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おはようございます、シックス・アパートの関です。

昨日発表させていただいた新ブランド「Lekumo（ルクモ）」。ブログなどのウェブコンテンツの魅力と、ソーシャルメディアの特性を生かして、ウェブ上のコミュニケーションを実現するためのサービスを提供するために、新ブランドとして展開させていただくことにしました。

高まるコンテンツの重要性と、高度化するソーシャルメディア

ソーシャルメディアが人間の生活の一部になっていっているということは、前回のブログ記事を通じて考えを述べさせていただきました。そのソーシャルメディアが生活の一部になるにつれて、コンテンツを流通させるための手段としてのインターネット（ウェブ）が、ますます重要になっています。

ただ、一方でソーシャルメディアを使いこなすのは、一朝一夕で身につくものではありません。概念的にもなかなか複雑ではありますが、実際に使いこなすのは技術的な知識や経験も必要になるために、かなり高度なノウハウを必要とするものになっています。

シックス・アパートはもともと「ブログ」というウェブコンテンツを管理するためのツールで創業したということもあり、SEOやトラックバックなどのコンテンツ流通に関わる部分には、積極的に関わってきました。昨年はソーシャルメディア全盛の時代にあわせた製品として、ブログとソーシャルメディアを連携できるツール「zenback」の提供を開始しています。

ただしzenbackは、すでに存在するブログなどのコンテンツに対して、ソーシャルメディアとのインタラクションを強化することはできますが、ソーシャルメディアをうまく活用するブログなどはすでに存在する前提なので、「カンタンにソーシャルメディアを活用したコンテンツを立ち上げる」ということは実現しにくい状況でした。

Lekumo（ルクモ）シリーズの第1弾として登場する「Lekumo キャンペーンビルダー」は、こうしたニーズにこたえるため、手軽なサービス（SaaS）形式で提供していきます。今後も、「カンタンにソーシャルメディアを活用したコンテンツを立ち上げる」ということを意識した製品を、Lekumoブランドで提供する予定です。

「クラウド（くも）」と「ウェブ（くもの巣）」

次に、今回のブランド名である「Lekumo（ルクモ）」の由来について。この名前は、実は社内公募の応募作品です。以下が、応募作品に付けられていた説明文です。

kumo は日本語で「くも」で、クラウドの雲、Web という意味での蜘蛛、もあります。濁点は使用したくなかったので、フランス語の冠詞 le をつけてます。英語的には look more と発音的には聞こえるでしょう。総合的には「クラウド」にある「ウェブ」のサービスであるブログを「もっと見て」もらおう、という意味を込めて。

社員投票でも第1位だった「Lekumo」は、名称選考委員会（というほど大げさなものではありませんが）の審査をへて、正式な名称として社内決定しました（類似商標がないかとか、SEO的にどうかとか、そんなチェックです）。

「ウェブ」という言葉が普及した現在、ウェブが「ワールドワイドウェブ (World-Wide Web) 」の略称で、「世界中に張り巡らされたクモの巣」というようなイメージだったことを意識している人はかなり少なくなっていると思います。しかし、シックス・アパートの創業は、このウェブが普及したことにより、ふつうの人々が、インターネット上で自分を表現する「ブログ」というムーブメント抜きには考えられません。

また「クラウド」という言葉も、ここ1〜2年で急速に一般化してきましたが、これも「インターネット」を概念的にとらえた言葉が由来と言われています。ブランドのロゴも、クラウドの「くも」をモチーフに、フランス語の定冠詞「le」の筆記体を埋め込んだものになっています。

こうしたシックス・アパートとは切っても切れない2つのキーワード（「ウェブ」と「クラウド」）が、日本語では同じ「くも」という音で表されるのは、本拠地を米国から日本に移した新生シックス・アパートにとっては、単なる偶然には思えません（はい、思い込みが激しいのは承知です 笑）。

「zenback（ゼンバック）」の名前にも「zen （禅） 」という日本語が入っていますが、こうして今回も「kumo （くも） 」という日本語が入った、ローマ字の新しいブランド名が誕生したわけです。

今回は、第1弾として「Lekumo キャンペーンビルダー」を発表いたしましたが、来年早々には第2弾製品を発表し、今後も「くも」の名に恥じない大きな広がりを持った製品を取り揃えていきたいと考えています。今後の展開にご期待いただければ幸いです！