションに関わる様々な立場の人間が情報発信することで、ユーザーが新築マンションを身近に感じ、かつ必要な情報を的確に得られるようなサイトにしていきたいと北野さんは語る。

「近い将来、消費者(マンション購入者)や建築家が気楽に参加できる機能を実装していこうと考えています。コミュニティ形成をしながら、購入物件を探し当てることができるサイトに進化させていくつもりです。そういった意味でまだ現在はβバージョンの状態。これからが勝負です。」

■事例データ■
・Movable Type
・サイトを公開したのは:2005年11月1日
・はじめた理由:マンション購入検討者とより親密なコミュニケーションを取るため。
・制作を担当したのは:自社開発
・何か手ごたえはありましたか?:稼動して3ヶ月程度だが、検索エンジンの上位にも表示されるようになり、月間で1万人位の方に閲覧されるようになった。

  • 投稿者 Blog on Business 編集部
  • 21:32
  • カテゴリー Movable Type

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