ビジネスブログの基礎知識
ビジネスブログの基礎知識
第5回:ビジネスブログって、どんな業種に適しているの?
ビジネスブログをご検討中のみなさん、こんにちは。シックス・アパートの中山です。
ビジネスブログの基礎知識と題して、ブログを様々な角度から解説してきました。
前回の“ブログはビジネスで使えるのか”では、「ビジネスブログは会社の大小に制約されることなく、どんな企業でもアイデア次第で始められる」とお話しました。
では、実際にビジネスブログをおこなうにあたり、ふさわしい業種とそうでない業種は存在するのでしょうか。本日はさらに一歩突っ込んで、「ビジネスブログは、どんな業種に適しているのか」のご説明をしたいと思います。
<業種なんて、気にしない>
結論から申し上げましょう。
ビジネスブログを始めるのに、業種を気にする必要はありません。
あなたの会社が属している業界、分類される産業、B to CかB to Bか、製造業かサービス業か、一般消費者を相手にしているのか法人顧客が対象なのか、もっと言えば営利か非営利か、なにもかも関係なくビジネスブログは開始できるのです。
今はどんな業種・業界の企業でも、自社のウェブサイトを持っているものです。ウェブサイトを作るのに適していない企業などないのと同じ理由で、ビジネスブログにふさわしくない企業などありません。
ただし、まず大前提として「企業として情報を発信したいのか?」の問いに「YES」と答えられる必要があります。ブログは更新がカンタンであるのが特長なので、更新し情報発信することでその効果を最大限に発揮します。情報を発信することがあまりなさそうでしたら、せっかくのブログの魅力が失われてしまいます。
その代わり、この問いの答えがYESならば、ビジネスブログをおこなう必要要素はすでに満たしていることになります。
そう、業種なんて気にしなくてよいのです。
<「情報発信」という言葉に、惑わされない>
ところで、「情報発信」という言葉は曲者です。
ビジネスブログには企業(や組織)の情報発信が欠かせないわけですが、ビジネスブログを検討されている方の中には、「ブログで情報発信」という言葉に対し、
「ウチにはたいした情報がない」
「記事を書いても、きっと誰も興味を示さない」
「わが社はブログをするような業種(業界)じゃない」
という理由で尻込みされる方が少なくありません。
どうやら、「情報発信」という言葉が必要以上にプレッシャーになっているようです。
情報発信と聞くと、堅苦しいプレスリリースだとか、記者会見で発表するような仰々しい情報をイメージしてしまうかもしれませんが、それがすべてではありません。
ブログで発信する情報は、こういう情報以外の、あなたが日常のお仕事で何気なく触れているものも含まれます。
たとえば、シックス・アパートには広報ブログと呼ばれるブログがありまして、この中では私たちが、「ユーザー様や取引先の企業の方々にお知らせしたいちょっとした出来事」を記したり、「社内の様子」を伝えたり、ときには「こんな人材を募集しています」と転職希望者の方にメッセージを発信したり、と型にはまらない使い方をしています。
<情報の価値の良し悪しは、ブログ読者が決める>
ビジネスブログをまだ始められない方の中には、
「自分の会社には、めずらしい情報やおもしろいネタがない」
「ひんぱんにネタが生まれる変化に富んだ業種ではない」
「ウチの情報に興味を持つ人なんているのだろうか」
と考える傾向があるようです。
ただでさえ情報が少ない状態でビジネスブログを始めようものなら、きっとすぐに書くネタが底を尽き、ネタ探しに四苦八苦してしまう・・・と恐れおののいてしまうようです。これは非常に多いパターンです。
でも、情報発信という言葉をあまり大袈裟に捉えずに、肩の力を抜いてこう想像してみてください。
インターネットユーザーの人たちは、あなたのブログを訪れるとき、あなたの会社が提供する商品・サービスについて、どんなことを知りたいと思っているでしょう。
あるいは、こうイメージを膨らませてみてもいいでしょう。
もしご自分のご友人があなたの会社のサービスに対して質問するとしたら、もしあなたのご近所の方があなたの会社の商品に対して意見を述べるとしたら、それは果たしてどんなことについてでしょう?あなたの会社の提供している様々なサービスや商品について、なにを知りたがってくるでしょう?
