「地球の歩き方 特派員ブログ」がMovable Type でオウンドメディアを運営する理由

株式会社地球の歩き方T&E様

月に数回の頻度でYahoo!トピックスに取り上げられることがあり、その度に爆発的なトラフィックが発生しています。静的ファイルを生成するMovable Typeで運用しているおかげもあり、サイトダウンなどのリスクは少ないですね。

100以上のブログが日々更新されメディア化している

株式会社地球の歩き方T&Eの運営するサイト「地球の歩き方」内の人気コンテンツ「特派員ブログ」は、原則1都市1ブログを掲げ、現在は世界111都市(つまり111ブログ)にわたって現地の特派員から最新情報がアップされ続けている、日本最大級の海外旅行情報を集約しているブログメディアだ。 メディア部の田中正樹さん、佐々木通さん、石山あゆみさんにお話をおうかがいした。

楽しそうに話を聞かせてくれる田中さん
楽しそうに話を聞かせてくれる田中さん

「オンライン版の地球の歩き方は、旅行者に役立つ情報やツールを提供し、旅行をデジタル面から支援するのが目的です。『特派員ブログ』については、もともと『特派員レポート』と呼ばれる、ブログ以前から存在したコンテンツがベースでした。2006年4月にMovable Typeを導入したことでブログ化(当時の事例取材記事はこちら)したのですが、当時は12人に過ぎなかった特派員も、いまでは100人を超えるまでになり、PVも10倍以上に伸びました。当初は顔見知りの方や紹介を中心に、ライター経験のある方を特派員として起用していたのですが、特派員希望の方から問い合わせを受けるようになり、その土地に詳しいやる気と熱意のある現地生活者の方にお願いするようになりました。それが功を奏し、ユーザー目線・生活者目線での記事が出るようになり、いままでには無かったようなタイプの人気記事が生まれるようになりました。1日あたりの記事数は、全体でだいたい10~15本くらいですね」(田中さん)

「特派員ブログについては、基本的に月に4本以上は記事を書くようにお願いをしていますが、内容は特派員にお任せしています。現地情報でも人気があるのは、リアルタイム性の高いものですね。例えばタイの洪水の時など、次々に更新される現地の情報は旅行者以外の方からもかなり多く閲覧されました。時に記事内容でご指摘を受けるようなこともありますが、記事は削除せず、誤りについては修正したり謝罪したりすることで解決しています。ディープな情報であるがゆえに、どちらに転ぶかは紙一重ですね」(田中さん)

「楽しく書いてください、としかお願いしていないので(笑)。編集部としてはモチベーションを保ってもらうことに気を使っています」(佐々木さん)

ディープでリアルな情報を出し続けてもらうには、自由に書いてもらうのが最良の答えなのかも知れない。

ブログとソーシャルメディアの役割を明確に

「地球の歩き方」は2009年5月の段階でTwitterを導入するなど、ソーシャルメディアのスタートはかなり早い方であった。運営ポリシーはどのようになっているのだろうか。

「現地からの更新情報が増えてきたのでTwitterでの更新情報配信を行うことになりました。配信にはブログの更新でRSSを読んでTwitterにポストするツールを内製して使っています。Twitterに流す情報をカスタマイズしたかったからです。当時の既存のサードパーティーのツールでは、我々のニーズと少しずれていたんですね。

その後Facebookも導入しました。こちらは1日に1回だけ厳選した最新情報をポストするようにしているため、運営側のキュレーション力が問われます。幸いにして今のところ順調に運営できていると思います。

各メディアの役割ですが、ブログはその土地に行く人、興味のある人しか見に来ません。一方でFacebookは広く浅い範囲で旅行好きの人が見に来てくれます。ですのでそこは意識して内容を選ぶようにしています。Twitterはちょうど中間のイメージですね。それぞれ役割やユーザーが違うことで、Facebook→Twitter→ブログと興味が写っていくなど、良いサイクルが生まれているようです」(田中さん)

ちなみに現地情報についての問い合わせがFacebookやTwitterに来た時は、ブログへと誘導するなど、ユーザーの疑問を解消する意味でも理想的な役割分担が出来ているようだ。

短期の企画型コンテンツはLekumoビジネスブログを利用

「Lekumo ビジネスブログは、当たるか当たらないかわからないような企画をお試しするにはとても良いですね。設定もいらないし、なにより開始するコストがとても少なく済みます。受けなかった企画は早期にクローズし、また新しいものをはじめる...という方針にはピッタリです」(田中さん)

「再構築が不要なため、テンプレートの切り替えが楽で嬉しいです。4アカウントあるので、1つをテスト用アカウントとし、他の3アカウントのテンプレートを切り替えてテストしています。今日はテンプレートAのテスト、明日はBのテスト...といった感じですね」(石山さん)

何か不具合や、改善希望点についても教えていただいた。

「難があるとしたら、データのエクスポートですね。クローズした企画のデータを、画像も含め簡単に保存しておけたなら最高です。そのまま本家のMovable Typeに移行できても嬉しいですね」(田中さん)

安定運用を念頭に置きつつ、パッケージング的見せ方を模索

最後に、今後についてのお話をうかがった。

「まずは安定運用ですね。実は「特派員ブログ」は、月に数回の頻度でYahoo!トピックスに取り上げられることがあり、その度に爆発的なトラフィックが発生しています。静的ファイルを生成するMovable Typeで運用しているおかげもあり、サイトダウンなどのリスクは少ないのですが、今後も安定して運用していけるよう、常に検討を行っています。

ブログとして考えていることは、直帰率の低下ですね。ブログメディアの宿命といいますか、やはり検索流入の割合が多く、直帰率が高くなりがちです。色々試しましたが、画像入りの関連記事を表示するのが最も効果的でした。今後も直帰率の低下は追求していきたいと思っています。

メディア全体としては、特派員から吸い上げた情報を、いかにパッケージングするかについて思いを巡らせています。『地球の歩き方』以外での表示も検討していて、まずは家族向けSNSの『ウェルノート』さんで最新情報の表示をはじめました。世界の最新情報をお茶の間の話題にしてもらえれば、と思っています」(田中さん)

あくまで旅行者の支援を目的としつつも、世界中の現地の最新情報を発信し続け、広く支持されるようになった「地球の歩き方」。大規模なオウンドメディアの成功例として、参考にできる部分が多いのではないだろうか。


左から、今回お話を聞かせてくれた石山さん、田中さん、佐々木さん


左から、今回お話を聞かせてくれた石山さん、田中さん、佐々木さん

事例データ

  • 地球の歩き方 特派員ブログ
  • Movable Type Lekumo ビジネスブログ
  • サイトを公開したのは:2010年
  • リニューアルした理由: Movable Type 4に搭載されたグローバルテンプレートを使いたかったため
  • 制作を担当したのは:社内ウェブ担当者
  • 何か手ごたえはありましたか?:ブログの追加作業が格段に楽になった
2012年 11月28日      カテゴリー Movable Type

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