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2007年01月10日

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リアルネットワークスが『RealArcade』 でMovable Typeを使う理由

『RealArcade』 はリアルネットワークス社が運営するダウンロードゲームサービスだ。ユーザーはクライアントソフトをインストールするだけで、400を越える最新のゲームを簡単に楽しむことができるようになっている。Movable Typeを使って構築された『RealArcade』 のサイトには、続々登録される最新のゲーム情報がわかりやすく掲載されている。

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RealArcadeのトップ画面。多くのゲームがジャンル別にわかりやすく分類されている

■サイト構築の目的
このサイトの主目的は、ダウンロードゲームサービス『RealArcade』 の普及および販促活動にある。サービス自体はアメリカをベースに世界中で運用されている。以前は、サイトの内容もアメリカのものをそのままローカライズして公開していたが、2006年からはアメリカから送られてくるゲーム情報を利用して日本独自のサイト展開を行っている。その理由について、デザインから運用まで全てを担当するリアルネットワークス株式会社の田中勇佐武さんは語る。

「ご存知の通り、日本は世界有数のゲーム市場を持っています。当然ユーザーの目はとても肥えており、サイトの内容もインターナショナル版を単に翻訳したものでは色々不具合が出てきました。具体的にはゲームタイトルの表記やカテゴリー分けの曖昧さなどです」

これらの課題を解決するための日本版サイトの構築は段階的に行われた。
まず、2006年の1月にはデザインを全面的にリニューアルし、続いて5月にはアメリカから送られてくるデータを元にHTMLを生成するプログラムの開発・導入を、そして11月にはMovable Typeの導入を行い現在に至っている。

■運用方法
それでは、サイトの現在の運用手順を見ていこう。
サイトのメインコンテンツであるゲームの情報は、毎週最新のものが圧縮された状態でアメリカのサーバにアップロードされる。このデータの中には、XMLで記述されたゲームについての情報および画面キャプチャーなどの図版が含まれている。
次にこのデータをサーバからダウンロードし、JAVAで開発したオリジナルのプログラムに入力する。するとあらかじめ用意されたテンプレートファイル(Movable Typeのテンプレートファイルとは別物)に基づいたHTMLソースが生成される。
最後に、生成されたHTMLソースをXML-RPCを使ってMovable Typeに直接投稿する。1回に作成される記事は600を越える。
一見煩雑に思えるこれら一連の作業は、バッチファイルの起動によって自動実行されるので、管理者は確認作業以外ほぼ手を動かすことはない。

real-2.jpg
トップページでゲームをクリックすると、そのゲームの詳細情報画面が表示される

■MTの利点と欠点
Movable Type導入のメリットについて田中さんはこう語る

「弊社では現在5つのサイトを管理しており、その総ファイル数は3万を超えます。『RealArcade』 の更新がこのように半自動化されたことにより、人的負担が軽減されたのは大きな成果です。以前は苦労して作成していたカテゴリー別インデックスなども、Movable Typeが自動作成してくれるのでとても楽ですね。また、キャンペーン情報など、アメリカからのデータを元にしない不定期コンテンツの作成にも柔軟に対応できるのも魅力です」

現在『RealArcade』 はMovable Typeのデザインテンプレートを変更することによってサイトの名称とデザインを変更し、『壁紙.com』 等複数のポータルサイトにゲームポータルコンテンツをOEM提供している。当然これらの更新も自動化されており、田中さんは今まで更新に追われていた時間を使って、今後はサイトをより進化させることに注力できるようになったようだ。

「ゲームごとにユニークなファイル名を持ったスタティックなHTMLを生成できる、というブログの特質からくるSEO効果にも期待しています。コメントやトラックバック、RSSといったブログならではの機能も今後は使いこなしていきたいですね。
また、テンプレートモジュールやテンプレートタグなどを使って柔軟にデザインをカスタマイズできるところも気に入っています。今後はゲームに投票機能を付けたり、投票結果によるソートなども検討しています」

余談だが、田中さんはリアルネットワークスに入社する前は、CMSツールも手がけるシステム開発会社に在籍していたそうだ。

「ある程度業界的な情報は知っていたので、Movable Typeにはかなり早くから注目していました。MySQLと並んで低コスト化の波は止められないということを実感しており、今回の開発にMovable Typeを採用することに迷いはありませんでした」

ただし、同席されたシステム構築担当のエスコム株式会社 高津和彦さんからこのような苦言をいただいた。

「Movable Typeのコンテンツマネジメント機能はとてもよくできていますが、インターフェイス面が全体的に弱いという印象がありますね。このシステムでは大量の記事データをXML-RPC経由で連続投稿するのですが、デフォルトのエディターを使った投稿しか想定されていないので、とても時間がかかります。FTPだと1時間程度で済むアップロード作業が、現在の仕組みだと4~9時間かかっていました。ただ、最近Apacheの追加機能モジュール『mod_perl』 を導入したところ、パフォーマンスが大幅に改善しました。これにより使い勝手はよくなりましたが、アップロードツールのようなものがあれば便利だと思います」

今回のように、XMLのデータフィードを元にブログのエントリーを自動生成するシステムの需要は、今後高まるだろうと予測される。リアルネットワークス社の今回の事例は貴重なケースと言えるだろう。

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今回お話しを伺った田中さん

事例データ
・通常ライセンス(ライセンスパック)
・サイトを公開したのは:2006年11月からMTを導入
・はじめた理由:サイトの機能拡張、更新作業の負担軽減
・開発を担当したのは:エスコム株式会社
・何か手ごたえはありましたか?:以前より大幅にわかりやすいサイトを構築できていると思います

  • 投稿者 Blog on Business 編集部
  • 22:52
  • カテゴリー Movable Type

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