それは、あなたにとって極めて些細なことであったり、初歩的すぎて拍子抜けすることである可能性が高いです。
大切なのは、その情報が“あなた”にとって価値があるかどうかではなく、“社外の人”にとって価値があるかどうかです。あなたがどんなにつまらないと感じる情報でも、社外の人がその情報に価値を見出すならば、それは「発信価値のある立派な情報」なのです。
あなたのビジネスの周りに転がっている小さいネタを過小評価しないでください。
社外の人になったつもりで、会社を客観的に観察してみてください。初めのうちは手探り状態で、うまく情報を出せないこともあるかもしれませんが、次第に訪問者にとって価値の高い情報を提供できると思います。
<訪問者と共にコンテンツを作る>
ブログに限らずどんな仕事でもそうですが、身構えてネタ探しをしようとすると、どうしても力んでしまって、よいアイデアが浮かんでこないものです。そんなときは、「ネタをすべて自分で考えてひねり出すしかない」という強迫観念を捨て、「ネタはブログ読者といっしょに作っていこう」と視点を変えてみるのも一案です。
つまり、自分ひとりで考えるのではなく、ブログ読者と一緒に作っていこうという考え方です。
基本的に、情報は自ら用意して発信するものですが、幸いブログは双方向なメディアです。
ブログの良さは、訪問者とブログ運営者が気軽にコミュニケーションをおこなえることにあります。情報は出して終わりなのではなく、ブログを読んだ訪問者からのコメントやトラックバックといったフィードバックによる情報のキャッチボールがいくつも連なって、それも合わせて情報の価値が高まるのです。
たとえば、(株)リコーが同社のデジタルカメラ「GR DIGITAL」のプロモーションのためにスタートさせた「GR BLOG」。もちろん企業サイドから製品に関する情報や、ユニークな使い方を提案するといった形で積極的に情報発信されているのですが、それと同時にユーザーから数多くのトラックバックを受け付けています。
ブログを開始すると、すぐさまユーザーから「買ってみたよ」「こんなふうに使っているよ」「こんな写真が撮れた!」というトラックバック経由の生の声が、GR BLOGに次々と届きました。なんと、ブログ公開直後には、トラックバックが集中しすぎてGR BLOGがトラックバックを受け付けられなくなった日もあったくらいです。いかに多くのユーザーがGR BLOGを支持しているかが分かります。
GR BLOGも他のビジネスブログと同様、最初は手探り状態でのスタートだったらしく、通常のウェブサイトとブログの位置づけを検討するところから始めたとのことです。
しかし、予想以上の盛り上がりを見せたこのGR BLOGは、当初予定していた開設期間を延長して継続運営されるほど成功を収めました。
<ブログはアイデアで決まる>
上記の例はデジタルカメラメーカーという製造業だったわけですが、業界・業種が何であろうとも、ネタにならない情報はありません。
すべてはアイデア次第です。
1.自分の属する業種や業界を忘れ、
2.肩肘張らずにリラックスして、
3.社内の支店ではなく、顧客やブログ読者の視点で情報を探し、
4.ブログ読者と共に情報を作り上げる
そんな心構えがあれば、ビジネスブログは始められますよ。
いかがでしたでしょうか?
つまるところ、ビジネスブログに適していない業種などなく、やる気と発想力さえあれば十分実践可能であることがお分かりいただけたと思います。
次回は「ビジネスブログを運営するのは、ラクなの?」についてお話します。
これまでは、“ブログを始めるまで”についてでしたが、これからはいよいよ“ブログを始めてから”に突入していきます。
まだまだ続きますよ。お楽しみに。
- 投稿者 nakayama
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