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2006年11月17日

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スポニチが『ワールドサッカープラス』でMovable Typeを使う理由

スポニチが運営する 『ワールドサッカープラス』 は、世界のサッカー情報満載のニュースブログだ。スポニチには、すでに 『スポニチアネックス』 という総合スポーツニュースサイトがあったが、コアなサッカーファンの声に応えるために、別途サッカーに特化したサイトが設けられることになった。ブログの導入は、スポニチ初。その狙いはどこにあるのだろうか?

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『ワールドサッカープラス』 のトップページ。ニュース、コラムなど豊富なコンテンツを掲載している

■ブログ導入のきっかけ
Jリーグから欧州リーグまで、世界のサッカー情報を伝える 『ワールドサッカープラス』 にブログが導入されたのは、今年の夏。サイトのリニューアルに合わせ、全面的にブログで構築されたサイトとなった。
「サイトのスタート時点から、ブログを使ったサイトにしたいというコンセプトだったのですが、結果的に夏からスタートとなりました」と、スポーツニッポン新聞社 マルチメディア事業局メディア編集部長の小島一行さんは語る。そもそも、ブログを使ったサイトを目指していたということになるが、それはなぜなのだろうか。
「まず、世の中の流れがブログになっていたということがあります。また、すでに、スポニチには 『スポニチアネックス』 という、幅広くスポーツニュースを扱ったサイトがあって、野球や格闘技などと共に、サッカーのニュースも取り上げているんですね。さらにサッカーのサイトを作るなら、同じものをやっては意味がありません。そこで、ブログを導入してみてはどうか、ということになりました。ブログの持つ双方向性や管理のしやすさを取り入れていきたいと思ったからです」。

ニュース速報的なものは、『スポニチアネックス』 に次々と掲載されていく。いわば、浅く広くといったスタンスだ。しかし、サッカーにはコアなファンが多く、よりディープな情報を望む傾向があるといえる。海外の話題など、総合サイトでは拾いきれないニュースを掲載する目的で、『ワールドサッカープラス』 は作られた。

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ニュースは国内・海外問わず、多数掲載。速報性も高い

Movable Typeを選んだ理由は「導入例が多く安心感があること、安価なこと、プラグインが充実していること、開発が容易なことから」とのこと。導入そのものは外部の製作会社が行ったが、現在は自社内で運用を行っている。移行に関しては、特にトラブルもなく、スムーズに行えたそうだ。
現在、日常的な更新作業を行っているのは2人。「午前中の2時間程度の作業で、だいたいの作業は済ませられる」という。更新作業が簡単に行えるので、入力ツールとしても優れているという感想を持っているそうだ。

■ブログの効果
ブログの導入後、小島氏が「最も改善された」と感じたのが「サイトの見やすさ」だ。「リニューアル以前に比べて、デザインがすっきりしましたね。前はかなりごちゃごちゃしたレイアウトだったのですが、ブログの導入によって見やすくなりました。リニューアル後にはページビューの増加が見られたのですが、見やすさが評価されたのかもしれません」。
ブログの導入によってすっきりしたのは、トップページの見た目だけではない。サイトの構成そのものも整理された。

『ワールドサッカープラス』 のコンテンツは、大きく2種類に分けられる。1つはニュース。一口にニュースといっても、その内容はさまざまだ。Jリーグのニュースや欧州リーグ、またワールドカップに関するニュースもある。それらの多彩なニュースはカテゴリー分けされ、アーカイブとして蓄積される。
もう1つのコンテンツはコラムだ。金子達仁氏、西部謙司氏、戸塚啓氏といった人気ライター陣による記事は、注目度も高い。こちらも筆者ごとに整理されていくので、最新のコラムだけでなく、気になる筆者の記事をまとめて読むこともできる。

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人気のある金子達仁氏のコラム。スポニチ本紙との連動コラムだが、サイト独自のコラムもある

過去の記事に収録されているのは、ブログ導入後の記事だけではない。それ以前の記事もブログへの移行が済んでいるため、現在追加されているエントリーと同様に閲覧することができる。溜まったコンテンツを埋もれさせず、生きたコンテンツとして簡単に活用できるのは、ブログならではといえるだろう。例えば、ワールドカップの関連ニュースをおさらいしたいと思ったときにも、カテゴリーから一覧が表示できる。検索性が上がり、過去の試合結果に簡単にアクセスできて便利だ。

ブログ導入に対して、ユーザーの反応はどうだろうか。
「実は、ユーザーからの直接的な声というのはあまり来ないのですが、苦情がないということは、好意的に受け入れられていると考えられると思います」。何より、ページビューの増加が、ユーザーにも好印象を与えている証拠といえるだろう。

■読者の要望に応えるためのツール
ブログの導入によって、ユーザーにとっては利便性が高まり、制作側にとっても管理が楽になる。まずは即効性のあるメリットが得られたが、さらなる展開を考えているようだ。
「まず、もっと双方向性を生かしたサイトにしていきたいですね。現在はトラックバックを受けられるようにしてありますが、そのほかにも、読者の声を取り入れられるような仕組みを作っていきたい。いままでの新聞は、どうしても情報が一方通行になってしまいがちでしたが、これからはいかに読者の意見を聞くかが重要になってきます。その取っ掛かりとしてブログを活用できればと思っています」。

コンテンツの充実と、速報性のアップも目標のひとつ。
「そもそも、このサイトは、海外のサッカー情報を充実させたいという目的で作られたので、そこはもっと充実させていきたいですね。海外リーグの試合速報なども載せたいと思います」。現在は外電によるニュースが多くを占めるが、通信員による記事も増やしていきたいとのことだ。ブログであれば、記事の更新は簡単に行える。世界各地から、リアルタイムで試合の状況が伝えられる日も近いかもしれない。

『ワールドサッカープラス』 が軌道に乗ったところで、さらにブログを立ち上げる予定もあるという。
「ブログをいくつも集めたサイトを構想中です。例えば、運動部の記者の声を伝える場になればいいと思うし、スポーツライターからもブログをやりたいという声もすでにあがっています」。

日々スポーツの現場に接している記者やライターの持っている情報量は膨大だが、「スポニチ」という枠組みに上がってくるのはその一部にすぎない。しかし、ふるい落とされたものの中にも、おもしろい情報はたくさん眠っている。むしろ、そういった情報をほしがるのがファン心理だ。ブログがそれらの情報の受け口となれば、スポーツファンにとっては最高のコンテンツとなるだろう。
より早く、より深い情報を手に入れたい。そんなわがままなファンの要望に応えるツールとして、ブログはこれからも大いに役立ってくれるに違いない。

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今回お話を伺った小島さん

事例データ
・Movable Type 通常ライセンス(ライセンスパック)
・サイトを公開したのは:2006年9月
・はじめた理由:記事作成の容易さ。将来的に読者とのコミュニケーションを考えているため
・制作を担当したのは:社外
・何か手応えはありましたか?:更新が容易。サイトが見やすくなった。読者とのコミュニケーションなど、次のステップに進めると考えている

  • 投稿者 Blog on Business 編集部
  • 09:47
  • カテゴリー Movable Type

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