Movable Type News

Movable Type 9 デベロッパープレビューの機能追加・修正バージョン 9.0.2 の提供を開始

2025年秋にリリース予定の Movable Type 9 のリリースに先立ち公開している、Movable Type 9 デベロッパープレビューの最新バージョン Movable Type 9.0.2 の提供を開始しました。

Movable Type 9.0.2(デベロッパープレビュー)では、いくつかの機能追加と多数の改善・修正を行なっています。

Movable Type のドキュメントサイト MovableType.jp からダウンロードして利用可能です。

デベロッパープレビューは開発中のバージョンです。稼動中の本番環境では使用せず、本番環境と別のデータベースを使用するよう新たにインストールを行い、既存のデータをインポートするなどしてご使用ください。

Movable Type 9.0.2 の新機能・改善点

Movable Type 9.0.2では、Movable Type 9.0.1 から大きな機能追加と修正、パフォーマンス改善を行なっています。

ダッシュボードに独自のウィジェットを表示できる「ダッシュボードウィジェット」機能を追加

ユーザーダッシュボード(ログイン直後に表示)と各サイトのダッシュボードに、テンプレートでカスタマイズしたウィジェットを表示できる「ダッシュボードウィジェット」機能を追加しました。

サイト管理者から運用担当者へのお知らせや、マニュアルへのリンク、最新記事へのリンク、よく使うサイトへのリンクなど、利用者向けの情報や作業を効率化するためのリンクなどを掲載できます。

ユーザーダッシュボードに「サイト管理者からのお知らせ」や
「よく使う子サイト」「最近更新した記事」などのウィジェットを表示した例。

サイトごとのダッシュボードにそのサイトの更新ルールを記載したウィジェットを表示した例。

テンプレートの種類に「ダッシュボードウィジェット」を追加

デザインテンプレートの種類に「ダッシュボードウィジェット」を追加しました。システムテンプレートと各サイトに作成でき、このテンプレートでダッシュボードウィジェットの追加・編集を行います。

HTML や MTタグで記載することができるので、固定のテキストに限らず、サイトの最新記事の一覧などを表示することも可能です。

ウィジェットのテンプレート編集画面。HTMLやMTタグを使って記述できます。

画像挿入ウィンドウのユーザーインターフェースの改善

画像挿入・指定時のウィンドウのユーザーインターフェースを改善し、より少ない操作で画像を挿入できるようにしました。

画像アセット一覧をサムネイル表示に変更、代替テキストとキャプションの設定も可能に

画像挿入ウィンドウを開くとサムネイル画像の一覧を表示するように改善しました。視覚的に画像を確認しながら目的の画像アセットを素早く選択できるため、記事作成時の画像挿入作業がスムーズになります。

また、代替テキストとキャプションの設定は、これまではMTブロックエディタでのみ可能でしたが、全てのテキストフォーマットで画像挿入時に設定できるようにしました。キャプションを設定した場合は、figure タグを使ったHTMLコードを挿入します。

アップロード先のパスの指定やアップロードに関するオプションについては、右上の「オプション」ボタンをクリックすることで設定画面に進めるようにしました。

視覚的に選びやすくなり、代替テキストとキャプションの設定が可能になった画像挿入ウィンドウ。
右上の「オプション」ボタンからアップロードに関するオプション設定に進めます。

画像の名前と説明を素早く編集

画像の「名前」と「説明」を、画像アップロード時にも編集できるようにしました。名前については、自動的にファイル名が設定されるようにしていますが、それぞれの画像に適した名前と説明を設定しておくことで検索性が向上します。

「情報を編集」をクリックすると、画像の名前と説明を編集できます。

画像挿入後に編集画面から再編集が可能に

テキストフォーマットがブロックエディタもしくはリッチテキストの場合、挿入した画像の編集ボタンから画像の変更ができ、代替テキスト、キャプション、画像サイズなども編集できます。

挿入後の画像の編集ボタンから画像の変更やテキストの編集などが可能です。

管理画面の新デザインのスマートフォン対応

Movable Type 9 で新しくなった管理画面のユーザーインターフェースを、スマートフォンにも対応しました。

画像左:サイドバーを表示、画像右:検索機能を表示。

パフォーマンス改善

ロールの新規作成・編集の画面表示処理および管理画面の表示負荷を軽減し、表示速度を改善しました。

これらのほかにも多数の改善、修正を行なっています。開発者の皆様向けの詳細な情報は、リリースノートをご覧ください。