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日本オラクルがイントラサイトで Movable Type Advanced(旧Enterprise)を使う理由

日本オラクル様
そのときに興味を持ったことをブログに書いて残しておくということは、とても重要です。その時点では何も生まなかったとしても、そのこと自体が積み重なればデータベースとなって価値を生みますよね。

オラクルはデータベースのトップシェアメーカーで、世界規模で展開する巨大IT企業。その日本法人である日本オラクルとシックス・アパートは「Movable Type Enterprise」と「Oracle Secure Enterprise Search」を組み合わせたソリューション開発を協業で行っている。

社内ブログ用ポータル

この開発を担当する日本オラクル アドバンストソリューション部門では、社内の情報共有のためにイントラブログを導入し、総勢約50名が個々にブログを持ち更新を行っている。今回話を伺ったのは、システム製品統括本部アドバンストソリューション本部長の林徹さんと同本部担当マネージャー坂本広志さん。

「私たちの部署だけだと50人弱といったところですが、世界中に仲間がいまして、日本はアジア・パシフィックの一員で、その地域だけで300人くらいがブログを持っています」
オラクルは全世界共通のグローバルな社内ポータルを持っているが、イントラブログの閲覧のためにはイントラブログ専用のローカルなポータルが設けられている。

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イントラブログ用社内ポータルサイトのトップページ。左側に最新エントリー、右側にソーシャルブックマークの人気エントリーが表示される

このポータルの左側の窓には、各自のブログから発せられた最新エントリーが、時系列順に並んでいる。中央の部分ではディスカッションボードとして使われている。議題を掲げ、個々のブログからのトラックバックとコメント欄を利用した電子会議のようなものと考えてよいだろう。そして、右側の窓にはソーシャルブックマークの人気エントリーが並ぶ。オラクルでは、イントラブログと並行して社内専用のソーシャルブックマークが導入されているのだ。

「社内でイントラの中だけで使えるソーシャルブックマークを独自に開発したんです。ソーシャルブックマークをイントラで利用しているのは、まだ少ないと思います。私たちは法人が世界中に分散しているので、"これを知っておくと便利だよ"という情報が世界中から集まってきます」

この社内ソーシャルブックマークでタギングされる情報は、社内ブログのエントリーに限るものではなく、一般のニュースサイトの記事やブログ以外の社内サイトなどが含まれる。もちろん世界各国のサイトが対象となるため、あらゆる言語のサイトがリンクされる。

社内の情報を横断して検索

ソーシャルブックマークを導入したことの理由のひとつに、情報の視認性を高めるという利点があるという。

「ソーシャルブックマークでは、一緒に関連キーワードをタグとして挿入します。最近目にするタグは"NGN(ニュー・ジェネレーション・ネットワーク)"や"Web2.0"などがありますね。こうしてキーワードと結びつけておくことで、あとから検索しやすくなります」

オラクルは、イントラネット、つまりグループウェア、データベースといった保護された内側のネットワーク上を横断して検索することができるサーチエンジン「Oracle Secure Enterprise Search」を開発している。2006年3月の「Oracle OpenWorld Tokyo 2006」でラリー・エリソンCEOが来日し、自ら発表した(出荷は翌4月より)。これはひと言でいえば、企業の中の情報をGoogleのように検索できるようにしたツールだ。

「昨今の問題として、膨大な社内の情報を探すための時間がかかりすぎるというものがあります。これは今後あらゆる企業で問題化するはずです。『Oracle Secure Enterprise Search』 はそれを短縮するためのツールですが、イントラブログや社内ソーシャルブックマークも、社内の情報を検索しやすくするためのツールのひとつです。」

■ブログもデータベース

日本オラクルのイントラブログは人によってデザインもばらばら、更新頻度もまちまち。その辺りは一切制約をつけずに使い始めたという。

「何も押し着せずに、自由に使わせてます。初期の頃は普通に日記をつけていたり、プライベートなことを書いてたりしたスタッフもいました。それもすべて自由という形で始めたんです。けれど、ブログに書いたアイデアが実際のプロジェクトになったりということが起こり始めて、皆自然に何を書けばいいのかがわかって来たような気がします」

基本的には、興味を持っている分野についてのメモレベルのアイデアをブログに公開して反応を見る、という使い方が多いようだ。あるスタッフがJavaスクリプトについてのブログを書いていて、あるスタッフがマッシュアップについてのブログを書いていた。それぞれ違うことを書き連ねていた同士が、互いのブログを読むことで、これとこれを組み合わせればどうなるだろう、と発展しプロジェクトに昇格する。そのようなことがイントラブログから生まれることもあるという。
「なんとなくそれぞれがやっていることはわかっていても、ディティールまでは知らないじゃないですか。ブログを通じてディティールを知ることで新しいことが生まれる、というようなことが起こっています」

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個々のブログでは、仕事に関する話題が自然に多くなったという

そして、必ずしもプロジェクトへと具体化されるだけが価値ではないともいう。

「そのときに興味を持ったことをブログに書いて残しておくということは、とても重要です。その時点では何も生まなかったとしても、そのこと自体が積み重なればデータベースとなって価値を生みますよね。あとから必要になったときに、検索ですぐに見つけ出すことができればいい。メールだったらすぐには出てこないですけど、ブログならすぐに見つけることができます」

従来は、すくい上げることの難しかった、アイデアやメモといった非定型情報を扱うことができるのがブログだ。それがアーカイブされていくことで、ブログは非定型情報のデータベースとなる。これはデータベースソフト会社ならではの発想だ。定型情報の取り扱いを得意とするオラクルのデータベースやアプリケーションなどの隙間に、イントラブログが入り込む余地は十分ありそうだ。

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今回お話を伺った林徹さん(左)、坂本広志さん(右)

事例データ
・Movable Type Enterprise
・サイトを公開したのは:2006年1月
・はじめた理由:シックス・アパートとの協業で実験的に使用
・制作を担当したのは:社内
・何か手応えはありましたか?:アイデアがプロジェクトに発展するケースが生まれている

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