イオンショップスタッフブログが TypePad ビジネスを使う理由

女性スタッフらしく絵文字をふんだんに使いながらタイムセールのお知らせなどを随時投稿し、イオンの実店舗でつちかった販促ノウハウをブログ上でも展開

責任ある立場の企業ですので、ブログといえどもアクセスできなくなるという事態は許されません。その点 TypePad ビジネスは多くの大手企業が採用していることもあり、信頼感を感じて導入しました。

- イオンビスティー上村佐知子さん

イオングループショッピングサイトのサイト内ブログ

イオンショップ」(aeonshop.com)は、イオンリテール株式会社が運営する総合オンラインショッピングサイトだ。このサイト内で2009年の6月から、販促スタッフ自らが執筆を手がける「イオンショップスタッフブログ」の運営が TypePad ビジネス を使って開始された。

今回はこのブログの運営・管理を手がける株式会社イオンビスティー 営業企画部 CRMマネージャーの上村佐知子さんに、ブログ運営の目的や運用方法についてお話しをうかがってみた。

イオンショップスタッフブログ

イオンショップの公式ブログ、季節ごとの商品がスタッフの言葉でタイムリーに紹介されている

イオンショップとは

「イオンショップ」はイオンリテール株式会社が運営する、2001年12月にサービスを開始したインターネットショッピングサイトだ。トップバリュ(イオンのプライベートブランド)の商品を始め、食品、衣料品、家電、インテリア、など常時20,000点を超えるアイテムを扱っている。

イオングループにはインターネットで商品を購入し、最寄りのイオン店舗から宅配してもらうことができる「イオンネットスーパー」というサービスもあるが、「イオンショップ」は特定の店舗を持たず、離島を含む日本中どこでも配送が可能なネット上の GMS(総合スーパー)という位置付けだ。

「イオンは店舗ごとに独自に販促活動を行っており、商品の価格なども違うことがあります。イオンショップもインターネット上にある一つの独立した店舗という扱いですので、インターネットの特長を生かした独自の商品調達も行いながら、イオンのPBブランドのトップバリュも揃えており、独自の販促活動も行っています」

ブログ導入の理由

2009年6月に運営を開始した「イオンショップスタッフブログ」。ブログを始めた目的はなんだったのだろうか?

「イオンショップでは様々なジャンルの多種多様な商品を扱っているため、販促スタッフがお客様にお薦めしたい商品もたくさんでてきます。それらすべてについて、通常の HTML を使った WEB ページを作成するのは時間的にも予算的にも難しいため、スタッフ自らが簡単に書くことのできるブログを採用することにしました」

特にブログの即時性には魅力を感じたそうだ。

「例えばイオンがトップバリュブランドの新しい商品を発売するとします。しかし今までのフローですと、その商品の特集ページを制作するのに1週間から2週間程度かかってしまいます。すると、テレビの情報番組などで話題になり、その商品名がネットで検索されているのに、なんの情報もイオンショップから発信できず検索にヒットしないことが多かったのです。ブログを使って最新の情報を素早く発信することによって、そのような事を避けることができます」

「また、昨今は小売業界の競争も激しいため、他社の動きを見て一度決めた価格を急に変更するということもよくあります。そのような場合もブログの即時性が役立つと考えたのです」

TypePad ビジネスを選んだ理由

数あるブログサービスの中から TypePad ビジネスを選んだ理由はなんだろうか。

「責任ある立場の企業ですので、ブログといえどもアクセスできなくなるという事態は許されません。その点 TypePad ビジネスは多くの大手企業が採用していることもあり、信頼感を感じて導入しました。また、他のブログサービスと比べ、アクセス解析機能や管理画面のデザインなどが法人に向けて作られているという印象もありました」

イオンショップのサイトはすべて自社サーバで運用されているが、クラウド型のサービスである TypePad ビジネスを導入する際に抵抗はなかったのだろうか。

「抵抗がなかったと言えば嘘になりますが、日々進化しているブログをはじめとするウェブサービスの機能をその都度アップデート・メンテナンスする手間や費用を考えると、クラウド型のサービスの方が効率的だという結論に達しました」

ブログ画面はデフォルトのテンプレートをそのまま使うのではなく、多少カスタマイズが施されている。

「社内の制作部署があるので自社でカスタマイズを行っています。欲を言えばもう少しデザインにも手を加えたいとは思っているのですが、それよりも今はコンテンツの充実の方に力を入れています。見た目をかっこよくする時間があるなら、記事をたくさん書こうというスタンスですね。まあ、書くことがなくなって手が余っているというのであればやると思うのですが、なにせ商材はたくさんありますから、今のところそのようなことはないですね」

