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2007年04月09日

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OCNのブログ人がTypePadを使う理由

お客さまがついてきてくれるブログサービスへ

日本のISP(インターネット・サービス・プロバイダー)の最大手であるOCNが会員向けのブログサービス『ブログ人』を始めたのが2004年3月30日。そのブログ人は、ライセンス供与という形でTypePadがベースになったブログサービスだ。

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「ブログ人」のトップページ。最新ニュースや有名人によるブログの最新記事、イチオシ画像などリアルタイムで情報の更新がされている

■素早い展開とスペックを考えてのチョイス
OCNがブログサービスの導入を検討し始めたのは、その1年前の3月のこと。ADSLの普及により、一般家庭のブロードバンド化が進み、ヤフー!BBらの参入もあり、ISPの価格競争は激化。ISPはただインターネットにアクセスするための存在から新たなビジネスの領域を模索し始めていた。

ブログもHTMLの知識が必要だったそれ以前のホームページと違い、もっと手軽な情報発信を可能にする個人のツールとして話題に上り始めていた。そんなユーザーの声に応え、OCNはブログの導入を検討し始める。

「最初は自社開発という選択肢も含めて、ブログをサービスとして提供する検討に入ったんですが、できるだけ早くサービスを始めたいというのがあり、スペックとスピードの折り合いを考えて、最終的にTypePadが最適だろうという決断をしたんです」

とおっしゃるのはブログ人の立ち上げ直後からOCNでブログのビジネスモデル、開発全般を担当するNTTコミュニケーションズ株式会社 ネットビジネス事業本部 OCNサービス部バリュー開発グループの三橋慎さん。

ブログ人のブログサービスとしての特徴は、OCNのナビゲーションサイトと連動した独自の企画にあるという。

■ブログ人ならではの試み

ブログ人ならではのサービスとして成功したサービスに"ブログ人マップβ"がある。これは、ご近所情報やグルメ情報などについて書いたブログのエントリーからトラックバックを飛ばし、ひとつの地図上に口コミ情報を集め共有することができる機能で、もともと"日本応援地図"というブログ人のトラックバック企画の延長から生まれたものだ。Google MapsのAPIを利用したマッシュアップの手法を活用している。

「ブログを使ったコミュニケーションの場を作るというのが元々のコンセプトなので、ブログ人マップβはそれが成功した形ですね。ブログ人マップβはこのようなサービスの先駆けだったということもあって、雑誌などでも取り上げてもらいましたし、いろいろと注目されました」

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「ブログ人マップβ」のページ。人のアイコンをクリックすると最新のトラックバック記事を見ることができる

もうひとつブログ人が持つ、他のブログサービスにないアドバンテージにOCNのポータルサイトとの連携がある。

「OCNニュースのサイトから記事に関連したブログを書くときに便利なように、ニュース記事の画面からすぐに投稿画面に飛べるようになっています。ニュース以外にも地図、天気、路線検索といったOCNのポータルのコンテンツはブログと親和性が高いので、ブログパーツのような形でブログを利用することができるようなサービスを検討しています。それによってポータルへのトラフィックを増やしたり、価値を高めたりという方向につなげていきたいですね」

■シックス・アパートの技術者との連携
ブログ人はライセンス供与という形でTypePadがベースになっているブログサービスだが、上で取り上げたような元々TypePadに無い独自の機能も多く追加されている。そのような場合は、OCNで独自にツールを開発し、それをTypePadに組み込む作業になるという。

「シックス・アパートの技術者とは密にコミュニケーションを取っていますね。アフィリエイトに対応するために、Amazonの商品をブログで紹介する機能を追加したりといった場合には、ツールはこちらで開発し、それをシックス・アパートの技術担当の方にTypePadへ組み込んでもらいました」

一方で、ISPが運営するブログサービスだから難しい部分もあるという。無料のブログサービスと違って、ユーザーには接続料を払った対価としてブログサービスを利用しているという意識が強く、サービスの質への評価もより厳しくなる。

「2005年の4月頃にサーバが高負荷な状態になり、ブログのレスポンスが悪化した時期には随分とお客様よりお叱りをいただきました。これによって離れてしまったお客様もいまして、運営側としてもつらい思いを経験しました。でも、そこでお客様とのコミュニケーションの重要さも学びました。今日ここを直して、今度はここが課題で、いつまでに直すつもりだというように、逐次改善の模様をブログでアナウンスすることが、信頼の回復につながったと思います」

■団塊世代、ケータイ世代をふまえた戦略
ホスティング型サービスのTypePadでは、TypePad自体が持つ機能やアドバンテージがそのまま受け継げる部分も魅力のはずだ。例えば、TypePadでは早くからスパムコメントやスパムトラックバックに対応してきたし、ポッドキャスティングなどの技術に対応してきた。携帯電話からの投稿も可能だ。

「私自身も携帯電話からモブログすることが多いんですけど、お客様でも携帯電話でブログを閲覧したり更新したりするユーザーの方は多いと思います。まだどのブログサービスでも携帯電話からの投稿が可能、というわけではないので、売りのひとつになっていると思います」

また、OCNというISPの特徴として、数だけでなく年齢層でも幅広い年代のユーザーを抱えているという特徴もある。

「50代、60代のお客様でブログを書いてらっしゃる方も結構いるんです。また、団塊の世代の方がこれから退職されて、ブログを始めたいというようなニーズがたくさん出てくると思っています。OCNでは訪問サポートなどもやっているので、その時にブログを手ほどきするようなことも考えていこうと思っています。幅広い層に向けて、敷居を下げて今後もサービスを展開していくつもりです」

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今回お話を伺った三橋さん

事例データ
・TypePad ライセンス
・サービスを開始したのは:2004年3月30日
・はじめた理由:会員向けのブログホスティングサービス
・制作を担当したのは:社内
・何か手ごたえはありましたか?:ユーザーの声を反映させるサービス展開に対応できている

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