Blog on Business

2008年12月22日

印刷アイコン このページを印刷する

Yahoo!ショッピングブログがMovable Typeを使う理由:前編

スタッフの主観を伝えることで自社サービスの魅力をアップ

大手オンラインモールのYahoo!ショッピングが、公式ブログをスタートした。
ショッピングトレンドや開催イベントなどに関する記事を内部スタッフが執筆し、親しみやすく楽しげな雰囲気にあふれている。
ブログのシステムにはMovable Typeを採用している。なぜ今ブログを始めたのか?そしてMovable Typeを選んだ理由は?ショッピング事業部の内山美幸さん、大川幸恵さん、福嶋恵さんにお話を伺った。


ys-1.jpg

Yahoo!ショッピングブログのトップページ。イラストや配色など、テイストは本体サイトと大きく異なる

長い歴史を持つYahoo!ショッピングだが、スタッフによるブログが設置されたのは始めてのこと。その背景には、顧客がオンライン購買に至るルートの多様化がある。

「ここ何年かでウェブの流れが変わってきて、アフィリエイターさんが紹介した記事から商品を買ってくれる方が爆発的に増えてきました。個人のアフィリエイターさんだけではなく、ニコニコ動画さんなど、法人のアフィリエイト経由で来てくれる方もいらっしゃいます。また、APIを利用して擬似モールを作ってくださる方もいます。単なるリンクではなく、紹介自体がコンテンツとして面白いものになっています。それらの外部コンテンツが、ちょうど販売員的な役割を担ってくれているんですね。今までアフィリエイターさんたちとコミュニケーションする場はなかったため、ブログを利用したいと思いました」(内山さん)。

また、ショッピング全体のトレンドを紹介する場も必要と感じていた。Yahoo!ショッピングには、特集やランキングなど、Yahoo!ショッピングが企画編集を行うページがあるが、そこではどうしても直接的な商品の宣伝に偏ってしまいがちになるとのこと。

ys-2.jpg
Yahoo!ショッピングのランキングページ

「私たちは、Yahoo!ショッピング全体のデータを見ているので、ヒット商品の傾向などがわかる立場にいます。売れている商品にはそれなりの理由があったりするのですが、それらを語れる場所がなかったんです」(内山さん)。

掲載したいコンテンツは増えてきたが、Yahoo!ショッピング内にはしっくり収まる場所がない。それを解決するために、ブログというスペースを設けることとしたわけだ。

「Yahoo! JAPANのほかのサービスでも、公式ブログを立ち上げ始めたという事情もありました。ブログ内では自由な表現が許されている面がありますね」(内山さん)。

Yahoo!ショッピングのサービス本体とYahoo!ショッピングブログでは、かなり受ける印象が違う。イラストを多用したデザイン、執筆者の思いが伝わってくる記事など、ホットなページとなっているが、それも「あえてブログらしく」を狙ってのこと。

「Yahoo! JAPANのサービスは無機質に見えがちなので、人間味を出したかったんです。中の人丸出しみたいな方向にしようと(笑)。執筆者の名前も明記しています」(内山さん)。

ブログの特徴である速報性や、高コミュニケーション性も生かしている。

「営業日は必ず更新するようにしています。また、トラックバックやコメントもすべてオープンにしています」(内山さん)。

とはいえ、トラックバックとコメントの即時受け付けは、社内の承認を受けるのに苦労したという。

「でも、最初に言ったとおり、このブログの目的のひとつがアフィリエイターさんとのコミュニケーションだったので、そこは規制したくなかったんです」(内山さん)。

社内を説得するなど、準備に15ヶ月をかけて、無事ブログのオープンにこぎつけたそうだ。

ys-3.jpg
Yahoo!ショッピングブログのエントリーには、投稿者の名前が記載されている

■各コーナーの明確な役割

Yahoo!ショッピングブログには7つのコーナーがあるが、それぞれに明確な役割があるとのこと。

「 『ブレイクの兆しアイテム』は、これから売れそうな商品を、『ネットで発掘!日用品道』は現在よく売れている日用品を紹介しています。この2つでは、販売データを元にして商品のトレンドを紹介しています。『ナイスコピー賞グッときたで賞』は、個々のショップを紹介するコーナーです。Yahoo!ショッピングで商品を検索すると、結果として表示されるのは商品説明の冒頭数行にしかすぎません。でも、ショップ内ではすごく工夫して商品紹介をしていることが多いんですね。ユーザーに届きづらいショップの魅力を伝えるために、このコーナーを設けました」(内山さん)。

いずれも、商品の販売促進に直接結びつく内容だが、たしかにYahoo!ショッピングの本体サイトでは紹介しづらそうだ。しかし、スタッフが自分の意見として主観的にブログで紹介するのであれば、不自然さは感じられない。

「『イベントレポート』は、Yahoo!ショッピングで行っているさまざまなイベントの紹介です。雑誌や百貨店との連携イベントや、アフィリエイターさんを対象とした試食会などのレポートを掲載しています。ブログはレポートと相性がよく、速報という形であげられるのがいいですね。そして、『外部サイトのおじょうず商品紹介』は、アフィリエイターさんの紹介コーナーです」(内山さん)。

目的のひとつである"アフィリエイターとのコミュニケーション"を、これらのコーナーが担っている。
そのほかに、「おすすめセレクション倉庫」と「運営裏話・おしらせ」コーナーがある。

「 『おすすめセレクション倉庫』はYahoo! JAPANのトップにランダムに表示される『おすすめセレクション』に掲載されたデータを収録しています。毎日入れ替えで消えてしまうのですが、今最も売れている『エース商品』ばかりなので、ぜひみんなに見てもらいたいなということで。『運営裏話・おしらせ』では、おしらせ以外に検索の裏技みたいなTIPSも載せています」(内山さん)。

7つのコンテンツは、それぞれ多彩な内容だが、ブログという枠の中なら違和感がない。ブログというメディアをうまく利用した構成だといえるだろう。

ys-4.jpg
「ナイスコピー賞グッときたで賞」のエントリー。商品紹介の切り口として大変ユニークだ

コミュニティ機能の効果などを伺いました。
↓↓↓
後編に続く

  • 投稿者 Blog on Business 編集部
  • 18:00
  • カテゴリー Movable Type

トラックバック

トラックバック URL

印刷アイコン このページを印刷する

このページのトップへ