Blog on Business
2007年12月06日
コロムビアミュージック「音レボ」がMovable Type 4 コミュニティ・ソリューションを使う理由:後編
■サイト上でアーティスト自らがプロモーション活動
「音レボ」でミュージシャンがデビューするまでの流れは次の通りだ。
1.ミュージシャンが自ら音源やライブパフォーマンスをサイトにアップする。
2.サイトを訪れたリスナーが、試聴を行い、気に入ったミュージシャンに投票する。
3.一定期間内で、獲得票数の多い10組が最終選考に残る。
4.再び投票を行い、最終的にトップに選ばれたミュージシャンはCDデビュー化もありうる。

ミュージシャンへの投票が可能。現在の票数も表示される
現在の登録ミュージシャンは1,000人ほど。全員にデビューの機会は平等に与えられているが、大勢の中でアピールし票を獲得するのはたいへんなことであり、自らをプロデュースする能力が求められることになる。
「早く登録すれば多くの票が集められるわけではありません。実は、最も重要なのは、音レボの外での活動です。例えば路上ライブでフライヤーを配ったり、ミクシィで投票を促したりして、音レボにファンを誘導することなのです」。
さらに音レボ内でも、もらったコメントに返事するなどのコミュニケーションをとることで、ファンを確実に獲得しつづけておくことができる。これらのプロモーション活動は、今までレコード会社が行っていたが、その効果についてヌーワーさんは懐疑的な意見を持っている。
「どんなに強力なマーケティングチームやセールスチームがあっても、実際にCDのセールスは落ちこんでいます。実際に音楽をする人や聴く人たちが自分たちで盛り上げていく、それが新しいプロモーション方法なのです」。

アップした映像にはコメントを付けることが可能
また、選考にもれたとしても、自分でCDを売る扉も開かれている。ショッピングサイト「Amazon」と連携し、委託販売を行うこともできるのだ。
「今後は音楽のダウンロード販売や、携帯への対応も視野に入れています」とも。
音楽の販路が多様になれば、いままでとは違った層にもアピールできるだろう。
■スピードと低価格を叶えるMovable Type
まだオープンから間もない「音レボ」だが、今後もさまざまな展開を考えているとこのこと。近々実装されそうなのが、参加者のブログだ。
「まず、一部のアーティストにブログを解禁し、その後全アーティストにも使ってもらうようにする予定です。どうやってブログを使うのかを知ってもらった上で、投票側のリスナーの方も含めた全員にブログ機能を提供したいと思っています。音レボにおいて、ブログは決定的に重要な意味を持っていると思います。ブログは、ミュージシャンとファンがコミュニケートする機会を与えてくれますし、彼らのストーリー性を伝えることもできます」。
ブログという自由な場ができることで、自己プロモーションの質はさらに変わってくるだろう。そこから前述のダウンロード販売へとつなげることができれば、それは現状の音楽業界とは違うビジネスモデルが確立することとなる。
「コミュニティや投票機能など、やりたいことはほとんどMovable Type 4 コミュニティ・ソリューションで実現できたし、今後に向けて考えていることも、ほぼできると思っている」とヌーワーさんは言う。
ブログ機能のほかにも、RSSによる新規ビデオの通知や、楽曲に対するクリエイティブコモンズの設定など、今後さまざまなアイディアが形になっていく予定だ。
「音楽業界の人には、音レボなんてうまくいかないと思っている人も多い。でも、マーケットやダイナミックスのことがわかっているビジネスパーソンは、これがうまくいくとわかっています。ビジネス開発の未来は、実現までのスピードと低価格がキーとなるでしょう。だから、いかに良いパートナーを見つけるかは最重要。今後新しいプロジェクトをやる上でも、シックス・アパートとMovable Typeはいつも僕のプランの中にあると思います」。

お話を伺ったイジョビ・ヌーワーさん

「音レボ」の開発・運営スタッフの皆さん
事例データ
・Movable Type 4(コミュニティソリューションに関してはこちら)
・ブログをはじめた時期:2007年9月
・はじめた理由:新たな音楽ビジネスモデルを実現するサイトの構築
・制作を担当したのは:内部
・何か手ごたえはありましたか?:既存のビジネスモデルを覆すシステムの第1歩が踏み出せた
- 投稿者 Blog on Business 編集部
- 16:52
- カテゴリー Movable Type
トラックバック
- トラックバック URL