ブログの運用体制

「イオンショップスタッフブログ」の更新頻度はかなり多い。どのような体制で運用を行っているのだろうか。

「イオンショップのバイヤーは15〜20名います。そのバイヤー達が提供する新製品の情報などを元に、わたしを含めた販促担当スタッフ4名で記事に起こしています」

もちろん書かれた記事のチェックも入念に行われている。

「記事が上がると、責任者であるわたしともう一人の社員の2人でチェックし、さらにその後バイヤーがチェックしてはじめて公開されます」

実際に一本の記事を書くのにどれくらいの時間がかかるのだろう。

「通常の記事でしたら48時間くらいでしょうか。ただ、気象条件による配送荷物遅延のお知らせなど緊急度の高いものに関しては一時間ほどで書いて公開する場合もあります」

絵文字や文字色の変更をふんだんに使った文体が印象的だが、その狙いはなんだろうか。

「イオンショップのメイン利用者層は30〜40代の主婦です。そこで記事の執筆者も女性ということを全面に出し、彼女たちと同じ目線で書いているということを強調しています。また、母の日の近くには「ギフト」という言葉をたくさん入れるなど、彼女たちが検索で使いそうなキーワードを意識的に文面に入れるといった SEO 対策も積極的に行っています」

イオンショップトップページの右サイドバーからもリンク誘導がはかられている

ブログは売り場の雰囲気作り

「イオンショップスタッフブログ」は単なる商品の広告ではなく、顧客に楽しく買い物をしてもらえる売り場作りの一環と考えているという。

「例えばイオンの店舗では『このお弁当おいしいのよね』と、お客様同士がお話しをしながら購入されているといったシーンがよく見られます。このようなコミュニケーションや売り場の賑やかさのようなものをサイトの方で表現するのは難しいので、お客様目線により近いブログの方ででこういった雰囲気を作っていきたいなと思っています」

ブログは雰囲気だけではなく、サイトの情報を補完する役割も担っている。

「ショップのサイトでは、商品紹介のページに掲載できる文字数に限りがあるので、ブログにはそこで書ききれなかった細かい情報を載せていくという役割もあります。また、サイトの方には文章の書き方に厳しいレギュレーションが設けられているのですが、ブログは多少その縛りをゆるやかにし、スタッフの生の声をそのまま生かして書くようにしています。本サイトとお客さまの中間という位置付けですね」

顧客とのリレーション

「イオンショップスタッフブログ」では現在危機管理の観点から読者にコメント欄の解放はしていない。顧客とのリレーションについてはどのように考えているのだろうか。

「お客様の生の声を聞くという意味でもコメントを解放したいという意志はあるのですが、コメントを受け付けることが、もっとも適切なお客さまとのコミュニケーションツールなのかどうか、検討中とういところです。お客さまとのリレーションの方法はいろいろあるので、どんな形がお客さまから望まれて受け入れられるのか模索中です。とは言えショップの方にもお客様の声を生かす機能がないので、将来的にはイオンショップの会員IDなどを利用して、ブログに認証式のコメント機能を実装できればいいなとは考えています」

もちろんTypePad ビジネスのアクセス解析機能などを使った顧客のリサーチは欠かさない。検索ワードのチェックは毎朝の日課だという。最近リサーチ結果からある問題が浮上したそうだ。

「例えば期間限定の値下げ情報などをブログに書くと、値下げ期間が終わってからもその記事がヒットしてしまうという問題があります。このような賞味期限のある記事をどのように運営していけばいいのかを悩んでいます。せっかく検索サイトでヒットとしているのに削除するのももったいないですからね」

この問題については、個別記事の共通フッターに最新記事、または同一カテゴリの記事のタイトルを表示し、わかりやすい導線を作るといった対策を検討しているという。

今後試みたいアイディア

今後特に注力していきたいのはシルバー層への訴求とのことだ。

「今は20、30代の女性がメインのお客様層ですが、ひとり暮らしだったり、近くに店舗がなかったりするシルバー層、私たちは買い物弱者と呼んでいますが、その方達にイオンショップの便利さを知っていただきたいと思っています。そのためにはインターネットの接続から、ショップでの注文まで一通りの手順を理解していただく必要があると思います。いつも行っているイオンだから安心できるという親近感はあると思いますので、これはぜひやってみたいですね。シルバー層向けのブログを新たに作るというのも一つの方法だと思います」

この他にも実現したいアイディアはたくさんあるそうだ。

「例えば、コメントやトラックバックを解放して、お買い得情報や商品豆知識などのお客様が知ってるイオンの情報を共有したり、現在本サイトの方で募集している主婦川柳を、ブログのコメントで募集できたりしたらおもしろいなと思っています。あんまり売上げに直接関係なくみえる企画ばかり考えていると、もっと売上を上げることを考えろと怒られてしまうのですが、やっぱり遊び心はほしいですよね」

ブログ導入のすすめ

最後にTypePadなどブログの導入を検討しているみなさんに向けて、ひとことアドバイスをいただいた。

「ブログを見たことがない人はほとんどいないでしょうけど、書いたことがないという人って意外と多いと思います。実際自分でブログを書いてみることで、いろんなことが整理できたり、自分達のサイトがなにをやるべきかを見直すチャンスが生まれますし、ASP やウェブサービスといった新しい技術を体験することもできます。TypePadビジネスは初心者の方でも簡単に扱えますので、気軽に始めてもらいたいと思いますね」

イオンビスティー上村佐知子さん

今回お話をうかがった上村さん

事例データ

  • TypePad ビジネス 5 ユーザー プラン
  • ブログを公開したのは:2009年6月
  • はじめた理由:スタッフブログ運営のためのブログサービスとして
  • 制作を担当したのは:社内の制作部署
TypePad ビジネス 10日間無料トライアル

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