導入事例

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NECソフトがイントラサイトでMovable Type Advanced(旧Enterprise)を使う理由

NECソフト株式会社様
これまで Movable Type の構築に関わる案件を受注したことはないんですが、クライアントの中にはニーズも増えてきています。今後、無視できない領域ではありますし、一度関わっておきたかったんです。

ITソリューション、システム・インテグレーションを手掛けるNECソフト株式会社では、2006年の10月から Movable Type Enterprise 利用したイントラサイトを導入している。

ブログの可能性を探り"ECM構想"へつなげる

NECソフトで社内ブログを導入した理由について、導入を積極的に進めた営業推進グループの野坂 洋さんに話を伺った。

「社内向けの情報をイントラネット上の全社のポータルサイトに公開しているのですが、実際にどのくらいの人間が見ているのかを測ってみたんです。結果、届いているのってたったの1割。10人に1人なんです。これは社内の情報流通を良くしないといけないというわけで、そのひとつの試みとしてブログということになったんです」

営業推進グループでは以前からイントラネットを活用し、社内の情報共有を行ってきた。ここで扱われるのは、広告企画や商品カタログのアーカイブ、展示会スケジュール、ニュースクリップなどの広告宣伝やプロモーションなどマーケティングに関わる情報。これらはHTMLを使って、社内のポータルサイトにアップされる。しかし、この場合、情報を発信できるのは、HTMLを使うことができるスタッフのみに限られる。これを誰もが更新できる状態にしようと、XOOPSを使ったCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)が導入されたという。担当したのは、同じく営業推進グループの川名 彩さんだ。

「XOOPSを導入して、確かにHTMLがまったくわからない人でも簡単に更新できるようにはなりました。それでも、多少"くせ"があるというか、難しい部分はあって、誰でもというわけにはいかなかったんですね。それが Movable Type に変わることで、誰でも更新できる状態になりました」

ここではXOOPSが完全に切り捨てられたわけではない。日々更新される部分は誰でも簡単に投稿ができるCMSとしての Movable Type が導入され、それらの情報をまとめたポータル的なサイトは、相変わらず川名さんの手により、管理・更新されている。つまり、ストックとフローでツールを使い分けているのだ。

現在の社内ブログの運用状況

2007年の2月上旬の時点でNECソフト社内で稼動しているブログの数は22個、ユーザー数は56、エントリー数は568となっている。用途はさまざま。当初からイントラネットを使って共有していた、営業のためのデータやツールのアーカイブ先として、事業アイデアのメモ、メンバー間の情報共有など、あらゆる分野にブログを利用している。

それだけでなく配信する範囲もまちまち。プロジェクト用のブログであれば、プロジェクトのメンバーに、業界内の気になるニュースをクリッピングしているブログであれば、部署全体に向けられている。その他にも、社内のテニス部のブログも存在する。ただし、これらはメンバーごとに読める読めないの制限を付けて使われているわけではない。見たければ社内の人間であれば誰でも見られる状態にある。

「社内や部内にブログを使うことを押し付けているというわけではなく、まだまだこんな使い方ができるということを試しながら、広めている段階です。例えば、あるプロジェクトの進行状況を報告するためのブログがあるんですが、進行状況の報告の基本はあくまでメールで行っているんです。ただ、メールではダイジェスト的な報告のみを書いて、"詳細はブログで"とリンクを貼って誘導するという使い方をしています」(野坂さん)

急にこれまでの方式を捨てて新しい方式を導入するのではなくて、既存の方式をフォローする形で社内ブログを浸透させるというやり方のようだ。プッシュメディアであるメールと、プルメディアであるブログを組み合わせることで、両者のよさを活かした使い方ということもできる。

「業務のここはブログにした方がいいんじゃない? と思った部分をブログ化してみて実験するという形ですね。トップダウンで押し付けられたものではないので、どうすれば使えるかを試行錯誤しています」(野坂さん)

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ツールごとの役割のイメージ図

Movable Type をベースにしたCMS開発

NECソフトで実際にMovable Typeの導入を行った森川 学さんは、ソフトウェアの開発、システム構築を行うITシステム事業部に所属しているが、営業推進グループの野坂さんの依頼を受け、Movable Typeの設置やカスタマイズを行うことになった。

「私の部署はウェブを使ったサービスの提供・開発を主なミッションとしています。これまでMovable Typeの構築に関わる案件を受注したことはないんですが、クライアントの中にはニーズも増えてきています。今後、無視できない領域ではありますし、一度関わっておきたかったんです」
商品のニーズとしてあるのは、ブログそのものではなく、ブログのCMSとしての領域を応用し、それに顧客ごとの要望に応えた形のシステム。Movable Typeの売りは、カスタマイズを容易に行えるという部分だ。

「まったくのゼロから自分たちでブログのツールを開発するというのはリスクが高いんです。Movable Typeというすでに認知されている既存の商品に、足りない部分を私たちが開発して加えることで付加価値を高め、商品に仕上げていくということは、今後可能性としてはありえると思います」(森川さん)

エンタープライズ・コンテンツ・マネージメント

まだ2006年の10月に導入されたばかりの社内ブログだが、野坂さんにはこれを利用した新たな構想があるという。これは先ほど挙げた、閲覧制限の問題に関連している。

「今考えているのは、"エンタープライズ・コンテンツ・マネージメント"(ECM)という構想です。ブログのエントリー単位で公開範囲を決定することができて、それは部署単位、または役職ごとの権限だけでなく、外部一般への公開というレベルまで選択可能で、社内・社外の適切なところにフィードすることができるシステムで、ブログに限らず、ソーシャルネットワークシステムやソーシャルブックマークも統括するようなスケールの大きいものができないかと考えています」(下図参照)

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ECM構想のイメージ図

ここでは紹介しきれないが、NECソフトでは社内ソーシャルブックマークを始めとした、さまざまな新しいツールが導入されている。これらは単に社内の情報共有のためのツールとして使われるだけに留まらず、これらのツールを応用した新しいサービスへとつなげるための実験でもあるようだ。

イントラネット、グループウェアの中の1アイテムとしてブログが使われるというのは、もはや珍しくはなくなってきている。今後は単なる1ツールではなく、社内の情報共有のための大規模なシステムが生まれ、その中にMovable Typeが使用、応用されるという可能性も大いにありそうだ。

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左から野坂 洋さん、森川 学さん、川名 彩さん

事例データ
・Movable Type Enterprise
・サイトを公開したのは:2006年10月
・はじめた理由:社内の情報共有及び、商品開発につなげるため
・制作を担当したのは:社内
・何か手ごたえはありましたか?:すでに社内に22のブログが立ち上がり、稼動している

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