導入事例

デコジャパン株式会社 コーポレートサイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
岡崎市民会館 公式サイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
一般社団法人 西東京市伝統文化育成会 公式サイト - MovableType.net 導入事例
画家 小高朋恵 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社フラワー不動産 ウェブサイト- Movable Type クラウド版導入事例
浅野肖像画工房 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社ヨシダ工業「Glanz(グランツ)」ウェブサイト- Movable Type 導入事例

マクロミルがイントラブログでMovable Typeを使う理由

株式会社マクロミル様
社員が誰でも手軽に情報発信できるツールとして、まだまだいろいろなことがMovable Typeを使ってできそうだな、と思ってます。

ネットリサーチサービスの大手マクロミルは、社内イントラネット用のブログサイトを活用している。2006年9月現在、運用されているのはそれぞれ役割のまったく違う、下の3つのブログだ。

  1. ネットリサーチ総合研究所ブログ
  2. 関西支店ブログ
  3. 広報ブログ

社員向け教育コンテンツを、面白く、読みやすく

最初に立ち上がったのは『ネットリサーチ総合研究所ブログ』。2004年4月に設立されたマクロミルのシンクタンクが、社内教育用に情報を発信している。その内容は主に、ネットリサーチの品質向上に関わる基礎研究結果、リサーチに関する知識や情報などで、これらがブログを通じて定期的に情報発信されている。

このブログを担当するのはマクロミルネットリサーチ総合研究所の研究員 鴨下隆子さん。彼女の提案によってマクロミルにMovable Typeが導入された。

「もともとは社内向けにメルマガで情報配信していたんです。リサーチに関する知識なので、表やグラフで表現しながら説明したいことがたくさん出てくる。でも、メルマガの時は画像が使えなかったので"グラフで見せられると早いんですけど"なんて、言い訳をしながら苦心してテキストで伝えていました。それで表やグラフを使って伝えることができないかと考えて、たどり着いたのがブログ(Movable Type)だったんです。」

Movable Type以外にもWikiを使うといったアイデアもあったようだが「デザインのカスタマイズが容易なこと」、そして「HTMLが使えること」などのアドバンテージから、最終的にMovable Typeに決まった。そして、実際使ってみて便利だったのが"カテゴリー"の機能だったという。

「メールと違って過去の記事をカテゴリー分けできるというのは大きいですね。"調査に関する知識"、"マーケティングに関する知識"といった具合に、テーマごとに分けて過去の記事を蓄積できるので、後から遡って読んでもらいやすくなりました。」

社員限定のクローズドなコンテンツであるため、その詳細を伝えることができないのが残念なのだが、鴨下さんのエントリーは、「分散と標準偏差」「標本誤差」などの難しい調査知識を説明する合間にも絵文字や、動物の画像などを用いた、息抜きできる"くだけたメッセージ"が混じっている。

「社員向けに作っているので、難しくなりがちな内容も、楽しく読んでもらえるように、くだけた表現を使ったり、面白く読めるように工夫しています」

この鴨下さんが作った空気が"ブログ"の社内理解に一役買ったようで、マクロミルのイントラネット上に次々とブログが誕生していく。

東京本社・関西支店のコミュニケーションに効果

最初の『ネットリサーチ総合研究所ブログ』の運用実績から、他のセクションからも"ブログを使ってみたい"という流れが生まれる。これは、言い換えれば鴨下さんのブログが持っていた"楽しさ"がブログへの親近感を高め、「私も発信してみたい」という空気につながったようだ。第二のブログとして立ち上がったのが『関西支店ブログ』。こちらは社員間のコミュニケーション強化という目的が強い。関西支店ブログについては広報の西沢真理子さんに話を聞いた。

「離れている本社と支店のコミュニケーションを強化するための試みについては、以前から何かいいアイデアがないか検討していたんですが、関西支店のほうが主体となってブログを立ち上げ、東京本社への情報発信を始めてくれたんです。関西の営業状況や社員の最近の話題、関西エリアならではの情報など楽しく読める内容になっています。関西支店採用の社員でも、ブログにいつも話題が出てくるので、本社の社員がはじめて会った時にも距離を感じることなくコミュニケーションできます。」

