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2008年12月08日

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東京もつ鍋天国がMovable Typeを使う理由:後編

前編はこちら

■コミュニティ機能の導入でユーザーの書き込みインセンティブを強化

Movable Type4.2 のコミュニティ機能によって、ユーザーのできることは大幅に増加した。サイトを訪れた人は、サインアップを行えば、誰でもユーザーとして登録できる。ユーザー登録を行うと同時に自分のプロフィールページが自動的に作成され、サイトの一員となることができる。管理人と同様に、新たな店舗ページを作成することもできるし、以前と同様、既存の店舗情報にコメントをつけることもできる。
さらに、それぞれの書き込みのユーザー名からは、プロフィールページにリンクが貼られるため、どんな人が書き込んだのかを確認することもできる。サイトの閲覧者という枠を超え、共同制作者といってもいいような権限が与えられるようになったのだ。

「積極的に発言しているユーザーをランキング表示したり、個別ページの中でその人のアクションが表示されるなどの機能が加わり、ユーザーに対するインセンティブが付加されました。コミュニティとしての機能が強化されたと思いますね」(モツ男さん)。

コミュニティ機能によって、今までの単なる"閲覧者"という立場から"参加者"へと大きく性質を変えたというわけだ。

プロフィールページ
プロフィールページには、ユーザーの自己紹介や写真、投稿履歴も見ることができる。また、お気に入りのユーザーへのリンクを作成する「注目」機能も用意されている

■カスタムフィールドで入力データを活用

店舗ページの要素は、住所、電話番号、営業時間などの店舗情報に、レビュー、オススメ度、ユーザーの評価とコメントなど。コメント以外の要素には、すべて別個のカスタムフィールドを用意している。

「今までは、住所などのデータ部分はすべて表組みにして見せていました」(モツ男さん)。カスタムフィールドにすることで、入力が楽になっただけではなく、それぞれのデータを活用することができるようになった。例えば住所情報は、Google Map APIと連携させて地図表示に利用している。

motunabe-6.jpg
Google Map上で店舗の場所を確認できる

「管理人のオススメ度」は、入力画面では数値を指定している。

「管理人さんが2人いるので、2人の点を合計し、その平均をオススメ度としています。この数値はランキングにも利用しています。Movable Type 4.2には、エントリーをカスタムフィールドの値で並べ替える機能があるんですが、今回は2人の平均を出すという処理が加わるため、ひと工夫しています」(秋野さん)。

管理人は、以前と同様に管理画面から店舗ページ作成を行う。ユーザーが作る店舗ページと管理人が作るページは同じくブログの1記事となるが、ユーザーと管理人では入力可能な項目に違いがある。例えば、管理人レビューや管理人オススメ度などの項目は、ユーザーの店舗作成ページには表示されない。細かいカスタマイズも、カスタムフィールドの活用によって実現されている。

■レイアウトの変更をカスタムフィールドと条件分岐で実現

東京もつ鍋天国には、店舗情報以外に「お取り寄せ」情報もある。店舗情報と違うのは、地図情報が表示されない点と、「クーポン&地図の印刷用ページ」へのリンクがない点などだ。レイアウトは異なっているが、どちらも同じブログの1記事で、カテゴリーが違うだけ。レイアウトの変更は、カスタムボックスとテンプレートの条件分岐用タグを組み合わせて行っているとのことだ。

「お取り寄せかどうかはカテゴリー名で条件分岐して表示しています」(黒野さん)。

多少記事の性質が異なっていても、レイアウトの変更を行えば、ひとつのブログ内で無理なく完結することができる。管理する側にとっても、操作が煩雑にならずにすむというメリットがあるわけだ。

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店舗ページには、別ページ「クーポン&地図の印刷用ページ」へのリンクがある。店舗ページが作られるときに、印刷用のページは自動的に生成される

■ユーザーのエネルギーをサイトに反映するコミュニティ機能

今後は直接広告をとることも構想に入れているという。

「クーポンの掲載などができるといいですよね。ほかのグルメサイトにない店舗の掲載ができれば、それはインセンティブになります。今までは、外部サイトに誘導していましたが、今後はお客さんを内部留保していきたい。印刷用ページを作ったのも、実はクーポンの印刷を考えてのことなんです」(モツ男さん)。

「Movable Typeの基本機能だけで、ちょっとしたコミュニティなら十分構築できるのはすごいと思いました。アフィリエイトサイトでは、投資した分を回収できるかどうかが大きな問題となります。今回は制作を外部にお願いしましたが、できること・できないことがわかったので、別のサイトでは自分で導入してみたいと思っています」(モツ男さん)。

サイトがオープンしてから間もないが、早くも活発にサイト内で活動するユーザーが現れている。当初の目論見である、コミュニティ機能によるサイトの活性化、ユーザーの定着化の芽がすでに現れているようだ。

コミュニティ機能はユーザーの持つ力をそのままサイトに反映できる。東京もつ鍋天国は個人運営のサイトだが、企業サイトでもこの機能は活かせるだろう。自社商品やサービスの利用者または潜在的顧客が自社サイトに"参加"できれば、これまで企業内の限られたリソースではなしえなかった大きなエネルギーを生むことができる。
CMSとしての利用はもちろんのこと、コミュニティ運営も可能にするMovable Type 4.2によって、企業サイトの可能性は大きく広がったといえるだろう。

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お話を伺った秋野さん、黒野さん(左から)

事例データ
Movable Type4.2 
・サイトを公開したのは:2008年11月
・はじめた理由:アフィリエイトサイトとして
・制作を担当したのは:crema design(黒野明子)、TAKU-WORK(秋野琢)
・何か手ごたえはありましたか?:コミュニティ機能の導入により、ユーザーの定着化が望める。

(文:森嶋 良子)

  • 投稿者 Blog on Business 編集部
  • 16:05
  • カテゴリー Movable Type

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