導入事例

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岡崎市民会館 公式サイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
一般社団法人 西東京市伝統文化育成会 公式サイト - MovableType.net 導入事例
画家 小高朋恵 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社フラワー不動産 ウェブサイト- Movable Type クラウド版導入事例
浅野肖像画工房 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社ヨシダ工業「Glanz(グランツ)」ウェブサイト- Movable Type 導入事例

ホッピービバレッジ株式会社がMovable Typeを使う理由

ホッピービバレッジ株式会社様

Webならではの方法でホッピーの紹介をしていきたい。

ホッピーとは麦芽を原料にした清涼飲料水で、焼酎と割って飲むためのいわゆる割りものである。発売開始は1948(昭和23)年で、70~80年代に第一次全盛期を迎えたが、ビールの代用品としての評価が中心で、仕事帰りにちょっと一杯というおじさん族が、このブームを下支えした。現在も、このようなブランドイメージが根強いのは確かだろう。

この「ホッピー=おじさんの飲み物」というイメージを否定せず、しかし、もっと多くの世代にホッピーのおいしさを知ってもらいたいと語るのが、ホッピービバレッジ株式会社取締役副社長であり「空飛ぶ看板娘」としておなじみの石渡美奈さん。そのイメージ拡大の一役を担うのが、Webサイトであり、石渡さんが書き綴っているブログなのである。

いち早いWebの活用が業績回復の起爆剤に

現社長・石渡光一氏の一人娘でもある石渡さんがホッピービバレッジに入社したのは97年。しかし、社長の娘といえども、社員の平均年齢が50代の社内にあって、なかなか自分の居場所が見出せなかった。

そこで目をつけたのがWeb。当時は「E-ビジネス」という言葉が出始めたころで、「これこそが自分の武器になる」と考えた石渡さんは、「E-ビジネス」の講習会に参加して勉強する傍ら、直販のサイトを立ち上げる。というのも、社内にいて「ホッピーはどこで飲めるのか、買えるのか」という問い合わせを受けることが多く、当時の売り上げは危機的な状況だったが、潜在的な需要はあると実感していたからだ。

同時に、当時としては珍しいコーポレートサイトも開設。これが後に「ワールドビジネスサテライト」(02年11月13日放送) や「タモリ倶楽部」(03年8月8日放送 『ホッピーが10倍おいしく飲めるTV 』 ) などの媒体で紹介されるきっかけとなり、折りからのレトロブームにも乗って業績回復の起爆剤となった。レトロブームが落ち着いた現在も、3年連続で過去最高の売り上げを更新中だという。

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▲石渡さんが師と仰ぐ小山昇氏が代表取締役を務める株式会社武蔵野のサイトを参考に、06年4月にリニューアルしたコーポレートサイト。「明るく楽しく元気よく」を合い言葉に楽しそうな雰囲気となっている。アクセス数は前年比5割増しとのこと

経営者としての日々の奮闘をリアルにブログで伝える

石渡さんはかつて、講習会で知り合った講師に誘われて、ある女性サイトの運営に携わった。ここでホームページについて、ふたつのことを学んだという。

「ひとつは、毎日更新すればそれだけアクセス数が伸びる、サボればすぐにそっぽを向かれるということ。もうひとつは、書き続けていれば必ず自分の伝えたいことを理解してくれる人が出てくる、ということです。この女性サイト内には『日記マンション』 という日記を書くスペースがあって、私も書かせていただいていたんですが、月に1回アクセスランキングが出るんです。数字で如実に見せ付けられることで、この意識はとりわけ強固なものになりました」(石渡さん)

確かに、毎日何かしら更新されていれば、読者は連日アクセスしてくれるだろうし、それがホッピービバレッジという企業への認知と親しみを深める効果になるだろう。しかし、ひとつの商品を丁寧に売り続ける会社にとって、連日のように出すべきニュースはそれほどない。その代わりとなるのが、石渡さんのブログ「看板娘ホッピーミーナのあととり修行日記」だ。ここには、97年に入社して以来、ホッピービバレッジを「商店」から「企業」に変革させるための石渡さんの日々の奮闘が綴られている。

「ブログ自体は99年から書き続けているのですが、掲載しているのはサイトの管理を現在の和田フォトリス印刷さんにお願いしてからの05年2月からの分です。以前は、更新頻度を高めることで多くに人に注目してもらえる、という意識だけで女子高生の交換日記みたいな内容でしたが、現在は経営者としての私の取り組みを中心に書いています。この七転八起の記録が会社への理解に繋がり、ひいては商品そのものへの愛着に繋がると期待して書いています」(石渡さん)

読者は特に限定していないというが、やはり自分が次の一手をどう考えているかを理解する上でも社員には読んでほしいし、志を同じくする女性・若手起業家やホッピービバレッジに興味を持つ学生など、ホッピーに対して興味を持つ多くの人に発信していきたいと石渡さんは思っている。

ブログを活用して優秀な人材を確保

今年、ホッピービバレッジでは初の新卒採用を行ったが、その際にこのブログが同社のイメージを伝える一端になったという。

「うちは創業1910(明治43)年と約100年の歴史がありますが、ブログにあるとおり、その実態はいまだ試行錯誤を続けるベンチャーのようなものです。入社してくれた7人は、この点に興味を持ってくれた人も多いようです」(石渡さん)

新卒採用にブログを活用する手法は引き続き今後も活用する方針で、採用情報のページでは、内定者が研修会に出席した際の感想を掲載する「内定研修者レポート」や、石渡さんの右腕であり広報担当の前田綾一さんのブログ「Mr.セバスチャンの執事的体験日記」などでも、社内の雰囲気を発信している。

「副社長だけでなく、私や内定者など違う立場の人間がブログを書くことで、ホッピービバレッジという会社を多角的に発信していければと思っています」(前田さん)

優秀な人材の確保は同社にとって急務のひとつ。そのためにブログを積極的に活用したいという。

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▲採用情報のページにある前田さんのブログ 『Mr.セバスチャンの執事的体験日記』 。就職活動中の学生にとっては社内の雰囲気を知るひとつの手がかりだ

ホッピーミーナ直伝「ホッピーの正しい飲み方」

コーポレートサイトとブログを活用することで、多くの媒体に紹介されるきっかけを作り出した石渡さんだが、やはりWebの最大の目的は「おいしいホッピーを、ひとりでも多くの人に知ってもらいたい」ということ。最後にホッピーミーナ直伝の「ホッピーの正しい飲み方」を紹介しよう。

「ホッピーのおいしい飲み方って、実はめんどくさいんです(笑) 。まず、ホッピーと甲類焼酎(25度)とジョッキをよーく冷やしてください。これを 『3冷(さんれい)』 というのですが、これが最大のコツ。焼酎→ホッピーの順に1:5の割合で、泡が立つように勢いよく注ぎます。これでアルコール度数5%のホッピーの出来上がりです。サイトでも紹介していますが、焼酎以外で割ってもおいしいですよ! 」(石渡さん)

実際のところ、この「ホッピー3冷」を実践しているお店はまだまだ少ないのが現状だ。今後は、こういう"正しい文化"を継承しているお店を紹介するなど、Webならではの方法でホッピーの紹介をしていきたいとのことだ。

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▲今回お話を伺った石渡さん、前田さん(左から)

事例データ 

・ Movable Type 通常ライセンス(ライセンスパック)

・ サイトを公開したのは:2005年2月

・ はじめた理由:会社や商品に興味を持ってもらうため

・ 制作を担当したのは:株式会社和田フォトリス印刷

・ 何か手ごたえはありましたか?:ブログを読んで会社に興味を持ったという声が聞けるようになった

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