Movable Type の次期バージョンとなる Movable Type 9 のRC(Release Candidate:リリース候補版)を公開しました。
Movable Type 9 RC は、Movable Type のドキュメントサイト MovableType.jp からダウンロードして利用可能です。
※ Movable Type 9 RC は検証用のバージョンです。稼動中の本番環境では使用せず、本番環境と別のデータベースを使用するよう新たにインストールを行い、既存のデータをインポートするなどしてご使用ください。
また、Movable Type 9 の正式リリース日を決定しました。合わせてプロダクト・ライフサイクルポリシーを変更します。
デベロッパープレビュー(9.0.2)からの変更点
RC(リリース候補版 9.0.3)では、デベロッパープレビュー(9.0.0 / 9.0.2)から、いくつかの機能追加と修正を行っています。
テキストフォーマットに CommonMark と GitHub Flavored Markdown を追加
記事・ウェブページ・コンテンツタイプを入力する際のテキストフォーマットに、「CommonMark」と「GitHub Flavored Markdown」を追加しました。共通仕様に基づいたMarkdown記法に加えて、テーブル、タスクリスト、取り消し線などのGitHub拡張記法も利用可能になります。Markdownに慣れた方は、より効率的にコンテンツを編集できます。
フォーマットは入力エリア右上にあるプルダウンメニューで選択できます。
デフォルトテーマとして新たに Eigerwand を追加
Movable Type 9 でデフォルトテーマとなる新しいテーマ「Eigerwand」を追加しました。既存のテーマ「Eiger」をベースに、HTML構造やナビゲーションを見直しています。
新テーマ「Eigerwand」のメインページ。
ユーザーログイン時の多要素認証を必須化できる設定を追加
システム設定に「多要素認証を必須にする」オプションを追加しました。有効にすることで、多要素認証を設定していないユーザーのCMSへのアクセスを禁止することができます。
システムメニューのユーザー設定に追加されている「多要素認証のルール」で必須化の設定が可能です。
ほかにも多数の改善、修正を行なっています。詳細はリリースノートをご覧ください。
Movable Type 9 正式リリース日
Movable Type 9 の正式リリース日は2025年10月22日の予定です。次の4製品においてリリースします。
- Movable Type ソフトウェア版
- Movable Type クラウド版
- Movable Type Advanced
- Movable Type AMI版
エンタープライズ向け機能強化版の Movable Type Premium(フューチャースピリッツ社開発)については、ソフトウェア版、クラウド版いずれも11月中旬に Movable Type 9 に対応する予定です。
Movable Type 9 のプロダクト・ライフサイクルポリシー
Movable Type 9 ではリリースサイクルを次のように変更します。
- リリースサイクルを3カ月から4カ月ごとに変更します(1月/5月/9月を予定)
- Movable Type 9 リリース1年後のバージョンがLTS(Long-Term Support)となり、2年単位のリリースとなります
- Movable Type 9 のLTS版はテクニカルサポート1年と、セキュリティアップデート1年の合計で最長4年間利用できます
- LTS版も4カ月に1度のバグフィックスのパッチバージョンをリリースします
- 非LTS版も1年間のセキュリティアップデートに対応します
※ Movable Type 8.8.x はEOLまで3年の予定でしたが、セキュリティサポートを1年延長して最長4年間ご利用いただけます。
※ 大規模サイトで検証に時間が必要な場合は、一度8.8系にアップグレード後、9.3.x 以降のバージョンにアップグレードすることを推奨します。
これまでよりもLTS版を長く利用でき、ソフトウェア版でも定期的にバグフィックスのパッチバージョンを利用できるようになります。
Movable Type 9 のソフトウェア版ライセンス・クラウド版プランについて
ソフトウェア版のライセンスについて
Movable Type 8 または Movable Type 年間メンテナンスのライセンス登録があり、メンテナンスを継続中のお客様は、新たにライセンスを購入することなく Movable Type 9 のご利用が可能です。
クラウド版のプランについて
Movable Type 9 のクラウド版はS2以上のプランでの提供となり、S1プラン(S1i / S150i / S1iP / S150iP)ではご利用いただけません。
契約を継続中のお客様は Movable Type 8 から Movable Type 9 へのバージョンアップが可能ですが、S1プランをご利用中のお客様は、S2プランへの移行が必要となりますので、予めご了承ください。
※ 自動アップデートは行われません。