導入事例

デコジャパン株式会社 コーポレートサイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
岡崎市民会館 公式サイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
一般社団法人 西東京市伝統文化育成会 公式サイト - MovableType.net 導入事例
画家 小高朋恵 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社フラワー不動産 ウェブサイト- Movable Type クラウド版導入事例
浅野肖像画工房 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社ヨシダ工業「Glanz(グランツ)」ウェブサイト- Movable Type 導入事例

名古屋グランパスがMovable Typeを使う理由

名古屋グランパス様
アクセス数が増大し、サポーターの方からは新サイトに対しての感謝のメールをいただきました。

2009年のシーズンと同時に、Jリーグ名古屋グランパスのウェブサイトがリニューアルした。ファンからは、知りたい情報がすぐに手に入れられるようになったと好評を博しているという。サイトの構築にあたった株式会社アクアリングの岩田玲さん、後藤俊介さん、中川裕基さんにお話を伺った。

情報リテラシーの高いサッカーファンにアピールするサイト

「サイトのリニューアルに当たって考慮されたことのひとつに、サッカーファンの情報リテラシーの高さがある。「新聞やテレビでは野球のニュースが中心なので、サッカーに関する情報は、積極的に取りにいかないと得づらいという状況があります。そのため、ネットを使って情報を収集する力に長けているユーザーが多いのでは?と考えていました」(岩田さん)。そんなファンの高い欲求にこたえるサイトを実現するために、システムから見直しをおこなった結果、Movable Typeが採用された。

まず重要なのは、豊富な情報を迅速に提供していくこと。試合の結果や選手情報など、サッカー情報は日々生み出されていく。それらを効率よく提供していくために、必須といえるのがCMSだ。各種のCMSの中でMovable Typeを選択した理由はいくつかあるが、その1つが付加価値性だという。ブログシステムのMovable Typeには、あらかじめ様々な機能が付属している。たとえば、簡単にRSSで情報を配信できること。「ユーザーが能動的にサイトを確認しなくても、情報が更新されていることが伝わります」(岩田さん)。また、トラックバックによって、ユーザー同士をつなぐ場を用意することもできる。「サッカーファンにはブログを書いている人も多いのですが、インフォメーションページのトラックバックを通じて、ファンとのつながりが持てるなどの効果もあります」(岩田さん)。いずれも、リニューアル以前にはなかった機能だ。

カスタマイズで大量の情報を効率よく提供

カスタマイズがしやすいことも、Movable Typeを選ぶ理由となった。大量の情報を掲載すると、ページ数の増加は避けられない。そこで、関連のあるページ間でリンクをはり、興味のある情報を次々と読み進められるような仕組みを作った。「以前のサイトでは情報を探しにくく、もっとわかりやすい設計にするためにはさまざまな工夫が必要でした。その流れで、Movable Typeを導入したともいえます」(後藤さん)。 「インフォメーションやフォトギャラリーはブログのエントリーとして更新されますが、タグを設定しておくことで、選手データなどと連携させています。たとえば、インフォメーションのページを更新するときにタグに選手の名前を設定しておくと、選手ページにもそのニュースが活動状況として表示されます。1つの情報源が、複数のコンテンツに対してアプローチできるのは強いですね」(岩田さん)。

特に力を入れたのはトップページだ。
「グランパスサポーターが、思わずブラウザのホームに設定してしまうようなページにするというのがコンセプトでした。情報更新能力を高くするのはもちろんですが、サポーターが使いやすいようにカスタマイズできる仕組みを作りました」(岩田さん)
トップページには、試合情報や試合結果、フォトギャラリーの写真やチケット販売状況など、多様な項目が並んでいる。ページを開くたびに、いつも最新の情報が表示されるのは、サポーターにとってうれしい。ユニークなのは、各項目をガジェットとして扱い、表示・非表示の設定や、表示場所の移動がマウス操作だけで簡単に行えること。これらは、JavaScriptを利用して表示しているという。情報の取捨選択や、優先順位付けはユーザーに任せる新たな試みだ。ファンが本当に使いやすいサイトとは何かを考えた結果、この仕組みが誕生した。

