Blog on Business
2008年04月24日
センチュリー21ホームスタッフ(不動産業界)がMovable Typeを使う理由
不動産情報だけでなく、地域の情報を迅速に発信
「センチュリー21ホームスタッフ」は、横浜市、川崎市エリアを中心とし、賃貸・売買物件を中心に扱う不動産仲介業者だ。同社は店舗を東急東横線の日吉駅に構え、特に日吉駅周辺の物件仲介に強みを持つという特徴をアピールする。それを体現するのが、同社の運営するウェブサイト『日吉賃貸.com』だ。このサイトはMovable Typeで構築され、最新情報が織り込まれながら日々運営されている。この『日吉賃貸.com』にMovable Typeを採用した理由を、同社のWebディレクター、五十嵐綾子さんにうかがった。

センチュリー21ホームスタッフが運営する「日吉賃貸.com」。日吉地区に特化した不動産情報が満載
■地域密着型サイトをMovable Typeで構築する
「弊社は、"営業マン全員が日吉に住んでいる"ということを大きな"売り"としています。つまり、"地域密着型"の不動産会社であることを強調しています。この日吉賃貸.comは、そんな弊社が"賃貸物件専門"のサイトとして2008年2月に公開しました」(五十嵐さん)。
もともと同社は、不動産売買を専門にしていたという。賃貸部門が始動したのが2007年9月で、五十嵐さんがWebディレクターとして同年7月に就任したのちにウェブサイトの立ち上げを企画し、実際にサイト制作作業を行ったのは同年12月末から2008年2月まで、50日程度だったという。サイトの制作はアロマネット株式会社。五十嵐さんによれば、「売買業務のみを行っていたときのウェブサイトはHTMLで静的に構築したサイトで、お世辞にも運用しやすいとはいえませんでした。この賃貸部門のウェブサイト構築を任されたとき、公開後の運用を考えて、Movable Typeを採用しようと思い、Movable Typeでのサイト構築に定評があるというアロマネットさんに制作をお願いしました」とのこと。
五十嵐さんがPhotoshopを使って大枠のデザインを作成し、それをMovable Typeのテンプレートに落とし込むという形で行われた。ブログではなく静的なページで同社の別サイトを構築した際は、軌道に乗るまで1年ほど要したそうだ。Movable Typeを使った今回の構築では、驚くほど短期間でリリースできたという。また、システム的な特徴として、スクリプトを追加し「CSVファイルを読み込んで、ページ内容を自動構築する」という機能がある(後述)。
「それまで直接Movable Typeを使ったサイト構築に関わったことはなかったのですが、こんなふうにデザインを決められたり、機能を追加できたりするという柔軟性にまず感心しました」(五十嵐さん)。
ブログだからとデザインや機能面での妥協はせず、思ったとおりのサイトが実現できたそうだ。
Movable Typeを選択した決め手として、
「ウェブサイト担当が私ひとりだったのですが、営業マンのみなさんにも実際に更新してもらい、スタッフの顔が見えるサイトにしたいということがありました」と五十嵐さんは語る。
『日吉賃貸.com』には、Movable TypeをCMSとして利用している物件紹介のコンテンツのほか、営業マンが日常を綴る純粋なブログコンテンツも含まれている。また、五十嵐さんは、
「Movable Typeはユーザーが多いので、困ったことがあっても、自分で調べて情報を手に入れられることができますし、プラグインが豊富にそろっているという客観的な情報も選択の決め手でした」という。

社員が運営する「営業マンブログ」。画像もふんだんに盛り込まれ、日吉エリアの近隣情報が多数含まれる
■快適CMSで地域情報を盛り込んで集客する
そして『日吉賃貸.com』の大きな特徴は「不動産以外の日吉駅周辺情報がコンテンツとして含まれている」ことだ。学校・病院情報やコンビニ・スーパーの情報などなど、地域に密着した情報が多数含まれている。この地域情報は、同社の営業マンを中心としたスタッフが実際に足で集めた情報で、社内的に共有するデータとして蓄積されてきたもの。このデータがCSVファイルで整理されているため、データに編集の手を加えることなくCSVファイルを読み込んでページを自動生成するという機能が必要だったのである。

地域に密着したさまざまな情報がサイトコンテンツとして収録されている。元データはCSV形式のファイル。管理画面からファイルを指定して読み込むと自動的にページが構築される
同社は、全国展開する不動産仲介企業「センチュリー21」グループに加盟する会社だ。センチュリー21は直営店舗を持たず、店舗それぞれが独立した企業によって運営され、その集合体として成立している企業である。ウェブページの設置などはそれぞれの加盟企業の裁量に任されるという。そこでこの『日吉賃貸.com』のような自由なサイトの設計が可能になるというわけだ。
「物件のデータ自体は、センチュリー21グループで共有していて、本部のサーバーに保存されています。情報を絞り込めば、本部サーバー上の日吉エリアの物件データを参照することは可能ですが、それではあまり差別化ができないと思ったのです」(五十嵐さん)。
物件情報自体は問題なく表示されるが、加えて豊富な地域情報が含まれることによって、ウェブサイトが、ひいてはそれらの物件を扱っている同社がぐっと身近に感じられる効果を生んでいる。
また、「Movable Typeで構築したことで、いろいろSEO対策を行わなくても、検索サイトで"日吉"を含むキーワードで検索して訪問するお客様が増えました」という利点もあるようだ。
日吉は不動産激戦区だ。ただ、同社の店舗は商店街の奥にあり、立地は決して恵まれていない。しかも、賃貸部門は同業他社と比べて後発だ。このような条件の中でも、サイトのSEO効果により、広告費をそれほどかけずとも集客につながっているという。

物件の情報は、加盟店舗のウェブページから本部のサーバーが参照されて表示される。内容はリンク時の条件で絞り込まれる。ブラウザが別ウィンドウで開き、元ページとURLも異なる
五十嵐さんは、「不動産業界においては、ウェブサイトを利用することはもう当然のこととなっています。しかし、独自のCMSを使っていたり、静的HTMLで運用を行っていたりとまだまだ非効率な運用をしている企業も多いのではないでしょうか。Movable Typeを利用すれば、低コストでサイトを構築できます。ツールが難しいとウェブの更新も億劫になりがちですが、Movable Typeを使えば、日々の更新も楽しく行えます」と、不動産業界におけるMovable Typeを使ったウェブサイト導入の有用性を強調した。

お話を伺った五十嵐さん
事例データ
・Movable Type基本ライセンスパック
・サイトを始めたのは:2008年2月
・始めた理由:取扱物件の情報を正確に、すばやく低コストで掲載するため。また、蓄積している地域情報を効率よく掲載するため
・制作を担当したのは:アロマネット株式会社
・何か手応えはありましたか:新規事業の賃貸部門の柱として集客に貢献している
(文:二瓶 朗)
- 投稿者 Blog on Business 編集部
- 11:29
- カテゴリー Movable Type
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