導入事例

デコジャパン株式会社 コーポレートサイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
岡崎市民会館 公式サイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
一般社団法人 西東京市伝統文化育成会 公式サイト - MovableType.net 導入事例
画家 小高朋恵 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社フラワー不動産 ウェブサイト- Movable Type クラウド版導入事例
浅野肖像画工房 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社ヨシダ工業「Glanz(グランツ)」ウェブサイト- Movable Type 導入事例

FMヨコハマが MovableType.net を使う理由

横浜エフエム放送様
50超のブログをスムーズに移行し、ページ表示のパフォーマンスも高まりました。インフラの保守、運用面でも安心感を得ています

人口900万超の神奈川県を中心に、1都7県の聴取エリアに約3860万人の人口を擁し、聴取率は神奈川エリアでナンバーワンの地域密着型の放送局がFMヨコハマだ。これまで、50以上ある番組のブログとして、ビジネス向けブログサービス「Lekumo(ルクモ)ビジネスブログ」を用いて積極的な情報発信を続けてきたが、「ウェブサイト化」を目的にサイトの刷新、移行を決定。CMSにはSaaS形式でMovable Type(MT)を利用できる「MovableType.net(MT.net)」が採用された。導入の目的や経緯、効果等について、横浜エフエム放送株式会社 制作1部 WEB担当部長 の山口靖之さんと、サイト移行を担当した株式会社シングラムの伊藤嘉崇さんにお話を伺った。

Lovely Day - Fm yokohama 84.7(今回 Lekumo から移行されたブログの中の一例)

50超の番組の「顔」である番組ブログを「番組サイト」に刷新

1985年の開局以来、神奈川県を中心に地域密着の放送を続けてきたFMヨコハマ。50を超える番組の情報発信やリスナーとのコミュニケーションを図るチャネルとして、ブログが役割を果たしてきた。

「基本的には放送はリアルタイム。番組によってはブログが、アーカイブとして放送内容を残したり、SNSやメールと組み合わせてリスナーから投稿を募ったり、番組のランディングページの役割を担ってきました」(山口さん)。

ブログシステムを使って番組ごとにブログを立ち上げてからは10年以上が経過しており、2010年からは「Lekumo ビジネスブログ」での運用を行っている。山口さんは「画像や動画など、コンテンツはますます大容量化し、サーバーのリソースも必要になってきました」と当時を振り返る。そうした解決策を、付き合いのあったシングラムに相談し、提案、採用されたのが Lekumo だった。

そして、Lekumo での運用体制からサイト刷新の気運が高まってきたのが約3年前。これについて山口さんは次のように話す。

「番組側から、よりリッチなコンテンツを扱いたい、より自由に、番組のテイストにあったデザインにカスタマイズしたいという声があがってくるようになりました。そこで、番組の『ブログ』という形式を『ウェブサイト』に変えていく必要があると感じました」(山口さん)。

ユーザーの閲覧環境の変化もある。スマホでの閲覧が当たり前となり、レスポンシブデザインをはじめとするスマホ最適化を行えるよう、デザインテンプレートのカスタマイズの柔軟性は大きなポイントだった。また、セキュリティ強化の面からも常時SSL化への対応が必要で、ブログからサイトの移行を支える基盤となるCMSの選定がはじまった。

現場側で混乱が生じないよう、シングラムの綿密なスケジューリングで移行を実施

CMSの選定は、MT や MT.net、WordPress.com、その他のブログサービスなど複数のシステムが挙げられた。

「ブログの延長線上というより、信頼できる商用CMSを採用したかった」という点と、CMSの脆弱性を狙ったサイバー攻撃が数多く報じられており「セキュリティの高い、信頼できるCMSを選びたい」などの理由から、MT.net に一本化される

MT.net はSaaS形式で MT を利用できるため、サーバーの保守管理やCMSのバージョンアップといった運用はシックス・アパートが行う。そのため「サーバー運用面を心配することなく利用できる点が大きかった」と山口さんは述べる。

また、管理ユーザーごとの権限設定の柔軟さもポイントだった。個々の番組ブログは外部パートナーの制作会社を含め、数多くの人がコンテンツ更新に携わっている。「そこで、番組ごとに管理者や、コンテンツ更新者の権限を設定でき、かつ、間違って他の番組に投稿することのないよう、アクセス制限が柔軟に行える」点が MT.net 採用の大きなポイントとなった。

MT.net の採用は2017年末に決定。準備期間を経て、Lekumo から MT.net への移行は、改編などの繁忙期を避け、2018年8月の1カ月で集中的に行ったそうだ。

移行時に注力したポイントについて、伊藤さんは次のように述べる。

「50を超える番組のコンテンツは相当の量で、かつ、番組によってコンテンツ量に差がありました。そのため、数時間で移行が終わるものもあれば、数日かかるものもあり、山口さんを通して番組側とスケジュールを調整して、現場が混乱しないよう配慮する必要があったのです」(伊藤さん)

各番組ブログのコンテンツ更新タイミングを調べ、番組側に混乱がないタイミングを見計らい、移行スケジュールが引かれた。また、移行に伴って管理画面のURLも変わる。「コンテンツを更新したいのに更新できない」「間違えて古い環境に投稿してしまった」という混乱が生じないよう、現場への周知にも時間をかけた。

