導入事例

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岡崎市民会館 公式サイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
一般社団法人 西東京市伝統文化育成会 公式サイト - MovableType.net 導入事例
画家 小高朋恵 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社フラワー不動産 ウェブサイト- Movable Type クラウド版導入事例
浅野肖像画工房 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社ヨシダ工業「Glanz(グランツ)」ウェブサイト- Movable Type 導入事例

福岡市文化芸術振興財団(FFAC)がMovable Typeを使う理由

福岡市文化芸術振興財団(FFAC)様
投稿されたイベント情報にはFacebookのアカウントでコメントできるようになりました。コメントがFacebookでシェアされているのを見ると、サイトのソーシャル化という点でも徐々に対応できていると感じます。

福岡市文化芸術振興財団(FFAC)は、1993年3月の発足以来、文化芸術を幅広く市民に楽しんでもらうための情報発信を続けている。2012年5月、Webサイトのリニューアルおよび文化芸術情報サイト「WEBアートリエ」の新設に着手。両サイトとも「Movable Type」を用い、情報の検索性の向上やソーシャルメディアとの連携、更新担当者の負荷低減等が配慮されている。FFACの江崎裕子さん(広報担当)、日下部創さん(同)、小宮芙美さん(WEBアートリエ担当)と、サイト構築を担当した合同会社アライアンス・ポートの早瀬将一さん、小川裕子さんにお話をお伺いした。

九州全域やアジアに向けたアート情報の発信基地として

FFACは、「アートと市民をつなぐ」を目標に、市民が文化芸術に親しめるような場づくりを行っている。また、文化芸術情報の発信基地となる「文化芸術情報館アートリエ」を運営し、ここで全国の芸術イベントの情報発信や、舞台やコンサート等のチケット販売を行っている。「FFACのWebサイトでは、演劇やダンス、伝統芸能、音楽、美術といった公演情報や各種ワークショップの情報を提供しています(江崎さん)」。

FFACでは、2012年4月に公益財団法人としての改組が予定され、それを機に、文化芸術情報発信の場としてのWebサイトの強化が俎上にのぼった。「福岡という立地を活かして、九州全域やアジアの情報も提供していきたいと考えました。このため、FFACのサイトのリニューアルと、新たにアートリエのWebサイトを立ち上げることになりました(小宮さん)」。

プロジェクトの開始は2011年春頃で、リニューアルおよび新規サイトのオープンは、アートリエの移転が予定されていた2012年5月10日に設定された。

アート好きに訴求するデザイン、情報設計という提案内容に評価

開発会社の選定は、2011年秋頃よりスタートした。「地元の制作会社など複数社に声をかけて選定しました。アライアンス・ポートに声かけさせてもらったのは、山口情報芸術センター(YCAM)のサイトを手がけたことを知り、ああいうサイトを作れたらというのがあったからです(小宮さん)」。

では、アライアンス・ポート側の提案のポイントはどのあたりにあったのだろうか。「芸術情報を扱っているサイトなので、アート好きの層に受け入れられるようなデザインや、シンプルでわかりやすい情報設計を心がけました。もう一つは、情報更新が容易になる仕組みです。情報更新にかかる負荷を下げ、運用コストを抑えるという点がポイントです(早瀬さん)」。

「サイトの大きなポイントは、イベント主催者や関係者などが自由にイベント情報を投稿できる仕組みです。活発な投稿を促すため、コミュニケーションのモデルを考え、技術的にどう実現するかという打ち合わせを重ねました(小川さん)」。

このようにして練られた同社の提案は、FFACの心を掴む。「説明会から提案まで1ヵ月くらいの短期間で、アライアンス・ポートにはこちらのやりたいことを理解して、実現してくれるという安心感が得られました。さらに想定を上回る提案をして下さると期待できました。(江崎さん)」。文化施設のサイトを数多く手がける実績と、ターゲット層であるアート好きのユーザーに訴求するデザイン、情報設計という提案内容が評価されたようだ。

