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2006年07月14日

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地球の歩き方『海外特派員BLOG(ブログ)』がMovable Typeを使う理由

地球の歩き方の『海外特派員BLOG(ブログ)』は、海外旅行の総合ポータル「地球の歩き方」の中のコンテンツとして運営されているブログで、世界に散らばった12人の特派員が現地ならではの話題やニュースを伝えている。


『海外特派員BLOG(ブログ)』のトップページ

■複数のサイトでRSSを活用する
この特派員によるレポート自体は、ブログに移行する前から存在したコンテンツ。以前は独自のCMSを使って更新されていたが、2006年4月から Movable Typeを導入し『海外特派員BLOG(ブログ)』の名称に変更された。独自CMSからブログに移行した理由について話をしてくれたのは「地球の歩き方」のウェブサイト全般を担当するプロデューサー的立場の嶋田美保さん。

「特派員レポートは各特派員が一週間に一度レポートを更新しているので、非常に更新頻度の高いコンテンツのはずなんですが、表面上、あまり更新されているようには見えなかったんですね。そこで動きを見せるためにブログを導入したんです。特派員ブログのトップページからブログの更新情報のRSSを読み込んで、更新状況がわかるようなプログラムを組みました。今はサイト全体に動きが出ました。」

"動きが生まれた"のは「海外特派員BLOG」のトップだけではない。RSSはさまざまなサイトで活用されている。

「うちは「arukikata.co.jp」に「arukikata.com」、他にも留学情報など、独立したドメインのサイトをいくつも運営しているんですが、特派員のレポートのRSSを各サイトから読み込むことによって、共通で使えるようにしています。例えばブログが更新されると、エリアごとのサイトのニュースとしても配信されるんですね。こういうこともブログを導入して、RSSを使うようになってはじめてできるようになりました。」

■ブログ時代のデザイナーの仕事
「海外特派員BLOG」はデザインも構築もすべて社内で賄われている。デザインを担当するのは、「地球の歩き方」のサイトでHTMLも担当するウェブデザイナーの中條絵里さん。彼女は"MTタグを操ることができるウェブデザイナー"でもある。

「もともとシステムエンジニアだったということもあって、CSSのデザインよりも、むしろMTタグの方が理解しやすかったですね(笑)。ルールもわかりやすくて Xoopsを覚えるのに比べたら全然楽です。あと、デザインは新規に作成したのではなくて、Movable Type用のデザインのパターンを購入して、それをカスタマイズしていくといったやり方をしています。」

ちなみにこの「海外特派員BLOG」には、もう1人MTタグを理解しているスタッフが存在する。このサイトのディレクターを務める古寺宏史さん。

「私の場合は趣味でブログをいじったりしているんですけど、MTタグくらいはすぐにわかるようになりましたね。」

これは心強い。企業がブログを導入する場合、構築とデザインは外部の制作会社に任せ、運用は社内で行うというケースが多い。しかしMovable Typeの場合は書籍も発売されており、またネット上に情報も多いため、「海外特派員BLOG」のケースのように構築と運営を内部で行い、デザインのテンプレートを外部から購入するということも可能のようだ。

■コメントが付くブログ記事とは?
「海外特派員BLOG」にはさまざまな個性を持った特派員がブログを更新している。コメント欄の活用は各特派員の判断に任されているとのことだが、ほとんどの特派員はコメント欄をオープンにしており、読者とのコミュニケーションの場として利用されている。ここでも興味深いサンプルが採集できているようだ。

「特派員の方々は、プロのライターの方や航空会社に勤務している方などさまざまなんですね。おもしろいのは、完成度の高い文章を書かれている記事よりも、よりフレンドリーに書かれた記事の方が、コメントが付きやすいという法則があるみたいなんですよ。今後、特派員を増やしていきたいと思っているんですけど、こういうデータも参考にしながら、特派員を選んでいくつもりです。」(プロデューサーの嶋田美保さん)

おそらくこの辺りがブログの"マジック"なのだろう。雑誌のコラムとは違い、読み手と同じ目線に立ち、砕けた文体で記事を書いた方が、円滑なコミュニケーションが生まれやすい。せっかくブログとして情報を発信するのであれば、この"マジック"を活用しない手はない。

arukikata3.png
現地の話題やニュースを伝える特派員のブログ

■検索エンジンからのアクセスに期待
「地球の歩き方」のサイトが現在の形になったのは2006年の1月のこと。トラベルガイドブックの「地球の歩き方」のウェブ部門(運営会社=地球の歩き方 トラベル アンド エデュケーション)と格安航空券などを扱うインターネット「アルキカタ・ドット・コム」が合併することで、格安チケットの販売から旅行や留学のガイドまで幅広い情報を扱う、海外旅行の総合ポータルサイトとしての「地球の歩き方」となった。

ふたつのサービスが一緒になることでウェブサイト自体の目的も明確になった。海外旅行や海外留学の情報を提供し、そのままチケットの販売までをひとつのサイト上で行うのが理想的なフローとなる。そこで重要になるのは検索エンジン経由の客の獲得だ。

「特派員の書く記事のタイトルには必ずエリアの名前が入ります。そうすることで、そのエリアに興味がある人が検索で見つけやすくなります。SEOに強いというのもブログ導入の理由のひとつです。ブログの立ち上げと同時にドメインも新しくしたので、SEOでの目覚しい効果はまだあらわれていないのですが、今後に期待しています。」(嶋田さん)

現在のところ「地球の歩き方」サイトでブログが使われているのは「海外特派員BLOG」のコンテンツだけだが、これはまだ試験的な意味での導入であり、今後は他のコンテンツのブログ化も予定されているのだという。

■この夏のオススメツアーは?
今回話を聞いた御三方は旅行会社で働いているだけあって、みな大の旅行好き。この夏オススメの海外旅行の渡航先をたずねてみた。

「今のオススメはアイスランドですね。地球の歩き方WEBマガジンでもアイスランドを特集しています。アイスランドはすごく寒いイメージがあるんですけど、空気がきれいで食べ物も美味しいんですよ。9月にはチャーター便もあり、12時間でアイスランドまで行けるのでおすすめです。ぜひどうぞ!」(中條さん)


左から、中條さん、古寺さん、嶋田さん

地球の歩き方 海外特派員BLOG(ブログ)の事例データ
・Movable Type ホスティングライセンス
・サイトを公開したのは:2006年4月
・はじめた理由:RSSを活用し、サイトに動きを出すため。アクセスを増やすため。
・制作を担当したのは:すべて内部。デザインのテンプレートは外部より購入。
・何か手ごたえはありましたか?:サイト全体に動きが出た。コメント欄を使ったコミュニケーションが生まれた。

  • 投稿者 Blog on Business 編集部
  • 03:31
  • カテゴリー Movable Type

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