選手データページ

選手データページには、その選手に関連した活動情報や写真が自動的に表示される。

更新をスピーディに行う工夫

サイトの更新作業は運用専門の会社に任されており、試合がある日は実際に現地で入力作業が行われる。試合情報のページを見ると、情報のきめ細かさに驚かされる。入力項目も多くなるので、できるだけ効率よく更新ができるようにとの対策がとられている。

「入力しやすい管理画面にすることと同時に、再構築をスピードアップすることが課題でした。管理画面を2つ用意し、それぞれのデータを関連付けて1つのページに表示されるようにしたり、複数の入力項目をシステム上ではまとめて1つの項目として扱うなどの工夫によって、テストのときは数分かかっていた再構築を、長くても30秒以内に収めることができるようになりました」(後藤さん)。

再構築を行っている間にも、試合の状況は刻一刻と変わっていく。時間のロスを防ぐために、さまざまな工夫が凝らされているのだ。
「実際に提供する情報量は以前より増えています。たとえば、試合情報についても芝の状態や審判などの細かい情報を出したり、選手の写真の版権をもっているので、試合はもちろん、プライベートショットなどの写真を多く掲載するように検討を行いました。ほかのスポーツ情報サイトでは手に入らないような、グランパスならでは情報を提供することがポイントです」(岩田さん)

「良質のコンテンツをよりよい形でユーザーに伝えたい」という熱意を裏で支えているのがMovable Typeといえるかもしれない。情報を整理し、効率よく更新を行うための手段を得たことで、コンテンツの質も上げることができるというわけだ。

情報のつまった試合情報ページ

情報のつまった試合情報ページ。スターティングメンバーの発表がいち早く行われるため、試合前にはアクセスが集中するという。

アクセス数が増大し各方面から反響が

新しいサイトを公開した後、すぐに反応があったという。

「リニューアル直後は、アクセス数が爆発的に増え、サポーターの方からは新サイトに対しての感謝のメールがクラブに届きました」(岩田さん)。
「ページ上部中心の目立つ位置にロゴを配置するなど、サポーターがチームを誇りと思えるようなデザインを心掛けたのですが、それも好評でした」(中川さん)。

さらに、使いやすいウェブサイトを表彰する日本ウェブ協会主催のコンテスト「アックゼロヨン・アワード」にも入賞した。
「ファンだけでなく、ウェブ業界からも注目されているようです。膨大な情報をすっきりみせるために、非常に苦心して設計したので、そこがうまくいったのかなと思います」(岩田さん)

各方面からの高評価に、グランパス側からも満足の声が出ているという。
「グランパスのフロントの皆さんは、サポーターをとても大事にしています。サポーターあってのサッカースポーツだという意識が高く、サイトのリニューアルに関しても、喜ばれるサイトを追求したいという熱意が強く感じられました」(岩田さん)。 ファンに喜んでもらうという目的は達成できつつあるが、さらに今後は「つながり」を強化していきたいとのこと。

「一方的な情報の提供ではなく、チームとサポーターの接点となり、ゆるやかにつながりを促進できる拠点にしていければと思っています」(岩田さん)。
すでにトラックバックなどにその片鱗を見ることはできるが「いまはまだ土台を作った状態」という。来シーズンにはどのような発展を遂げるのか、今から楽しみだ。

左からアクアリングの中川裕基さん、岩田玲さん、後藤俊介さん

左からアクアリングの中川裕基さん、岩田玲さん、後藤俊介さん

事例データ

  • Movable Type Enterprise 4.23
  • サイトを公開したのは:2009年2月
  • はじめた理由:運用の利便性の向上
  • 制作を担当したのは:株式会社アクアリング
  • 何か手ごたえはありましたか?:アクセス数が増大した。ファンからの評価を得ることができた。アックゼロヨン・アワードに入賞した。

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