Movable Type 3.2 マニュアル - Movable Typeの新規インストール

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新規にインストールする場合、次のステップで行います。

  1. インストールに必要な環境を用意します。
  2. ウェブサーバー上のPerlの実行環境を確認します。
  3. インストール先を決定します。
  4. 最新版のソフトウェアをダウンロードします。
  5. ダウンロードしたファイルをローカルのディレクトリで解凍し、Perlの実行環境にあわせ調整します。
  6. 環境設定ファイル (mt-config.cgi) の内容を実行環境にあわせ調整します。
  7. FTPプログラムでインストール先に転送します。
  8. システム・チェックプログラム (mt-check.cgi) で実行環境を確認します。
  9. セットアッププログラムを実行します。

必要な環境の準備

まずはじめに、Movable Typeを実行するために必要な以下の環境を準備します。環境についてご不明の点がある場合は、サーバーの管理者にご相談願います。

Perlの実行環境の確認

Movable Typeの機能のほとんどは、Perlスクリプト・プログラムとして実行します。ウェブ・サーバー上でPerlスクリプトを実行するために、Perlの実行環境へのパスを正しく指定する必要があります。Perlの実行環境へのパスは、ホスティング・サービスのサポート・ページなどを参照してください。もしくは、シェル(コマンド行)を実行できるアカウントを持っており、シェルに精通しているユーザーは、アカウントにログインした後、以下のコマンドを実行することもできます。

whereis perl

Movable Typeでは、/usr/bin/perlが初期値です。

インストール先の決定

Movable TypeのPerlスクリプト・プログラムは、ウェブ・サーバーのCGIプログラムとして実行します。インストール先のディレクトリは、CGIプログラムが実行可能なディレクトリを設定します。ここでは、仮にappsディレクトリとします。

最新版のダウンロード

最新の配布パッケージは、シックス・アパートのウェブサイトからいつでもダウンロードできます。

ファイルの解凍と修正

ローカルに保存したパッケージを、解凍プログラムで適切なディレクトリに解凍します。先ほど確認したPerlの実行環境が初期値と異なる場合は、テキスト・エディタプログラムで、拡張子がcgiのファイルの1行目を修正してください。修正する際に-wを誤って削除しないように注意してください。

環境設定ファイルの修正

インストール先やデータベースの設定等を、全て環境設定ファイル (mt-config.cgi) に以下のように指定します。

  1. パッケージを解凍したディレクトリ内に、mt-config.cgi-originalファイルがあります。このファイルをmt-config.cgiにコピーします。
  2. mt-config.cgiをテキストエディタ等で修正します。行頭に#がある行は、コメント行です。必要に応じて#をはずしてください。
  3. CGIPath (28行目) に、Perlスクリプトを保管するディレクトリパスを設定します。本例では、http://www.mt-site.jp/apps/となります。
  4. 次にデータベース・サーバーへのアクセス情報を設定します。利用するデータベースの環境にあわせ、31~71行目についてコメントをはずし、環境を記述します。57行目のSQLSetNamesは、MySQL4.1やPostgreSQL8等のキャラクターセットを明示的に指定するデータベースを利用する場合コメントをはずします。
  5. StaticWebPath (93行目) に、CGIPathで指定したパスにmt-staticを追加します。本例では、http://www.mt-site.jp/apps/mt-static/となります。
  6. TempDir (211行目) に、Movable Typeが生成するテンポラリー・ファイルの保存場所を指定します。
  7. PublishCharset (272行目) に、Movable Typeが生成するHTMLファイルのキャラクターセットを指定します。通常はUTF-8ですが、EUCを指定する場合はeuc-jpを、シフトJISを指定する場合はshift_jisを指定します。
  8. 利用の環境にあわせ、他の項目もカスタマイズします。
  9. テキストエディタを終了し、保存します。

アップロード

パッケージを解凍したディレクトリの内容を、ウェブ・サーバーのインストール先 (環境設定ファイルのCGIPathで指定している場所) に、FTPクライアントソフト等でアップロードします。アップロードの際は、mt-static/imagesディレクトリ内のファイルはバイナリーモードで、それ以外はASCIIモードでアップロードします。アップロード後、インストール先のディレクトリ内のCGIスクリプト (.cgiで終わる名前のファイル) の権限を755に設定します。

システム・チェック

今までの作業について、システム・チェックプログラム (mt-check.cgi) を実行して最終確認を行います。本例では、http://www.mt-site.jp/apps/mt-check.cgiになります。実行の結果、「準備が整いました。」というメッセージを表示した場合、無事に作業が終了したことになります。このメッセージが表示されなかった場合、何らかの作業が完了していないので、続けて作業を行います。

セットアッププログラムの実行

システム・チェックが正常に終了したら、インストール先にあるセットアッププログラムを実行します。セットアッププログラムは、インストール先のindex.htmlの「ログイン」リンクをクリックして実行します。本例では、http://www.mt-site.jp/apps/index.htmlになります。セットアッププログラムが正常に終了すると、「ログイン画面」が表示されます。これでインストールは終了です。お疲れ様でした。


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