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2009年03月19日

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ユニフォトプレスがMovable Typeを使う理由

Movable Typeを用いて見やすさと高い機能性を両立

ユニフォトプレスは写真に特化した国際通信社だ。主に欧米から送られてくる写真素材を、国内の出版社や放送局などの媒体に提供している。2008年11月にMovable Typeを利用して作成されたサイト「Sentio」では、膨大な写真素材をユーザーが自由に検索し、必要な写真をネットワークを介して取得することができるようになっている。サイト作成の目的と成果について、企画を担当する営業第2グループマネージャーの太田智徳さんと、運用を担当する営業推進の白石由里子さんに伺った。

Sentio
「Sentio」トップページ。中心に表示されている写真はアクセスのたびにランダムで変化する。表示する写真は管理画面で登録できるようになっている

2008年の11月にリニューアルしたユニフォトプレスのウェブサイトは、大きく分けて2つのサイトから構成されている。1つはUNIPHOTO PRESS Web Site。会社案内や問い合わせフォームといった、一般的な企業サイトのコンテンツから構成された静的なサイトだ。

そしてもう1つがMovable Typeを利用して作成されたSentioだ。このサイトではユニフォトプレスが管理する写真の一部を、ユーザーが自由に検索し資料請求を行うことができるようになっている。ちなみに、「Sentio」とはラテン語の単語であり、英語では「Sense(感覚・意味)」のことだ。

写真の検索方法はキーワード検索とテーマ検索の2種類が用意されている。キーワード検索では「spain」「dog」といったキーワードを利用して目的の写真を探すことができる。ほとんどの写真は欧米から登録されているため、キーワードは基本的に英単語を使用することになる。テーマ検索は、「Art」や「History」といったあらかじめ用意されたテーマの中から好みのものを選んでクリックしていくことによって目的の写真を探す仕組みだ。テーマには「Art」>「画家名」、「History」>「地方名」のように、階層化されているものもあり、クリックするだけで様々な写真を見ることができるようになっている。現在のところテーマは6だが、今後も増やしていく予定だという。

なお、どちらの検索方法も、結果のサムネイル表示までは誰でも行うことができるが、プレビューサイズに拡大し、写真のキャプションを見るためには無料の会員登録が必要になっている。会員登録を行えば、検索した写真をショッピングカートに登録し、一括して見積もり請求を行うことができるようになる。
また、従来通りのやり方で必要な写真をユニフォトプレスのスタッフに検索してもらいたい場合は、写真検索依頼フォームから依頼することができる。

結果表示画面
キーワード検索の結果表示画面。検索された写真のサムネイルが一覧表示されている

写真の拡大表示画面
写真の拡大表示画面。画面右側には写真に付与されたキャプションやキーワードなどの文字情報が表示されている

オーダー画面
気になった写真はカートに入れ、まとめてオーダーシートから見積もり依頼を行うことができる

では、検索システムの裏側を見てみよう。ユニフォトプレスは、世界中のサプライヤーから日々送られてくる写真等を格納するためのデータベースサーバーを持っている。これはウェブサイトに使用しているものとは別のものであり、サプライヤーはFTP経由で直接データベースに写真をアップロードすることがでるようになっている。ニュース写真を中心に、毎日数千枚のアップロードがあるというから驚きだ。

そして、このデータベースをブログ側のサーバーに用意されたプログラムが毎日自動的にチェックし、サムネールとプレビューデータを抽出・取得、独自のデータベースに記録することによって、サイトから最新の写真を検索することができるような仕組みになっている。なお、検索システムはRuby言語で独自に記述されており、表示部分にMovable Typeが利用されている。

■「見やすさ」にこだわり新規ユーザーをWebで獲得

リニューアルしたサイトのユーザーからの評判について伺ってみた

「デザインがすっきりして見やすいという意見は多くいただいています。もちろん我々もそういう意識で作りましたので狙い通りです。なるべく写真がきれいに見えるよう、白バックにはこだわっています」(太田さん)。

