Blog on Business
2007年03月08日
NECソフトがイントラブログでMovable Type Enterpriseを使う理由:後編
■Movable TypeをベースにしたCMS開発
NECソフトで実際にMovable Typeの導入を行った森川 学さんは、ソフトウェアの開発、システム構築を行うITシステム事業部に所属しているが、営業推進グループの野坂さんの依頼を受け、Movable Typeの設置やカスタマイズを行うことになった。
「私の部署はウェブを使ったサービスの提供・開発を主なミッションとしています。これまでMovable Typeの構築に関わる案件を受注したことはないんですが、クライアントの中にはブログのニーズも増えてきています。今後、無視できない領域ではありますし、一度関わっておきたかったんです」
商品のニーズとしてあるのは、ブログそのものではなく、ブログのCMSとしての領域を応用し、それに顧客ごとの要望に応えた形のシステム。Movable Typeの売りは、カスタマイズを容易に行えるという部分だ。
「まったくのゼロから自分たちでブログのツールを開発するというのはリスクが高いんです。Movable Typeというすでに認知されている既存の商品に、足りない部分を私たちが開発して加えることで付加価値を高め、商品に仕上げていくということは、今後可能性としてはありえると思います」(森川さん)
■エンタープライズ・コンテンツ・マネージメント
まだ2006年の10月に導入されたばかりの社内ブログだが、野坂さんにはこれを利用した新たな構想があるという。これは先ほど挙げた、閲覧制限の問題に関連している。
「今考えているのは、"エンタープライズ・コンテンツ・マネージメント"(ECM)という構想です。ブログのエントリー単位で公開範囲を決定することができて、それは部署単位、または役職ごとの権限だけでなく、外部一般への公開というレベルまで選択可能で、社内・社外の適切なところにフィードすることができるシステムで、ブログに限らず、ソーシャルネットワークシステムやソーシャルブックマークも統括するようなスケールの大きいものができないかと考えています」(下図参照)

ECM構想のイメージ図
ここでは紹介しきれないが、NECソフトでは社内ソーシャルブックマークを始めとした、さまざまな新しいツールが導入されている。これらは単に社内の情報共有のためのツールとして使われるだけに留まらず、これらのツールを応用した新しいサービスへとつなげるための実験でもあるようだ。
イントラネット、グループウェアの中の1アイテムとしてブログが使われるというのは、もはや珍しくはなくなってきている。今後は単なる1ツールではなく、社内の情報共有のための大規模なシステムが生まれ、その中にMovable Typeが使用、応用されるという可能性も大いにありそうだ。

左から野坂 洋さん、森川 学さん、川名 彩さん
事例データ
・Movable Type Enterprise
・サイトを公開したのは:2006年10月
・はじめた理由:社内の情報共有及び、商品開発につなげるため
・制作を担当したのは:社内
・何か手ごたえはありましたか?:すでに社内に22のブログが立ち上がり、稼動している
- 投稿者 Blog on Business 編集部
- 14:46
- カテゴリー Movable Type Advanced
トラックバック
- トラックバック URL
