ビジネスブログの基礎知識
ビジネスブログの基礎知識
第4回:ブログって、本当にビジネスで使えるの?
ビジネスブログをご検討中のみなさん、こんにちは。シックス・アパートの中山です。
ビジネスブログの基礎知識と題して、これまでブロガーとブログについて3回にわたってお話をしてきました。
ブログとブロガーに関しては、それぞれある程度ご理解をいただけたと思います。
しかし、ブログは比較的新しいツールで、中でもビジネスブログは試行錯誤しながら運営されている段階です。まだ、これといった明確な使い方のノウハウや、マニュアルが確立されているわけではありません。ですから「ビジネスでブログを使うことに、漠然とした不安を感じている」方がいらっしゃっても、それは無理からぬことでしょう。
そこで、今日は
1.「しょせん個人の日記ツールでは?」
2.「ビジネスブログを始めているのは、まだ一部の企業だけでは?」
3.「ビジネスブログの効果があるのは、大企業だけでは?」
の3つの素朴な疑問にお答えしようと思います。
1.「しょせん個人の日記ツールでは?」
ブログのおそらく最も一般的なイメージは、「日記サイト」ではないでしょうか。
しかし、なぜ「ブログ=日記サイト」と感じる日本人が多いのでしょう?
実は、もともと個人の日記サイトは日本のインターネット文化として広く浸透しており、ブログという言葉が普及する以前から、日記サイトや個人ニュースサイトといったジャンルのサイト、およびそれに付随するコミュニティが存在していました。そこにブログという新しいツールが登場したことにより、既存の個人サイトユーザーと、これまで個人サイトを持っていなかったインターネットユーザーが一気にブログに押し寄せたのです。こういう理由で、日本ではブログが個人サイトの延長線上のツールとして広まってきたのです。
そもそもブログとは、英語圏のウェブサイト上で気になったニュースやウェブサイトのURLを、個人が寸評つきで紹介したことが始まりと言われています。
アメリカでは、イラク戦争時に現地から更新されるブログが話題となり、いわゆる9.11の同時多発テロ以降、急速にブログが拡がったという、日本とは異なった要因でブログが成長してきました。
たまたま日本には、ブログが日記として受け入れられる素地があったので、「ブログ=日記」というイメージが定着してしまったということなのです。ブログは日記としても利用価値の高いツールですが、あくまでブログのひとつの機能に過ぎないということを覚えておいてください。
2.「ビジネスブログを始めているのは、まだ一部の企業だけでは?」
2004年から2005年にかけて、ブログは様々な業種のビジネスに使われるようになってきました。新聞や雑誌でビジネスブログが取り上げられることも珍しくなくなり、企業活動のひとつのスタイルとして確立されつつあると言ってもよいでしょう。
さて、2006年の時点で、どれだけの企業が社外向けのブログを立ち上げていると思いますか?
そのパーセンテージは「16.3%」です。
16.3%の開設率とは、ざっと「6社に1社がブログを開設している」という意味です。
この数値から、少なくとも「ビジネスブログをおこなっているのは、一部の企業に限られるのではない」ということが分かっていただけると思います。
ブログは多種多様なビジネスシーンで利用することが可能です。
たとえば、以下のビジネスブログはMovable Typeで構築されたものの一例です。
この例からも分かるとおり、ビジネスブログではアイデア次第でいかようにも活用することができるのです。
さらに、純粋なビジネスだけの利用に留まらず、
といった教育現場や行政の場においても、活用され始めています。今後は、組織の種類を超えてブログ化が進み、様々な形態のビジネスブログが生まれてくることでしょう。
3.「ビジネスブログの効果があるのは、大企業だけでは?」
「ビジネスブログは、ある程度知名度と資本のある大企業でのみ効果を発揮するのではないか」と、お考えの方がいらっしゃるかもしれません。
メディアで紹介される事例は確かに大手企業のブログサイトであることが多く、それだけを見ていると、「ブログは大企業向き」もしくは「大企業でよく利用されている」というイメージが生まれやすいでしょう。
でも、それは誤解です。なぜなら、ブログは“万人に平等な情報発信ツール”だからです。
たとえば、川崎市にある一伸歯科医院のブログ一伸歯科医院のブログでは、ブログの導入効果として「患者数の増加」という形で跳ね返ってきています。患者さんのアンケートによると、初診者のなんと約8割がブログで何らかの情報を得てから医院を訪れているということですから、十分な効果を発揮していると言ってよいでしょう。
さらに、
「病院とは言え、営業のためには広告的なものは何か必要になります。これまでにも色々なサービスや広告なども試してきましたが、費用対効果という意味でブログに勝るものは今のところありません。」と語っており、低いコストで最大限の効果を挙げていると言えます。
このように、企業の資本、企業規模、知名度に関係なく、あらゆる企業が同じ土俵で戦える場をブログは与えてくれたのです。ですから、消費者に受け入れられるコンテンツを提供する企業ならば、その規模に関係なく成功する可能性があるのです。
ビジネスブログが最も使われているのは、従業員99名以下の企業
上記の一伸歯科医院のブログは、別に珍しいケースではありません。
下のグラフをご覧ください。
意外に感じられるかもしれませんが、ブログの利用率が最も高い企業規模は、「従業員数が99人以下の中小企業」で、その率は20%を超えています。従業員数1,000~4,999人の大企業でも15.4%、従業員数5,000人以上の超大企業でようやく20%ちょうど、という利用率を見ると、いかにブログが規模の小さい企業で活用されているかお分かりいただけると思います。
でも、まだ
「ビジネスブログは企業規模や社員数に関係なく、あらゆるビジネスシーンで使われ始めているのはわかった。しかしこのビジネスブログ、果たして我々の“業界”に適しているのだろうか?」
「ウチの会社は、限られたお客さんを相手にしているから、効果が薄いかも」
「わが社には、頻繁にインターネットに公開できるほど大した情報がない」
という理由で、ビジネスブログに二の足を踏む方がいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。そのような悩みをお持ちの方々のために、次回は、「ビジネスブログってどんな業種に適しているの?」について解説いたします。
お楽しみに!
- 投稿者 nakayama
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