また、期待されたサイト経由の注文も着実に増えているという。特に個人のデザイナーなどの比較的小規模な顧客からの新規注文や問い合わせが増えているという。

「昔からのお客様は我々が探した方が早いと知っているので、今まで通りメールや電話で依頼して下さることが多いのですが、ウェブサイトを立ち上げたことによって、今までは我々の営業リソースなどの問題から、なかなか開拓しきれていなかった新規のお客様からの引き合いが多くなってきています」(太田さん)。

さらに、ユーザーだけではなく、ユニフォトプレスの営業担当が客先でモバイルPCを使ってプレゼンテーションする際にもこのサイトは重宝しているという

■検索機能以外のコンテンツも充実

「Sentio」にはメイン機能の写真検索以外にもいくつかコンテンツが用意されている。

「Whats Timely!」は、毎日何千枚も写真をチェックしている仕入担当社員が、今日のお薦め写真を紹介するコンテンツだ。報道、週刊誌、テレビの情報板組系のディレクターなど、ノンジャンルでいろいろなネタを探してる人に見てほしいとのことだ。

「Current Topics」は、ウェブ担当写真が作成する、ある程度手の込んだ記事コンテンツだ。世界的なイベントなどにあわせて、キーワードの選択などSEOも意識しながら、写真を紹介している。

「Special Feature」は、テーマに沿って複数の写真を紹介するミニ写真集的なコンテンツだ。新しいサプライヤーの紹介や、戦略的に売り出したい写真がある場合など不定期に更新される。

「弊社の扱う写真の中には大手の通信社さんでは見ることのできない、イギリスの片田舎で流行しているものなど結構ローカルなネタが含まれているのも特徴です。日本市場にマッチするかどうかなどはさほど意識していませんが、むしろそういうところがおもしろいとおっしゃっていただける方も多いです。ニッチでバラエティ溢れる写真を見つけることができる場としてもおすすめします」(太田さん)

「Whats Timely!」
仕入担当社員が日替わりで更新するお薦め写真紹介コンテンツ「Whats Timely!」

「Current Topics」
様々なテーマにあわせてセレクトされた写真を紹介する記事コンテンツ「Current Topics」

■管理運営をMovable Typeでより容易に

サイトの運用はすべてMovable Typeの管理画面で行うことができるようになっている。専任のウェブ担当者は一人だが、数人の社員の協力を得てスムーズに運営できているそうだ。担当の白石さんは経験を語る。

「テンプレートモジュールを多用しており、その部分を理解するのに多少苦労しましたが、あとは特につまずくことなくスムーズに運用ができています。やはりHTMLの知識が必要ないというのが大きいですね」(白石さん)。

導入にあたっては、特に他のCMSと比較なども行わず、シックス・アパートのセミナーでの反響を見て即決されたそうだが、導入後、以前は細かい修正も外部に依頼していたため余分にかかっていた時間とコストを、コンテンツの充実にあてることができるようになったため、概ね満足しているとのことだ。

最後にサイトの今後について伺ってみた。

「いくつかあるのですが、まずはテーマ検索のテーマ数を増やしたいですね。あと『Whats Timely!』も複数の社員に書いてもらいたいと思っています。英語対応を充実させて海外からのアクセスを増やすことも課題のひとつです」(太田さん)。

ユニフォトプレスのサイトは、大量のコンテンツを扱うサイトの構築に、充実したCMS機能と、データベースなど他プログラムとの柔軟な接続性を持つMovable Typeが最適であることを証明する好例であると言えよう。

お話しを伺った太田さん、白石さん
お話しを伺った太田さん、白石さん(左から)

事例データ
Movable Type 4.1
・サイトを公開したのは:2008年11月
・はじめた理由:検索システムを構築したかったため
・制作を担当したのは:フォアフロント株式会社(Six Apart ソリューションパートナー)
・何か手ごたえはありましたか?:新規のお客様が興味をもってくださいました

(文:田口 和裕) 

  • 投稿者 Blog on Business 編集部
  • 16:40
  • カテゴリー Movable Type

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