Blog on Business
2008年08月04日
MRSの『小島由夫のメイキングレストランブログ』がMovable Typeを使う理由:前編
動画を効果的に使った"空気感を伝える"ブログ
首都圏を中心にレストランを運営している株式会社M・R・Sでは、この春に『小島由夫のメイキングレストランブログ』を開始した。同社代表取締役社長 小島由夫さんによる、レストラン経営の裏側や世界各国のレストラン情報の紹介が主な内容で、動画を豊富に取り入れたにぎやかで楽しい印象のブログとなっている。ブログの狙いと効果について、社長室秘書の田島由香子さんと広報担当の田中志保さんにお話を伺った。

『小島由夫のメイキングレストランブログ』では、世界各国の"味"や、小島さんの日常が綴られている
■既存サイトに収まらない内容をブログで伝える
『小島由夫のメイキングレストランブログ』の開始は2008年5月。以前からウェブサイトではレストラン情報や企業情報を掲載していたが、そこにブログが加わった形になる。
「以前は、サイトを活用しきれていないところがありました。ウェブ専任の担当者がいないこともあり、レストランの情報を載せるのが精一杯の状態でした」(田中さん)。
ウェブサイトの改革構想中に入社したのが田島さんだ。
「それまでウェブサイトの優先順位は低かったのですが、彼女が入ることで社内体制が整い、活用していこうということで動き始めました」(田中さん)。
田島さんは、IT業界での勤務経験があり、個人で開設するブログが人気を呼ぶなど、ブログについて造詣が深い。その田島さんが入ることで、すんなりとブログの開設までこぎつけられたようだ。
「私が入る前から、ブログをやりたいという前提はあったんですね。ニュースページはあるんですが、そこに収まらない内容も伝えたいという希望がありました。それを実現するにはブログが最適だということはわかっていたのですが、それを実現する際に具体的にどうやるかというノウハウがなかったんです。会社がやりたいことと、私ができることがマッチしたことが幸いして、数ヶ月でブログを開設することができました」(田島さん)。
実際にブログシステムの選定をする際にも、田島さんのリサーチ力が活かされた。
「飲食店でブログをやっているところをいろいろ見たんですが、店長ブログの多くがフリーのブログサービスを利用しているんですね。広告が出ていたり、ドメインが他社だと、会社のプロジェクトの一貫という意味合いが薄れてしまうので、それを避けるためにもフリーのサービスは避けたかったんです。また、途中でサービスそのものがなくなってしまう危険性もありますから」(田島さん)。
サーバーインストール型のブログサービスであることが絶対条件だったわけだが、そのなかで最終的に選ばれたのがMovable Typeだった。
「まず、多くの企業で採用されているという実績ですね。個人でも使っていたんですが、使いやすいという実感もありましたし、価格も手ごろでした。それで、実際に使おうという段階になって調べたら、実はすでに会社でアカウントを持っていたんですよ(笑)。弊社のモバイルサイトを構築する際に、外注の制作会社が使っていたんです」(田島さん)。
ブログでは、小島さんが体験したさまざまな事柄が掲載されている。なかでも多くを占めるのが、世界各国のグルメレポートだ。株式会社M・R・Sでは、海外のレストランとパートナーシップを結び、日本で展開するというビジネス形態をとっている。さまざまな国を訪れ、リサーチや交渉を行う中で小島さんが出合った現地の味が、臨場感たっぷりに紹介されているのだ。
「小島もかねてから、弊社が関わっている・いないに関わらず、世界中にある本当においしいお店を紹介したいという希望を持っていました。弊社のレストラン情報ではないのですが、ブログになら載せても違和感がありませんよね」(田島さん)。
直接企業と関係ない情報を載せることは、会社の利益につながらないのではないかとも思えるが、田島さんの考えは違う。
「社長が何をしているか、どんなことを考えているかを載せることは、企業としての透明度を上げる効果があります。そういった姿を見せることは、企業のブランディングにもいい効果をもたらすと思います」(田島さん)。

同社が手がける『レストラン ワンダーランド』のコンテンツとして、『小島由夫のメイキングレストランブログ』は展開されている
■幅広いユーザーを意識したバイリンガル仕様
ブログの更新作業は、田島さんが一手に引き受けている。
「普段の行動の中で小島が感じたことや視点、メッセージなどを代筆して、みなさんにお伝えする感じですね」(田島さん)。
多忙な社長業の合間を縫って、ブログを更新するのは楽なことではない。ブログに馴れている田島さんが代わりに更新することで、負担を軽減しているというわけだ。田島さんの立場は小島さんのサポートなので、基本的に常に行動を共にしている。そのため、あらためて話を聞いたり、写真を撮るなどしなくても、田島さんの体験をそのままブログに記すことができるのだ。
更新の際に気をつけていることがいくつかある。まずは、更新頻度とリアルタイム性。
「ブログの良さのひとつは即時性ですので、感じたことをすぐに伝えることを心がけています」(田島さん)。
海外出張に同行し、そこで食べた夕食のレポートを晩のうちにアップすることもある。また、更新間隔をあけすぎないようにすることも大事だ。
「更新頻度が増えれば、それだけ記事のバラエティも増え、いろいろな人におもしろいと思ってもらえる可能性が増すと思います」(田島さん)。
英語と日本語を併記したバイリンガル仕様も特徴的だ。
「会社としての姿勢でもあるのですが、ウェブサイトでは意識してバイリンガルで文章を掲載しています。海外のパートナーがいること、弊社のレストランは外国人のお客様が多いという事実もありますし、外国語圏の方からアクセスがあったときに、日本語の表記しかないと、その時点でそちらの方向を向いていないと取られてしまいますよね。たとえば、一度弊社のレストランに来てくださったお客様が、クチコミで評判を伝えてくれたとします。聞いた方がウェブサイトを見たときに英語での表記があれば、さらに興味を持ってもらうことも可能だと思うんですね。また、日本人が見たときにも、海外を広く意識しているという弊社の姿勢を伝えられる効果もあります」(田島さん)。

エントリーには日本語と英語が併記されている
動画の利用やブログ導入の効果なども伺いました。
↓↓↓
後編に続く
- 投稿者 Blog on Business 編集部
- 15:00
- カテゴリー Movable Type
トラックバック
- トラックバック URL