こうした取り組みの結果、「移行前後のコンテンツの矛盾や、“引っ越し忘れ”が生じることもなく、また、現場から苦情や問い合わせもなくスムーズに更新できた」と山口さんは説明する。

また、デザイン面でも、MT.net のテーマはレスポンシブデザインに対応しているため、それをベースにシングラム側で標準的なデザインテンプレートを数種類用意した。これにより、「番組側では用意されたテンプレートを用いてもよいし、自分たちで自由にカスタマイズしてもよい」と、自由で柔軟な体制が整った。

また、伊藤さんは「移行時に、技術的な問題に関してシックス・アパートへ問い合わせると、すぐに返答が返ってきたため、心強かった」と振り返る。

異なる環境へ、スムーズかつ確実に、コンテンツの移行を行うという要求仕様に対し、「シックス・アパートが提供する Lekumo から MT.net への移行であれば進めやすいと考えた」という伊藤さんの狙いは、上述したようなシックス・アパートのサポートも相まって、狙い通りに進んだといえる。

移行に伴うアクセス減を回避、ページ表示のパフォーマンスも向上した

移行は2018年9月に完了。移行後の効果として、山口さんは「アクセス数が落ちなかった」点を挙げる。

一般的に、ドメイン変更を伴う大規模なサイト移行後はアクセス数が落ちますが、今回は目立ったアクセス減がなく、事前の準備がうまくいったと評価しています」(山口さん)。

コンテンツの更新ペースは番組によって毎日更新するところもあるし、つど更新する番組もあるが、管理画面の移行や、移行後の使い勝手についても「大きな混乱はなかった」と山口さんは説明する。

「アクセス先が変わったので、新しい管理画面にログインできないという初期の混乱はあったものの、管理画面の使い勝手は Lekumo 時代と変わらず、すぐに新環境での投稿に対応してもらえました」(山口さん)。

そして、機能面では、記事のサムネイル画像が選択できる点が好評だった。これまで、記事に写真を複数アップロードするときは、最初にアップロードした写真が記事のサムネイル画像に自動的に指定されていた。これが MT.net に変わり、投稿者が好きな画像をサムネイル画像に指定できるようになったのだ。

こうした機能を用い、番組で紹介した料理レシピを写真付きで紹介したり、番組に直接関係ないテーマでも、パーソナリティの人柄が感じられるような投稿を自由に行ってもらうことで「リスナーとの関係を強化し、今まで以上に番組に親しみを持ってもらえるような情報発信ができるようになった」と山口さんは語る。

また、インフラ面での安心感も得られている。

「9月の移行後、トラブルでダウンすることもなく、ページ表示も、MT.net に最適化されたサーバーのチューニングによってパフォーマンスの高さを実感しています」(山口さん)。

こうしたページ表示の早さは、ユーザー体験を左右するため、非常に評価している部分だと山口さんは語ってくれた。

番組とリスナーを結びつける架け橋になるよう、SEO面でも支援を期待

現在は、移行後の初期不具合に対応するための改修を重点的に行っているところで、今後は「各番組のテイストが活かせるようなデザインや仕組みをご提供して、さらに番組を盛り上げることに貢献したいです」と伊藤さんは抱負を述べてくれた。

今後、MT に期待することについて、山口さんは「コメント機能の実装」を挙げてくれた。記事に対するコメント機能は、MT.net には実装されていないが、たとえば、『クレイジーケンバンド ラジオショウ』では、横山 剣さんが自身の公式ブログとして活用してくれており、自ら更新し、コメントへの返信も行っているそうだ

こうした運用を大事にしたいと考え、今のところ旧環境の Lekumo に残してある。

「ブログに対するコメントは、炎上リスクもあり、運用も煩雑になることから、使わない番組もあります。しかし、横山 剣さんのように、出演者とリスナーの距離感の近さがラジオらしさだと考えており、ぜひコメント機能の実装は検討いただきたいポイントです」(山口さん)。

最後に、山口さんは「番組サイトは番組を補完する役割だけでなく、番組に魅力を感じて、放送を聞いてもらう一助となっていきたい」と述べ、そのために、「シングラムにはSEO面も含め、引き続き支援をお願いしたい」と期待を述べた。

番組とリスナーを結びつける架け橋として、番組サイトがどんな発展を遂げるか、今後も目が離せない。

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写真左から横浜エフエム放送 山口さん、シングラム 伊藤さん

事例データ

  • サイトURL:https://www.fmyokohama.co.jp/pc/blog/(※ページにリンクされている各番組サイト/ブログ)
  • 使用した製品: MovableType.net
  • 制作を担当したのは:株式会社シングラム
  • リニューアルサイトがオープンしたのは: 2018年9月
  • リニューアルの目的: 番組のテイストにあった、よりリッチなサイトに移行し、常時SSL化などにも対応できるインフラ面を整備
  • どのような手ごたえがありましたか?: ドメイン移行にもかかわらずアクセス数の低減もなく安定的に運用され、ページ表示のパフォーマンスも高くなった

イベント・セミナー

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