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ミクシィがMovable TypeとSKYARC Web Platformを使う理由

株式会社ミクシィ様
MTは静的ページを再構築していく仕組みなので、セキュリティ面でも安心できますし、アクセス集中時の負荷分散も対応が容易なので、インフラ面ではメリットが大きいと感じます。

ソーシャルネットワーク「mixi」を手がける株式会社ミクシィ。同社は、WordPress をベースに構築されたコーポレートサイト等の運営体制の見直しに着手した。検討の結果、これらのサイトは「Movable Type」をベースにCMS機能を強化したソフトウェア「MTCMS」をSaaS型で提供する「SKYARC Web Platform」へと基盤が移行された。現在ミクシィのコーポレートサイトのCMSはすべて「SKYARC Web Platform」で運用されている。ミクシィの森本淳さんと岩崎さん、サイト移行および運用・保守を担当した、スカイアークシステムの桐田寛之さんと平栗健太郎さんにお話を伺った。

サーバー管理を含めたサイト運用、保守をアウトソースし運用負荷を低減したい

同社のコーポレートサイトや、開発者向けの技術情報を提供するミクシィデベロッパーセンター(mDC)は、もともと WordPress (WP)ベースで構築されていた。「サイトの規模が大きくなるのに伴い、2007年頃、静的ページで構築されていたサイトをWPを利用しCMS化しました。社内でWPに知見のあるメンバーを中心に構築し、サイト運用は本業である『mixi』などのサービスを担当するエンジニアが兼務で行っていました(森本さん)」。その後、エンジニアのリソースを本業のサービスに集中したいというニーズが徐々に社内で高まっていったという。「サイトの運用、保守にかかるリソースを省力化し、よりサービスの改善に集中できる仕組みを導入したいという課題がありました。サイトの基盤をなすCMSはもちろん、サーバーの管理やセキュリティアップデートといった運用、保守までトータルでアウトソースしたいというのが出発点です(岩崎さん)」。

運用負荷の低減という課題の背景には、大規模化するサイトという要素もあった。「ページ数ベースで、コーポレートサイトが約500ページ、mDCで約700ページという規模でした。SNSのユーザーの方のみならず、mixiでアプリを開発する方や、新卒として入社を希望する方など、様々な人にオープンに情報を発信していく状況下で、従前の運用体制のままでは更なる規模拡大に限界がありました(森本さん)」。

基盤移行に際して、開発会社の選定は2010年5月頃より行われた。「開発会社は、スカイアークを含め複数社のコンペで選定しました。スカイアークの提案は、サイトの運用を丸ごとアウトソースできる点が決め手となりました。もちろん、MTそのものの信頼性や、MT専門の開発会社としてのスカイアークの実績も重要な要素です(森本さん)」。CMSとしてのMTの優位性と、サーバー機器の調達から設定、サーバー管理、脆弱性対応といった運用をパッケージでアウトソースできる『SKYARC Web Platform』のソリューションとしての優位性が評価されたようだ。

CMSとしてのMTの優位性と運用・保守がパッケージとなった提案が決め手に

2010年夏頃にサイト移行の要件定義がスタートし、大きく2つのフェーズに分けて実施することになった。「第1フェーズは2011年4月のコーポレートサイトの移行。続く第2フェーズはmDCの移行で、2011年5月〜8月頃にかけて行いました(岩崎さん)」。フェーズ分けの理由は、後者では開発者向けドキュメントの分量が多くサイト構成が複雑な点に加え、機能面でのカスタマイズが必要だった点などが挙げられる。

クシィデベロッパーセンター(mDC)
mDCは多言語化され、機能、ボリュームとも膨大なのが特徴

「ミクシィデベロッパーセンター(mDC)にはアプリ開発パートナー向けに限定公開する技術情報などもあるため、ユーザー認証の機能を作り込む必要がありました。また、一つの技術情報を複数のエンジニアが更新していくので、記事の更新履歴の差分が管理画面上で参照できるようなプラグインを開発しました(桐田さん)」。「技術情報に対する問い合わせページに設置する問い合わせフォームも、MTプラグインの『A-Form』をベースにカスタマイズしました(平栗さん)」。このように、複雑な構成のサイトを担当者が容易に運用できるよう、スカイアーク側で様々な機能が開発されたようだ。

