導入事例

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画家 小高朋恵 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社フラワー不動産 ウェブサイト- Movable Type クラウド版導入事例
浅野肖像画工房 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社ヨシダ工業「Glanz(グランツ)」ウェブサイト- Movable Type 導入事例
株式会社AIサポート「スマート電気スイッチ」ウェブサイト- MovableType.net 導入事例
田無すくすく保育園 公式サイト - MovableType.net 導入事例

ベネッセコーポレーションがMovable TypeとTypePadを使う理由

株式会社ベネッセコーポレーション様

PHPやJSPなどを使うと、デザイナーはデザインだけ単体で用意して、それをサイトに適用するのはプログラマーまかせということが多いのですが、Movable Typeの場合テンプレートまできっちり作るスキルを持ったデザイナーが多いので、その点も大きなメリットだと思います。

多数のブログをホスティングライセンスで包括的に管理

小学生から高校生までを対象とした通信教育講座『進研ゼミ』や『たまごクラブ』、『ひよこクラブ』、『こどもちゃれんじ』などの育児、生活に関する出版事業などで知られるベネッセコーポレーションは、事業部ごとに運営する多数のサイトと、社内で運用するイントラネットにMovable TypeおよびTypePad(現Lekumoビジネスブログ)を導入している。社内のブログのプラットフォームを管理するIT戦略部の黒田尚徳さんに、導入の理由や運用方法について詳しく伺ってみた。

ベネッセが多数展開するブログの1つ「英語deキャリアアップ」。ビジネス英語教材を配信している

ベネッセが多数展開するブログの1つ「英語deキャリアアップ」。ビジネス英語教材を配信している

■乱立するブログを統合

ベネッセコーポレーションのサイトは通常のコーポレーションサイトの他に、サービスや商品ごとに多数のサイトが存在する。それぞれのサイトの企画や運営は担当する事業部が独自に行っており、サーバーなどインフラの提供と各種サポートをIT戦略部が行う体制になっている。

ブログを使ったサイトは数年前からいくつか開設されていたが、当時、簡単にサイト構築ができるブログシステムが導入されていなかったため、それぞれのサイトを運営する事業部が独自に外部ASPサービス等と契約することによって運用されていたそうだ。

他部署からもブログを開設したいという要望が多数よせられるようになってきたため、IT戦略部は2007年にMovable Typeホスティングライセンスを購入し、社内サイトでのブログ利用を包括的に管理できる仕組みを構築した。

導入から1年経った現在、2008年3月にオープンするものも含め、14ものサービスで多数のブログを運営しており、今後も月に2~3個のペースで増え続ける見込みだという。

「たとえば、『幼児向け英語教材をPRするのにブログを使ってマーケティングをしたい』ということで担当部署から相談を受けたとすると、早い段階からIT戦略部が企画会議に参加し、ブログで何ができるかについて詳しく説明し、メリット・デメリットをわかってもらった上でブログを開設してもらっています」。

商品や部署によってブログの使い方もさまざまなため、「こんなはずではなかった」という事態を避けるよう、企画会議では担当部署、IT戦略部、実際に開発を担当する制作会社の3者間で綿密な打ち合わせを行っている。場合によってはIT戦略部で一部のプログラムを開発することもあるそうだ。

ブログの内容が固まれば、あとはサービス単位でMovable Typeのサーバーを立ち上げ、事業部の担当者を管理者として登録、その後の運用は基本的にすべて管理者に一任するという言わば社内ASP的な運用方法を採っている。

とはいえ、ブログに慣れていない人も多いため、サポートは手厚く行っているそうだ。

「管理画面のキャプチャーを取ってマニュアルを自作しています。問い合わせがあるたびにその部分をマニュアルにしているため、今ではかなりの量になっています。また、アップロード前の見た目の確認用にテスト環境も用意しています」。

