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大田区産業振興協会がMovable Type Advanced(旧Enterprise)を使う理由

大田区産業振興協会様

地域情報をすばやく、わかりやすく伝える

東京都の南に位置する大田区は、多くの町工場などを抱えた地場産業が発達している地域だ。大田区産業振興協会は、地元の産業の発展支援が主な活動内容の財団法人。Movable Type Enterpriseを使ってウェブサイトのリニューアルを行い、活発な情報発信を行っている。


大田区産業振興協会のトップページ。イベント情報や施設の利用案内など、数多くの情報が発信されている

Movable Type Enterpriseで構築された大田区産業振興協会のトップページ。イベント情報や施設の利用案内など、数多くの情報が発信されている

大田区産業振興協会のウェブサイトを運営管理しているのは、同協会管理グループ企画広報チームの入山達也さん。4年前からウェブサイトに携わっており、入山さんが担当するリニューアルは今回で2度目となる。

「2004年10月に、前回のリニューアルを行いました。そのときは予算的な問題でCMSの導入を見送ったのですが、次回のリニューアル時にはぜひ導入したいとの考えがありました」(入山さん)。

そして3年が過ぎた今回、再度のリニューアルを機にCMSが導入されることになった。入山さんがCMSにこだわるのは理由がある。

「私どもは財団法人ですので、働いているのは区の職員と財団の職員になります。年齢も幅広く、ITに関して高いスキルを持った人間は必ずしも多くないんですね。リニューアル以前はウェブサイト作成ツールを使って更新していたので、ツールが使える2~3人の職員が片手間に更新を行っていました。その一方で、年々ウェブサイトで発信するニュースの本数は増えています。以前は、ウェブサイトは広報手段としてそれほど優先度が高くありませんでしたが、今はセミナーやイベントなど、すべてネットで告知するようになりました。もちろん区報などとも併用していますが、ウェブ上で告知と応募の受け付けを同時に行うことも多くなってきました」(入山さん)。

ウェブサイトの重要性は上がっているが、それをこなすだけの人員を確保するのは難しい。時代のニーズに応えるためには、特別な技能がない人でもウェブサイトを更新できるツールの導入は必須だったのだ。

「リニューアルに当たっては、複数社からのご提案を頂きましたが、Movable Typeを使ったシーエムパンチさんのご提案が、金額も納得でき、運用面を見ても一番合理的でした」(入山さん)。

シーエムパンチは、数多くのウェブサイト構築を手がけている制作会社だ。シーエムパンチの佐々木康彦さんと永野拓さんにもお話を伺った。

「自社でウェブサイトの更新をしたいというお客様には、Movable Typeをご提案することが多いですね。その理由は、みなさん個人でもブログを持っている時代なので、操作に関してハードルが高くないのでMovable Type導入の提案を受け入れていただけるケースが多いです」(佐々木さん)。

「あまり大掛かりなCMSですと、サーバー構成などの面でオーバースペックになってしまうこともあります。その点、Movable Typeは、ハンドリングしやすいですね」(永野さん)。

また、Movable Typeが広く普及しているシステムであることも決め手になったという。
「今後も長く使うことを考えると、デファクトスタンダードであるもののほうが安心できますからね」(入山さん)。

■マルチブログ機能とワークフロー管理の容易さが決め手に
ブログの構築期間は約3ヶ月。ウェブサイトの全面リニューアルを行うにしては、かなり短期間だ。

「サイトの構成などは、この3年間運用している中でどうしたらいいのかを考えて、要求仕様にあらかじめ織り込みました。リニューアル以前はニュースと事業案内が混在していて、情報が十分に整理されていない状態でした。そこで、全体を分類しなおし、それぞれを独立したブログとして構成したいと考えました」(入山さん)。

独立していながら、それぞれのブログの間には関連性を持たせたい。その実現のためのツールとして選ばれたのがMovable Type Enterpriseだ。

「通常のMovable Typeでは、要求どおりのサイト実現は難しかったですね。マルチブログ機能を持ち、ワークフロー管理ができるという面でMovable Type Enterpriseの導入を決めました。予算面でもクリアできました」(佐々木さん)。

Movable Type Enterpriseのブログポータル機能とワークフロー管理イメージ
Movable Type Enterpriseのブログポータル機能とワークフロー管理イメージ

サイト構築が終わっても、すぐサイトオープンというわけにはいかない。新たな更新担当者へのレクチャーを行う必要がある。

「マニュアルを作って説明会を開き、記事更新の手順をレクチャーさせていただきました」(佐々木さん)。
「対象となる職員の年齢層が20代から60代までと幅広く、反応は人それぞれでしたね。最初はおっかなびっくりでしたが、最終的には間に合いました」(入山さん)。

■トラックバックをブログ間で利用。関連ニュースの表示が可能に
リニューアル後のサイト構成は、協会のメインページ、事業紹介、ニュース、その他のサイトと4種類のブログに分類されている。それらのブログの間で関連性のあるものも多く、どうやって横のつながりを見せていくかには苦心した。

