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2008年10月28日

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ケニスオンラインショップがMovable Typeを使う理由

プラグインと組み合わせて効率的なECサイトを実現

実店舗では取り扱われることの少ないニッチな商材も、オンラインショップであればコンスタントな売り上げが期待できる。理科の実験教材を販売する「ケニスオンラインショップ」は、今までとは違った顧客層をオンラインショップで確保しているという。ケニス株式会社の賀好さんにお話を伺った。


ケニスオンラインショップ

ケニスオンラインショップのトップページ。研究・教育用機材だけでなく、個人でも楽しめる商品を販売している

ケニス株式会社は、教育用や研究用の理科学機器の製造や販売を行っている老舗の会社だ。全国の小中学校や高校、研究機関などを主な取引先とし、安定した業績をあげている。

理科の実験教材というと、フラスコやビーカー、顕微鏡などがすぐに思い浮かぶ。しかし、「ケニスオンラインショップ」のサイトを見ると、それだけにとどまらず、レンズなどの素材や試薬、工作キットから科学玩具まで、非常に数多くの商品があることがわかる。手に入りやすいものもあるが、実店舗では見かけたことのないような専門的な商品も多い。

「会社としての販売方法のメインは、代理店ルートです。全国の代理店を通じ、学校や研究室、企業に販売しています」。

専門的な商品の場合、必要とするユーザーは一定数いるが、一般的に広く買い求められるものではないため、実店舗販売には向いていない。新たな顧客獲得は代理店の営業次第ということになる。
オンラインショップは、こういった専門的な商品の販売には最も適した販売方法だ。
ケニスオンラインショップも、今まではターゲット外だったユーザーに販路を拡大するための手段としてオープンした。

「一般のお客様には、理科実験器具の購入は難しいものでした。オンラインショップなら、日本全国はもちろん、海外からでも簡単に購入できます」。

■売り上げに直結するSEOを考慮

現在のメインカスタマーは「小中高校、塾、大学などの先生、民間企業や研究機関の研究者や技術者」だが、個人からの購入ももちろん可能だ。最近は、ペットボトルロケットなどの科学技術を使った遊びが注目を浴びていることもあり、個人からの発注も期待できそうだ。

これらの新規ユーザーが、オンラインショップにたどり着く経路としては、検索エンジン経由が最も多い。そのため、SEOに強いかどうかが、そのまま売り上げに影響するといえる。

「以前、ケニスオンラインショップは動的ページで構成されていましたが、SEOを考えると動的ページはあまり適しているとはいえません。リニューアルの際にMovable Typeを採用し、静的ページで構成するようにしました」。

以前は商品情報を基幹システムで管理し、アクセスに応じてページを生成するシステムだったが、Movable Typeとプラグイン「アルトレード」を利用したリニューアルを行った。「アルトレード」は、Movable TypeでECサイトを構築するためのプラグインで、導入によって製品ページの更新から在庫管理、決済まで一括してMovable Typeで行えるようになる。製品ページは、Movable Typeの1エントリー(静的ページ)として作成される。

「商品点数は4000点以上ありますので、ページの増加もSEOに効果があったと感じています」。

実際に、アクセス数も増加傾向にあるという。

「ここ数ヶ月のアクセスは、平均PVが8~10万/月、平均滞在時間は約2分30秒です。分析ツールがリニューアル前後で異なるので、数値の単純比較はできないのですが、大きく改善したという実感はあります」。

アクセス数の増加を販売に結びつけるためには、商品の効果的なアピールも欠かせない。

「個々の商品ごとに、丁寧な商品説明を付属するようにしています。また、実験の仕方の具体例を動画も交えて紹介していますので、参考にしていただけると思います」。

ケニスでは、自社製品を使った「おもしろ科学実験」というコンテンツを掲載している。「燃料電池を作ろう」といった本格的なものから「コーラをジュースに変えよう」などの科学マジックまで、さまざまな実験が紹介されていて、サイトを訪れた人が興味をもてるようになっている。さらに、実験に必要な素材の商品ページにリンクが張られており、その場で購入が可能だ。また、理科教科書との連携も考えられている。ページ上には各教科書の内容が掲載され、その実験に必要な実験機材をすべて揃えることができるようになっている。教育関係者はもちろん、家庭でも同じ実験をするための道具が簡単に揃うというわけだ。

おもしろ科学実験

「私だけの紫外線チェックカード」「ドライアイスのひみつ」など、楽しく学べるコンテンツも掲載されている

■自社でのデザイン変更を可能にするMovable Type

Movable Typeを採用したもうひとつの理由は、デザイン変更が容易なことだという。

「簡単なデザイン変更なら自社で行える点も、Movable Typeを選んだ理由のひとつです。今までは、外部業者に変更依頼をしたので、時間と費用がかかっていました。現在は、1か月に1~3回程度、『季節キャンペーン』の変更や、『お買い物のガイダンス』『よくある質問』の項目追加などを行っています。 また、プラグインの『アルトレード』によって、ショッピングカートの中身などの動的ページであっても、Movable Typeのテンプレートでデザイン変更を行うことができます。すべてのページのデザインを変更できるのが便利ですね」。

時節や流行などに柔軟に対応できるか否かは、オンラインショップの売り上げを左右する要因となる。自社ですばやく対応できれば、すばやい変更ができなかったために、機会を逃してしまうことも防げるだろう。

「オンラインショップは個人販売の道を切り開いています。金銭的にはまだわずかですが、その売り上げ伸長率は大きいですね。また、発足当初は個人がメインユーザーなので、売れる商品は低価格商品がほとんどであろうと予想していたのですが、数万円以上の高額商品も売れています」。

教育関係者という限られた販売経路から、一般の顧客獲得に乗りだしたケニス。今後の取り組みについて聞くと、次のような言葉が返ってきた。

「会社を取り巻く環境も、ダイナミックに変動しています。ケニスオンラインショップも外部環境への適応力を失わずに、高い売り上げと利益の伸長率を永続的に獲得していきたいですね」。

老舗の座に安住せず攻めの姿勢を続ける同社にとって、Movable Typeによるオンラインショップは、これからの強力な武器となりそうだ。

事例データ
Movable Type 基本ライセンスパック
・サイトを始めたのは:2008年6月20日
・始めた理由:CMSの導入、SEO対策
・制作を担当したのは:株式会社アルクム
・何か手ごたえはありましたか?:取り扱い商品の大幅な拡充もあり、顧客増加につながった。またオンラインショップシステムの運用の柔軟性が向上した。

(文:森嶋 良子)

  • 投稿者 Blog on Business 編集部
  • 15:50
  • カテゴリー Movable Type

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