運用におけるWPとMTの"溝"を解消する取り組みを実施

続けて、MTによるサイト移行のメリットについて伺った。「運用、保守のリソースがアウトソースされ、記事更新の作業と、サイトの運用、保守の作業が完全に切り離されました。MTは静的ページを再構築していく仕組みなので、セキュリティ面でも安心できますし、アクセス集中時の負荷分散も対応が容易なので、インフラ面ではメリットが大きいと感じます(岩崎さん)」。

では、課題についてはどうだろうか。「MT移行による課題には大きく三点あると思います。一点目はWPとMTという製品の設計思想の違いによる管理操作の変化。二点目は、MTのマルチサイト管理の仕組みで、WPに慣れた担当者の場合、MT上で自分の管理対象のブログが探しづらいといった問題が発生しました。三点目は、ステージング環境の導入による作業工程の複雑化です(岩崎さん)」。一旦、社内の関係者による確認を行うために「ステージング環境」を用意。従来の動的生成による同期即公開という作業フローから、MTの再構築とWebサーバーへの同期を経て本番環境に公開されるという流れになったことによる混乱だ。

そこで、状況改善のための対策について聞いてみた。「一点目の問題については、担当者の"慣れ"によって自然に解消されていきました。二点目は、ユーザー権限を細かく設定し、担当者の管理画面がなるべく簡易に表示されるよう工夫しています。三点目は、作業工程のドキュメンテーションやワークフローの改善、再構築タイムラグの調整などで改善をはかっています(岩崎さん)」。

同社は、2012年3月にコーポレートサイトのデザインリニューアルを実施したが、上記のようなサイト移行後の問題点を把握、整理し、テンプレートの作り方を工夫。更新担当者がなるべくストレスなく情報更新ができるようユーザビリティの向上に配慮したという。

エンジニアブログ
2012年6月にMTへの移行が完了したエンジニアブログ

効果的で効率的な情報発信の基盤としてMTに寄せる期待

現在、同社はスカイアーク側の協力のもと、プロジェクト管理ツールを導入し、進捗を可視化、共有している。「ツール上では毎日やりとりが発生しており、タスクの抜けや漏れ、コミュニケーションの行き違いなどを低減するような取り組みをスカイアーク側には対応いただきました(森本さん)」。加えて、週1回ペースで定例の打ち合わせも実施し、MTの使い勝手を良くするための提案も随時行っているという。「MT側の課題としては、リッチテキストとアイテムの扱いです。根本的な解決が難しい要素もありますが、当社としては、MTをストレスなく使ってもらうための提案を行っています(桐田さん)」。

今後は、コーポレートサイトとして発信していく情報の最適化に取り組んでいきたいと岩崎さんは語る。「全てのサイトがMT上に集約できた利点を活かし、表現のトーンやCI的な観点、SEOなどの内容を総合的に考え、株式会社ミクシィとして発信する情報の内容の検討にリソースを割いていきたいと思います。最近では、発信する情報もテキストだけでなく画像や動画など、どんどんリッチになっています。発信したい情報を、より素早く低コストに表現できる環境の改善をスカイアークには期待したいです(岩崎さん)」。

2012年6月には、エンジニアブログのMTへの移行が完了し、同社のサイト基盤の移行はひとまず完了を迎えた。PC、スマホと機器が多様化する中、同社の効率的な情報発信のために、MTが果たしていく役割は今後ますます大きくなりそうだ。


写真右からミクシィ森本さん、岩崎さん、スカイアークシステム桐田さん、平栗さん

事例データ

  • Movable Type、SKYARC Web Platform
  • サイトを移行したのは:2011年5月
  • 移行の理由:コーポレートサイトをはじめとするサイト運用・保守のアウトソース
  • 制作を担当したのは:株式会社スカイアーク
  • どのような手ごたえがありましたか?:サイト運用負荷の削減により、コンテンツ更新に集中できる環境が実現された

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