Blog on Business
2010年10月12日
生活協同組合パルシステム東京が Movable Type と Lekumo ビジネスブログを使う理由
TypePad ビジネス(法人向け)は、2012年4月からLekumoビジネスブログになりました。
利用目的によってソフトウェアとサービスを使い分けながらブログを CMS として導入することで、サイト運営の効率化と大幅なコスト削減を実現。
ブログは仕組みさえわかれば難しくありません。とにかくまずは自分の手で試してみるのが大事だと思います。
生活協同組合パルシステム東京は、都内全域の39万人を超える組合員に生協の安全な食材や家庭用品・衣料などを宅配する大規模な生協組織だ。同組織では2010年5月に「Movable Type5」+「Power CMS for MT」+「ケータイキット」、そして「Lekumo ビジネスブログ」+「フォームメーラー Business 版」を組み合わせてウェブサイト(ホームページとブログ)のリニューアルをおこなった。今回その詳しい内容について、広報室の新井英人さんにお話しをうかがった。
パルシステム東京とは
パルシステムとは、1都8県10の会員生協からなる事業連合だ。生協は法律によって原則県境を越えての営業を禁止されているため、都道府県ごとに別の組織となっているが、パルシステム内では商品の開発、仕入、物流、電算システムなどを共同でおこなっている。特に食品に関しては厳しい品質基準・安全確認をおこなっており、牛乳や卵など独自のこだわりをもった商品を組合員に対して提供している。そのパルシステムの東京都の組合員(39万人)を管轄しているのがパルシステム東京(2008年に東京マイコープから改称)だ。宅配事業(パルシステム事業)の他に3つの店舗と9つの介護施設の運営もおこなっている。
Movable Type5 + PowerCMS で構築されている「パルシステム東京」のホームページ
Movable Type5 を使って徹底的なコストダウン
今回2010年5月1日にリニューアルをおこなったのはパルシステム東京が独自に運営する組合員向けの情報提供を主眼に置いたホームページだ。リニューアルを機に、以前は Movable Type3 で運営されていたものを、最新版である Movable Type5 へバージョンアップした。リニューアルの目的について新井さんはこのように語る。
「このホームページはあくまでも組合員への情報提供を目的としたものなので、あまり運営コストをかけることができません。以前のホームページではベンダーさんに年間300万円くらいはお支払いしていましたので、まずは(コスト削減のために)プロパー(社内)ですべて運営できるようなシステムに移行しようと思ったのが最大の目的です。」
2009年末から新井さんは独力で調査をおこない、最終的に Movable Type5 + Power CMS for MT + ケータイキットの組み合わせでホームページを作り直すことに決定した。
Movable Type5 を選んだ理由はどこにあるのだろうか。
「リニューアル以前のサイトも Movable Type3 を使っており、私自身 MT タグなどについての知識も多少ありましたので、正直他の選択肢はありませんでした。しかも Movable Type5 は料金が安くてスペックが高い。また、Power CMS を使うことで承認フローといったエンタープライズ CMS 的な使い方ができ、かつケータイキットを組み合わせることによって携帯電話向けのページも作成できるということが決め手になりました。」
ホームページのリニューアルは、ソフトウェアのインストールからカスタマイズまで、サイト構築すべての作業を新井さん一人でおこなったという。デザインも Power CMS にバンドルされている無料のテンプレートを元にして自らカスタマイズを進められたというから驚きだ。
「すべて自前でやったことによって、ホームページの移行費用は Movable Type5、Power CMS、そしてケータイキットのライセンス代のみに押さえることができました。記事などの更新作業もすべて自分と社内メンバーでなんとかしていくつもりですので、おもだったランニング費用もレンタルサーバー代のみにすることができました。」
ホームページの説明をおこなう新井さん
Movable Type5 + Power CMS の威力
サイト製作に関わるほぼすべての作業をおこなっている新井さんだが、苦心されたことはないのだろうか?
