ホスティング・サーバーの事業者は、サーバーのバックアップを行っていますが、利用者が自由には使えないのが一般的です。Movable Typeの環境を定期的にバックアップすることで、不慮の事態からの復旧を早めることができます。
Movable Type環境のバックアップには、次のものがあります。
FTPプログラムを利用し、次のディレクトリの内容をローカルPCにコピーします。コピーした内容は、圧縮ツール等で圧縮したり、必要に応じてCD-Rなどに書き出しておくと便利です。
MySQLやPostgreSQLを利用している場合、ホスティング・サーバーの事業者が提供するバックアップの方法、もしくはシェルを利用してバックアップを作成します。
MySQLデータベースのバックアップは、mysqldumpコマンドを実行して行います。次のように実行すると、FILENAME.mysqlというバックアップ・ファイルが作成されます。
$ mysqldump -a --user=USERNAME --password=PASSWORD DATABASE > FILENAME.mysql
PostgreSQLデータベースのバックアップは、pg_dumpコマンドを実行して行います。次のように実行すると、FILENAME.pgというバックアップ・ファイルが作成されます。
$ pg_dump --username=USERNAME DATABASE > FILENAME.pg
データベースのバックアップを利用し、データベースを復旧する場合、ホスティング・サーバーの事業者が提供する復旧の方法、もしくはシェルを利用して復旧します。
MySQLデータベースの復旧は、次のようにmysqlコマンドを実行します。
$ mysql --user=USERNAME --password=PASSWORD DATABASE < FILENAME.mysql
PostgreSQLデータベースの復旧は、次のようにpsqlコマンドを実行します。
$ psql DATABASE < FILENAME.pg