自由に投稿できる仕組みとSNSを使った情報波及の仕掛け

サイト更新のためのCMSには開発、運用の面で費用対効果が高いと判断されたMTが採用され、構築は2011年12月頃よりスタートした。「FFACのサイトとWebアートリエの2つのサイトの情報を効率よく連動させるよう配慮しました。イベント情報の検索機能は、キーになる機能の一つです。独自の検索プログラムを開発し、MTと連動させることで、検索性を高めました(早瀬さん)」。

もう一つのポイントは、自由にイベント情報を投稿できる仕組みだ。イベント主催者や関係者は、専用の入力フォームから情報を投稿する。「アカウント登録ページでアカウント取得し、サイトへのログインでユーザーを認証します。入力フォーム自体はMTのコミュニティソリューションの機能を利用しました(早瀬さん)」。

Webアートリエ 『Webアートリエ』のTOPページ。Google翻訳APIを用いたサイト多言語化にも対応する

 では、投稿を活性化する仕掛けはどうだろうか。「投稿されたイベント情報にはFacebookのアカウントでコメントできるようにしました。コメント内容がFacebookを通じて他ユーザーにも波及していく。そこからサイトの認知、流入を促進する仕掛けです(小川さん)」。イベント情報は写真つきで活発に投稿されているようだ。このあたりもMTの易しい操作性が寄与していることがうかがえる。

情報の更新性向上とサイトのソーシャル化に寄与

サイトオープン後の効果について訊ねてみた。「リニューアル前に比べてPVは増えました。情報の更新性についても、今まではサイトの開発会社に情報更新をお願いしていたので、MT導入により更新が容易に、短時間になり助かっています(江崎さん)」。「イベント情報へのコメントがFacebookでシェアされているのを見ると、サイトのソーシャル化という点でも徐々に対応できていると感じます(小宮さん)」。

現在サイトは、プレスリリースやブログなどを中心に随時更新されている。財団は江崎さん、Webアートリエは小宮さんが担当している。「あまり更新し過ぎると受け手がうるさく感じるので、バランスを重視しています。サイトと同時にSNSアカウントも運営しています。Twitterはアートリエのアカウントがあり、割引のチケット情報などをつぶやいています。Facebookは、FFACとアートリエのページがありますが、FFACのページでは、どちらかというと身近に感じてもらうような情報発信のスタンスを心がけています(江崎さん)」。

サイトの更なる多言語化とスマホ対応が今後のポイント

今後の展開としては、サイトの本格的な多言語化とスマホ対応の2つのテーマが挙げられた。「文化芸術情報を様々な人が投稿できるサイトということで、今後はアジアを中心とした外国の方がスムーズに投稿できる仕組みを考えたいです(江崎さん)」。

サイトの多言語化とスマホ対応は、既にマークアップの面で配慮しているという。「極力画像は使わずに、グローバルメニューもHTMLとCSSで表現しています。これにより、簡易的な多言語化ではありますが、Google翻訳APIを使ってサイト全文が英語、韓国語、中国語に自動的に変換できるようになりました。また、なるべく画像を使わないマークアップは、最近のスマートフォンの高精細化による『画像の解像度問題』にも上手に対応できていると考えます(早瀬さん)」。スマホ対応では、GPSと連動させてMTでイベント情報をピックアップし、ユーザーが今いる場所の近隣地で開催されているイベント情報を表示させる専用アプリなど、様々な構想があるようだ。

最後に、今回のサイト構築について、コメントをいただいた。「こちらがやろうとしていたことは、かなり高いレベルで実現してくれたという感想です。サイト見た人からはスッキリして見やすくなったといわれます。今後は、どのようにしてサイトをより活性化させるかがポイントです。アライアンス・ポートには、これまで色々な面で真摯に対応していただき、本当に感謝しています。今後も、力を合わせてサイトを成長させていきたいです(江崎さん)」。

多くの人が文化芸術を感じ、触れ、熱くなる「場づくり」を続けるFFAC。FFACとWEBアートリエのサイトが、今後も多くのファンに文化芸術の魅力を伝えていくに違いない。

事例データ

  • Movable Type
  • サイトを公開したのは:2012月5月10日
  • はじめた理由:「アートと市民をつなぐ」ための情報設計と各種イベントへの導線作り
  • 制作を担当したのは:合同会社アライアンス・ポート
  • 何か手ごたえはありましたか?:ソーシャルメディアとの連携等でサイトは活性化している

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