「もちろん最初はわからないことだらけでしたが、マニュアルとサポートのおかげで特に苦労することなくスムーズに開発をおこなうことができました。特にシックス・アパートのサポートには何度もメールで質問しましたね。対応が早いうえにとても親切で助かりました。」
カスタマイズ部分もテンプレートとモジュールを多用し、なるべく他の人が見てもわかりやすいよう属人性を排した作り方にするよう心がけたという。
また、Power CMSのワークフロー機能も活用されている。
「トップページにある青果物の欠品情報は、毎日夕方17時までに翌日分を更新することになっています。供給部署の人間が情報を入力すると、わたしと上長にメールが飛び、2人が承認することによって公開されるという流れです。」
担当者に承認の流れを理解してもらうのに最初は多少苦労したようだが、現在はスムーズにオペレーションされているという。
このリニューアルによって以前に比べ更新作業自体の付加は大幅に減り、ベンダーに作業を依頼することもまったくなくなったことで、当初期待していた(コスト削減)効果は十分得られたとのことだ。
担当者が直接更新する一部のブログを「TypePad 化」
ウェブサイトにはホームページを中心に10を越えるブログを組み合わせて構築されている。中には委員会メンバーや理事向けの一般には公開されていないブログも存在するという。一部のブログではPDFによる会議資料の配布を行うなどペーパーレス化にも一役買っているという。
また、いくつかのブログは Movable Type5で はなく Lekumo ビジネスブログによって運営されている。
「実は5月のリニューアルの前から一部ブログの『TypePad 化』は進めていました。特にサイト内でも私ではなく、担当者に直接更新してもらいたいブログは Lekumo ビジネスブログで作成するようにしています。」
以前は、各ページの担当者から新井さんがメールで原稿を受け取り、それを Movable Type で投稿していたそうだが、ページを TypePad 化することによって、担当者が直接記事をエントリーできるようになり、スピードアップと単純ミスの軽減に成功したという。
Lekumo ビジネスブログで運用されているブログの一部
ブログサービスを選定するなかで、特に Lekumo ビジネスブログを採用した理由とは何であったのだろう。
「もちろん MT タグが使えるなど、シックス・アパート製品同士ということで Movable Type でつちかった知見が活かせるということがあります。それから支払時に請求書を発行してもらえるところも、他のブログサービスのようにクレジットカードでの決済のみにしか対応していないものに比べると、法人としは格段に使いやすいところですね。」
各ブログ記事のフッターにいち早く 公式 Twitter ボタンを設置する など、Lekumo ビジネスブログの新機能導入にも積極的だ
Lekumo ビジネスブログを使ったブログ「生き物モニタリング」で社会貢献
ところで、パルシステム東京は NPO や教育機関と連携し、社会貢献活動も積極的におこなっている。中でもユニークな試みが、東京大学と恊働でおこなっている「市民参加による生き物モニタリング調査」だ。これは組合員から募った調査員が家の近くで撮影した蝶の写真をブログに設置した入力フォームから投稿し、結果を集計して都内の蝶の分布を調べることで、都市における生物多様性の現状や地球温暖化の影響について研究するプロジェクトだ。
「プロジェクトを始めて今年で2年目になりますが、1年目に比べて今年は南から来た外来種が増えているなど変化が見られます。ここで収集されたデータは東京大学によって分析されており、学会内外からも高い評価を得ていると聞きます。」
ブログには調査員から送られてきた蝶の写真とコメントが多数掲載されている。また、調査員から送られた現在1786件の緯度経度情報を含むデータは、すべて東京大学のサイトから閲覧することができるようになっている。
パルシステム東京サイト内にある「生き物モニタリング」ブログ、Lekumo ビジネスブログの標準テンプレートを元に、社内でデザインをカスタマイズしている
発見した蝶の情報を送信するための入力フォーム「生き物モニタリング調査データ入力フォーム」はフォームメーラー Business 版で運用されている
ブログは決して難しくない
Movable Type5 + Power CMS で構築されたパルシステム東京のホームページは2010年3月におこなわれた「だれもが使えるウェブコンクール」において、アクセシビリティに優れたサイトを表彰する「毎日新聞ユニバーサロン賞」を受賞している。
「Power CMS には最初からアクセシビリティに配慮した機能が備わっているので、制作者として特別におこなったことはあまりないのですが、組合員は年齢の幅が広いですので、年配の方にも見てもらえるよう、見やすさは常に心がけています。」
サイトのリニューアルはまだまだ完成しておらず、今後も継続して作業を続けていくという。
最後に新井さんは、ブログを使ったサイト構築を検討している人に向けて、このような力強いメッセージを贈ってくれた。
「仕事柄 NPO の方々とお話しする機会が多いのですが、みなさんサイトを作りたいとは思っていても、外部に頼む予算はないし、自分で一から作ることもできないため諦めている方が多いようです。わたしも最初はなにをすればいいのかわからなかったのですが、ブログの仕組みさえ理解できれば、実はそんなに難しくないことがわかりました。最初は無料サービスで趣味のブログを作ってみて、その後は Movable Type や TypePad など、比較的安価なソフトウェアやサービスに移行していけば誰でもそれなりのものを作ることができますし、シックス・アパートの製品であればサポート体制も万全ですしライセンス体系的にも法人として安心して使うことができます。とにかくまずは自分の手で試してみるのが大事だと思います。」
最初の一歩を踏み出そうとしている人にとって心強い言葉だろう。
東京を拠点に活動する生活協同組合のホームページ
今回お話をうかがった生活協同組合パルシステム東京広報室の新井英人さんと、マスコットキャラクターのこんせんくん
事例データ
- ホームページ:
- ブログ:
- サイトをリニューアルしたのは: 2010年5月
- リニューアルをおこなった理由: 作業効率改善、運用コスト削減
- 制作を担当したのは: 社内担当者
- 投稿者 ichikawa
- 10:30
- カテゴリー Lekumo ビジネスブログ
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