「事業案内は年度を通じて大きく変わることがありませんが、ニュースはタイムリーに変わっていきます。ニュースページから事業案内にリンクを張るのは簡単ですが、事業案内側でも関連ニュースを表示させたい。ニュースが更新されるたびに、手作業で事業案内ページを直すというのは難しいですよね」(入山さん)。
「そこでトラックバックを利用しました。ニュースを投稿するときに、関連する事業紹介のエントリーに対してトラックバックを設定するんです。すると、同時に事業紹介エントリーの"関連ニュース欄"にもニュースが表示される仕組みになっています」(永野さん)。

外部にはトラックバックURLは公開していないが、内部の関連付けとして利用しているというわけだ。
「たとえば、検索エンジンから事業案内のページにたどり着いた場合でも、ニュースも同じページに表示されていれば、最新の情報を伝えることができます。システム化したからこそ、できることですよね」(入山さん)。

横のつながりを実現するトラックバックは、「関連ニュース」に表示される
横のつながりを実現するトラックバックは、「関連ニュース」に表示される

また、情報にたどり着きやすくするために、カテゴリー設定にも苦心した。
「階層が深くなってしまうと、目的の情報にたどり着くのは難しくなってしまうので、なるべく浅い階層にしたかったというのがひとつ。もうひとつは、漠然としたニーズに応えたいということです。どのカテゴリーに属するかという捉え方は、人によって違いますよね。たとえば、自分の相談が『人材育成』『中小企業の相談』のどちらのカテゴリーに属するのかわからないということも起こりえます」(入山さん)。

これらの問題を解決するために役にたったのが、サブカテゴリー機能。
「2つの階層を扱えると、かなり柔軟な対応が可能になりますね。たとえば、『人材育成』『中小企業の相談』はいずれもトップレベルのカテゴリーとして用意してありますが、『中小企業の相談』のサブカテゴリーとしても、『人材育成』を用意しておきます。こうして、どちらのカテゴリーからも同じ記事にたどり着けるようにしてあります」(永野さん)。

■プリントアウトも想定したレイアウトに
大田区産業振興協会のサイトを閲覧するのは、外部のユーザーには限らない。協会内部でも大いに活用されているとのこと。

「財団概要のパンフレットもあるのですが、個別の事業についてそれほど詳しく説明しているわけではないんですね。ウェブサイトでは、個々の事業ごとにページを用意し、内容を紹介しています。協会では、事業チームごとに異なる業務を行っているので、ほかの部署が何をしているのか把握しきれないことがあります。ウェブサイト上で事業案内が整理されることによって、内部でも情報共有がしやすくなりました。事業ページのレイアウトは、印刷するとA4に収まるように作ってあるんです。お客さんのお問い合わせに応えるときも、印刷してお渡しすれば理解していただきやすい。事業案内の拡張版をウェブに作り、ネットでも紙でも使えるものを整備しようというのもひとつの目的でした」(入山さん)。

必要なときに必要なだけプリントすれば、常に最新の情報が反映される上、資源の無駄にもならない。公共性の高い財団法人などには最適なソリューションだといえるだろう。

リニューアルオープンから数ヶ月。以前に比べて情報量も更新頻度もアップしたが、まだ満足とはいかないようだ。

「当初の計画では、全職員を対象にして、すべてのニュースをどんどん上げていくことを想定していたのですが、まだそこまではできていません。まだHTMLをある程度知らないと更新が難しい面がありますね」(入山さん)

「導入したMovable Type Enterpriseは、Movable Type 3ベースなので、完全にWYSIWYGではないんです。Movable Type 4は出てまだ間がなかった関係で残念ながら導入を見送りましたが、4であれば誰でも簡単に更新できるでしょうね」(佐々木さん)。
「ファイル管理機能も4には実装されているんですよね...(笑)。ほしかった機能が全部入っているので、そのうちバージョンアップしなくちゃいけないなと思います」(入山さん)。

さらなる内容の拡充にも、早速取り組んでいる。現在も新たなブログの追加作業中だという。
「コンテンツ追加の作業期間が3週間ほどしかないのですが、すでにシステムができていて、テンプレートもできているので、サイトをゼロから作るのとは作業の手間が全く違ってきます。スピードに対応できるのも、CMSを入れた効果じゃないかと思っているんです。今までだったら、ハナから無理ですと断られるか、一時しのぎのPDFを1枚アップして終わりになるところだったと思うんですね」(入山さん)。

大田区産業振興協会のこれからの目標は、大田区の企業を「大田ブランド」として広く発信していくこと。日本国内にとどまらず、世界中に情報を発信できるウェブサイトにかかる期待は年々大きくなっているが、成功のためにはサイト運営の効率化や、情報を整理してみせることが必要となる。Movable Type Enterpriseの導入は、そのひとつの解決法だといえるだろう。

お話を伺った入山さん
お話を伺った入山さん

事例データ
Movable Type Enterprise(基本ライセンス)
・ブログをはじめた時期:2007年10月
・はじめた理由:CMSツールを導入し、掲載情報の充実を図るため
・制作を担当したのは:有限会社シーエムパンチ
・何か手ごたえはありましたか?:情報が整理された・別部署の事業内容を共有できるようになった

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