Blog on Business
2007年03月01日
日産自動車が『スカイラインブログ』 でMovable Typeを使う理由:前編
ファンの熱をコミュニケーションに反映させるツールとしてブログを使う
2006年11月20日、日産自動車は5年ぶりのスカイラインのモデルチェンジにあわせて、「スカイラインブログ」を開設した。
日産自動車はビジネスブログの世界ではパイオニア的な存在だ。2004年9月にスタートした「ティーダブログ」は、黎明期のビジネスブログの成功例として、その後に続く多くのビジネスブログに影響を与えている。また、日産自動車ではその後も「キューブ」や「エクストレイル」といった車種でもブログを展開している。すでに車種ごとに公式ブログを作るのが当たり前ともいえる状況で、ブログがマーケティングのひとつのチャンネルとなっている。

「スカイラインブログ」のトップページ。インタビューやレポートといったエントリーのほか、スカイラインのアンケート結果も掲載されている
■多くの声を伝えるツール
成功例であるティーダブログの特長とは、担当者が自分の目線でクルマの魅力を、話し言葉に近い感覚で語る(記事にする)という部分にあった。必ず冒頭に「日産自動車の山本です。」という一文が添えられていたのも、"企業"よりも"個人"であることをアピールするためだ。スカイラインブログでも記事の冒頭は「日産自動車の岡本です。」で始まるが、両者のアピールしたい内容は大きく異なるようだ。
「ティーダブログの場合は、山本さんの個性が前面に出たことが成功した原因だったと思います。でもスカイラインブログの場合は、僕でなくともいいんですよ。個人ではなく、スカイラインというプロジェクトに関わっている多くの人の声を、ブログで外に出していきたいというのがコンセプトです」(マーケティングマネージャー 岡本智さん)
スカイラインブログでは、記事は4つのカテゴリーに分けられている。"インタビュー"、"インフォメーション"、"プロダクト"、"レポート"の4つ。その中でもコンテンツの中心といえるのが"インタビュー"。エクステリアデザイナーや商品開発担当者など、スカイラインというプロジェクトに関わっているスタッフたちの思想やスカイラインに賭けた思いをここで読むことができる。
ちなみに、スカイラインのマーケティング担当の岡本さん自身も、この新しいスカイラインの商品企画を担当した"プロジェクト・メンバー"の1人だ。現場を知る岡本さんだからこそ、誰がどのように貢献しているのかをよく知っており、社内の取材で作るブログを担当するのに相応しいポジションともいえる。
■ブロガー向け発表会
日産自動車はスカイラインの発表で、ちょっと変わった催しも試みている。それはブロガー向けの発表会だ。
「スカイラインは、いろいろと語ってもらいたいクルマなんです。どうせ語ってもらうのなら、ちゃんと語ってもらいたいという思いから、こちらから情報を出して、より正確に語ってもらおうというのがブロガー向け発表会を行った理由です」(販売促進部 インターネットチーム 工藤然さん)
通常であれば新車の発表は、経済記者向け、自動車ジャーナリスト・専門誌向け、一般メディア向けと分けて行われるという。しかし、スカイラインの場合はこれに加えて"ブロガー向け"の発表の場が用意されたのだ。ここに招待されたブロガーは、一般公募で決まったわけではない。
「集まっていただいたのは、こちらから招待した方々です。スタッフが手分けをしてスカイラインについてエントリーを書いているブログを検索し、メール経由で連絡を取って、発表会への参加の意思をお尋ねしました。最終的に70人弱の方にきていただきました」(工藤さん)
発表会は他のメディア向けに行われた内容にマーケティング・ダイレクターからのプレゼンテーションを追加し、開発担当者などから直接話を聞いたりする機会などが与えられた。日産自動車ではブログを重要なメディアとして認識しているのだ。

ブロガー向け発表会の模様は、スカイラインブログにもアップされている
ブログパーツを用いたCGM戦略とは?
↓↓↓
後編に続きます
- 投稿者 Blog on Business 編集部
- 12:26
- カテゴリー Movable Type
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