黒田さんの努力のおかげか各事業部の反応は好評。社内でのクチコミ効果もあり、常に数件の立ち上げ案件を抱えているという。

■デザインにもこだわった、バラエティあふれるブログ活用

ベネッセコーポレーションのサイトで運用されているブログは多種多様だ。

たとえば、大学受験生向け支援サイト『マナビジョン』では、現役の大学生に依頼して大学生活をブログに書いてもらい、受験生のモチベーションを高めている。

主婦向け生活雑誌『サンキュ!』のサイトでは、現役主婦である人気読者モデルが日々の出来事をブログに綴っている。

人気読者モデルの1人、若松美穂さんのブログ

人気読者モデルの1人、若松美穂さんのブログ

みんなで創る おもいで小学校BLOG』は、ベネッセコーポレーションがセカンドライフ上で運営するバーチャル小学校に関するニュースが投稿されるブログだ。

英語学習サイト『英語deキャリアアップ』では、英語学習教材を配信するポッドキャスティングのプラットフォームにMovable Typeを使用している。

また、『WorldWideKids』という英語の教材のサイトでは、商品モニター49人のブログが運営されているが、こちらはMovable TypeではなくTypePadが利用されている。他のブログASPとも比較検討したが、新着記事の表示機能と、Movable Typeとのデザイン互換性が決め手になり、TypePadを採用したということだ。

黒田さんはMovable Typeを導入したことによるメリットについて、まずコスト面をあげてくれた。

「従来のようにサイトを静的なHTMLで作成していると、ちょっとした文言の変更でも制作会社に依頼する必要があり、コストも時間もかかっていましたが、コンテンツをブログ化することによって運用コストがかなり減りました。逆に初期コストに関してはブログのほうが多少かかりますが、長い目で見ると、やはりブログのほうが安価ですし時間の節約になっていると思います」。

さらに、ベネッセコーポレーションでは特に重要視されているというサイトのデザインに関しても言及してくれた。

「デザイン会社に『Movable Typeでやりたいんですけど』と言うと、どこでも『はい、まかせてください』と言ってくれるんですね。PHPやJSPなどを使うと、デザイナーはデザインだけ単体で用意して、それをサイトに適用するのはプログラマーまかせということが多いのですが、Movable Typeの場合テンプレートまできっちり作るスキルを持ったデザイナーが多いので、その点も大きなメリットだと思います」。

また、今後Movable Typeに対応してほしい機能を伺うと真っ先に携帯対応をあげてくれた。

「弊社は若年層の顧客が多いので携帯サイトは必須です。Movable Typeでもテンプレートを工夫したりプラグインを使えば対応できますが、端末ごとの差異をきちんと吸収した正式な携帯端末対応を行ってくれると助かります」。

とはいえ、これからも社内的にはブログの利用は増える一方ではないかという見方だ。

「ブログはSEOの効果が高いということもあり、現在のような社内ASP的な使い方ではなく、一歩進んで自分たちでMovable Typeを細かくカスタマイズして運用したいという部署もありますし、実際にMovable Typeを使って独自のシステムを構築している部署もあります。IT戦略部としてはこれからも積極的にMovable Typeを社内にアピールし、サポートしていきたいと考えています」。

■イントラでもブログを活用。社内ブログに子育て日記

ベネッセコーポレーションでは社内イントラネットでもMovable Typeを一部活用している。

社外向けサイトでの採用に先駆け2006年の11月には試験運用が開始され、現在は7つの事業所でブログが運用されている。

「活用方法は各事業所によって異なりますが、多くは書類や各種申請の方法などのナレッジを共有するために利用されているようです。また、社内グループウェアと共存するため、認証機能をカスタマイズして追加しています」。

最後に、この会社ならではのユニークなイントラブログの事例を教えてもらった。

「育児休暇を取る社員も多いんですが、育休とった男性社員にパパの子育て日記をブログにアップしてもらうという試みが行われています。ブログを書くことによって休暇中にも会社との接点を持ってもらうと共に、育児という得難い体験を社内の人間とも共有し、仕事に生かしてもらうという効果も狙っているそうです。この体験から、会社復帰後に自分が担当するプロジェクトでもブログの採用を決めたという社員もいますし、ブログの社内PR的な効果もあるかもしれませんね」。

イントラブログで子育て日記というのもベネッセならでは

イントラブログで子育て日記というのもベネッセならでは

社内外で多数のブログを開設しているベネッセコーポレーション。今回は、組織として複数のブログを導入する際の事例と言えるお話を伺った。今度はブログのコンテンツにフォーカスしたお話を伺う予定だ。

お話を伺った黒田さん

お話を伺った黒田さん

事例データ

Movable Typeホスティングライセンス

・サイトを公開したのは:2007年3月(イントラネットは2006年11月)

・はじめた理由:安価で短時間にブログサイトを立ち上げる。

・制作を担当したのは:社内および制作会社

・何か手ごたえはありましたか?:現在も月に2~3部署で新たなブログが立ち上がっている

(文:田口 和裕)

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