関西支店では関西支店長をはじめ、社員が持ち回りでブログの更新を担当し、職場の写真などを交えた気楽なエントリーが連なっている。

「関西では、営業は自転車でまわることが多いんです。そんな話題と一緒に、関西支店で新たに買った営業用自転車の写真がブログにアップされて、それに対して東京の社員がコメントを付けて盛り上がったりしていますね。関西ブログはコメント欄が有効に活用されてます。コメントしなかったりすると、"何故コメントしない?"と東京に電話がかかってくるんです(笑)。」

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本社と支店のコミュニケーションに役立っている『関西支店ブログ』

社員数が増加し、社内広報にブログを活用

そして今年、2006年7月には、新たに『広報ブログ』が立ち上がった。これは広報部門が社内に対して行う情報共有(社内広報)を目的にしたもので、マクロミルの経営陣や社員、会社の業績などがメディアに取り上げられた記事や、マクロミルの調査結果の記事、業界関連ニュースなど"社員に最低限知って欲しい"というニュースが集められている。これを担当する広報の西沢さんに引き続き話を聞く。

「ニュースを集める作業と配信は、広報部の人間2~3人で行っています。もともとは記事をコピーして各部署に回覧していたんですが、社員数がどんどん増える中で難しくなってきました。それで次に始めたのがメルマガ形式での記事のダイジェスト配信だったんです。社員が通る壁に記事のコピーを掲示して、より詳しい内容は壁を見てもらっています。それらをやりながら、今回ブログも始めたんですね。だから今はメール、壁、ブログで同時に配信しています。手間はどんどんかかるようになってますね。(笑)」

壁で見る人、メールで見る人、社員によってそれぞれのようだが、カテゴリー別にニュースが並べられ過去の記事を参照しやすいという点ではブログに軍配が上がる。この広報ブログが扱っているニュースは、かなりの量にのぼる。更新ペースは週に3~4回。スタッフが更新に費やす時間は5~6時間だという。社員が多くなるにつれて、会社が社外でどのように取り上げられているのか、経営陣が外で発するメッセージなど、社員にタイムリーに伝える情報共有は、ますます重要な位置を占めているという。

「新聞などで記事になった調査結果は、営業スタッフのトークにも使えます。 "この調査案件を担当したのは●●さんです"と裏で活躍しているオペレーション部門の社員のことも、全社向けに紹介しているんですよ。」

また、広報ブログではこれ以外にも、「社内サークル活動報告」や「思い出アルバム」などちょっと楽しめる小ネタもアップされている。このあたりが社内向けのブログならではの部分。マクロミルの広報ブログ構築も担当したWebマスターの樋口正和さんは、社内サークルのフットサルの様子など、小ネタをアップしている。

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ニュースや社内活動などを伝える『広報ブログ』

「僕はもともとWebデザインをやっているので、HTMLでページを作ってアップするほうが楽だなって最初は思ったんです。でもMovable Typeを勉強しているうちに記事をアップするのが面白くなってきました。社員が誰でも手軽に情報発信できるツールとして、まだまだいろいろなことがMovable Typeを使ってできそうだな、と思ってます。」

これらの話を聞くと、マクロミルが会社のカルチャーとして"コミュニケーション"を重要視しているのがわかる。社内教育用に情報発信されている『ネットリサーチ総合研究所ブログ』が、"真面目"だけではなく"楽しい読み物の雰囲気"も持ち合わせていた。それが"発信することの楽しさ"として社内伝播し、社内広報や本社・支店間のコミュニケーションを活性化するブログも次々と立ち上がった。社内の情報共有・コミュニケーションを促進するツールとしてもブログが少なからず貢献しているようだ。

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お話を伺った角南さん、西沢さん、樋口さん、鴨下さん(左から)

事例データ
・Movable Type 通常ライセンス(ライセンスパック)
・運用を開始したのは:2005年7月
・はじめた理由:社内の情報共有とコミュニケーション
・制作を担当したのは:社内
・何か手ごたえはありましたか?:社員の情報発信意欲が高くなった。支店との距離が近く感じられるようになった

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