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2008年09月01日

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長谷幼稚園がMovable Typeを使う理由:後編

前編はこちら

■入園希望者に園の雰囲気を伝え、入園希望者数アップに貢献

想定ユーザーは、園児の父母と親類がメインだ。横山さんと松川さんは、ウェブサイトを始めた当初は「実際に見られているかどうかわからなかった」そうだが、父母との会話に更新した記事の話題が上ることで、多くのユーザーがいることを実感したという。

「実際に話しているところを聞くと、楽しみにしてくださっていることがわかりますね。今週はうちの子がでてたね、とか」(横山さん)。

また、内部への報告的な役割だけではなく、入園を検討している人に幼稚園の姿を伝える役目も果たしている。年間のイベントスケジュールや教育方針などでは、雰囲気など言葉にしづらい園の姿は伝えづらい。しかし、普段の園児の写真やレポートには、自然とリアルな園の姿が映し出される。

「僕も幼稚園を決めるときに、サイトを参考にしました。長谷幼稚園はとても個性がある園ですが、ウェブサイトがなかったらその個性が伝わってこなかったと思います」(柳澤さん)。

今週のベストショット

「今週のベストショット」など写真を使ったコンテンツが豊富で、園の雰囲気が伝わってくる

実際の効果も現れており、ウェブサイトオープン後は、入園希望者数が2倍に増えたそうだ。

「鎌倉の幼児人口が増加していることもありますけど、遠い地域からの入園希望者も多いですね」(横山さん)というから、今までクチコミで伝えられていた園の姿を誰でも知ることができるようになった影響は大きいといえるだろう。園では、父母の方に、なるべく足を運んでもらい、実際の様子を見てから入園を決めてもらうことにしているが、その際にもウェブサイトの意義を感じているそうだ。

「あらかじめ園についての知識を得た上で質問をしてくださるので、園の方針についてもより深い話ができます」(松川さん)。

■プライバシーへの配慮は欠かせない

関係者以外にもアピールするウェブサイトとなると、気になるのがプライバシー保護の問題だ。

「ブログの写真のサイズは小さめにして、個人を特定しづらくしています」(柳澤さん)。

園側でも対策を行っている。

「年度初めにアンケートをとって、掲載したくないご家庭の方には申告していただいています。写真をアップする前に、その園児が写っていないかどうか、必ずチェックしています」(松川さん)。

年々、掲載を辞退する園児の数は増えているそうだ。

「本当は、なによりも子供の笑顔が幼稚園の雰囲気を伝えてくれるので、大きめに写真も出したいんですけどね」と語る柳澤さんの表情はちょっと残念そうだったが、いまやプライバシー問題を避けて通ることはできない。申告制も、ひとつの解決法だといえるだろう。

長谷幼稚園のウェブサイトは、父母と保育士が共に協力し合うことで発展してきた。しかし、その実現には、お互いの信頼関係が良好であることと、みんなで保育に参加しようという積極的な姿勢が欠かせない。ウェブサイトだけを切り離して考えることはできず、普段の園のありかたが重要だといえるだろう。

現在はまだ柳澤さんの後継となる立場の人はいないが、柳澤さんは「これからは、父母が30人くらいいれば、そのうち1人くらいはMovable Typeでブログを作ったことがあるという人が出てくるのでは? 近い将来、うちの社員の子供が入るかもしれないですし(笑)」と言う。CMSとしての特性を活かして構築した長谷幼稚園のウェブサイトは、今後も父母の手によって育まれていくことだろう。

柳澤さん、松川さん、横山さん

お話を伺った柳澤さん、松川さん、横山さん(左から)

事例データ
Movable Type(基本ライセンスパック)
・サイトを始めたのは:2005年春
・始めた理由:CMSの導入
・制作を担当したのは:柳澤大輔氏
・何か手応えはありましたか:更新作業を内部で行えるようになった。

(文:森嶋 良子)

  • 投稿者 Blog on Business 編集部
  • 19:09
  • カテゴリー Movable Type

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