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せんだいメディアテークが Movable Typeを 使う理由

せんだいメディアテーク様
MTという仕組みを使って、情報発信していく土台は完成しました。今後は、データ利用のためのAPI群の開発をはじめ、オープンデータ化、既存のシステムとの連携を進め、共有できる情報はどんどん共有していきたいです

仙台市にあるせんだいメディアテークは、美術や映像文化の活動拠点のほか、市民が自由に情報のやりとりを行える複合文化施設だ。文化施設としての催事や施設の案内、市民の創作活動を支援する取り組みについて告知するウェブサイトは、2013年7月にリニューアルされた。多様なユーザー動線を考慮して情報設計を見直し、サイト管理には Movable Type(MT)を用い、コンテンツ運用の効率化などが図られている。今回のリニューアルについて、せんだいメディアテーク 企画・活動支援室の齋藤哲さんと、サイト構築を担当した合同会社アライアンス・ポートの山辺真幸さん、小川裕子さんにお話を伺った。

わかりやすく情報を伝えられる情報設計や、担当者が情報を容易に更新できる仕組みを

ウェブサイトは、文化施設としてのイベントや施設の紹介、施設で行われている取り組み(プロジェクト)を紹介している。「従来のサイトは、多岐にわたる情報が平板に表示されていて、目的の情報になかなか辿り着かないという問題がありました。階層構造が複雑だったり、ナビゲーションが適切でなかったりといった課題を認識していましたので、まずは、施設を利用する方に迷いのない情報の見せ方をする必要がありました(齋藤さん)」。

もう一つの側面は、市民に対して、せんだいメディアテークが主催する様々な創作活動のプロジェクトを周知するという課題だ。「市民の創作活動をメディアテークが支援していることをさらに知っていただき、趣旨に賛同してもらうことが大事でした。そのために、今どういう取り組みを行っているかという情報と、過去にどういう取り組みをしてきたかという情報を案内していたのですが、今、メディアテークで何が行われているかという情報が、なかなかTOPページに効果的に出せていませんでした(齋藤さん)」。

また、サイト更新に関する課題もあったという。「従来のサイトは、全ページ、静的なHTMLを書いてアップロードしていました。そのため、どうしてもコンテンツの更新作業が属人化してしまう弊害がありました(齋藤さん)」。

サイトのリニューアルは、上記の課題に加え、海外のユーザーに対する効果的な情報発信やデザインの刷新などを大きな柱に、2010年ごろより検討が開始された。

アライアンス・ポートによる「共創型デザインプロジェクト」のアプローチ

その後、リニューアルの検討は、震災を挟んで進んでいった。「当初は在仙の制作会社にワイヤーフレームを提示してもらって検討していました。その後、メディアテークは震災の影響で一部の施設をクローズしていましたが、施設の全面オープンにあわせて、プロジェクトの内容も、以前のような市民の創作活動の『支援』から、市民と一緒に『協働』という形でパートナーシップを持って活動していこうという方向に変わりました。これにより、ウェブサイトもコンセプトの部分から刷新を図ることになりました。そこで、アライアンス・ポートにコンセプトワークからご協力をいただくことにしたんです(齋藤さん)」。

アライアンス・ポートは、事前調査的にサイトの中心概念作りに携わった。この際、約3カ月の期間をかけてヒアリングを行ったという。「2011年の年末くらいから3カ月間くらいかけてヒアリングをし、サイトの姿や使われ方、TOPページの大まかな方向性といったグランドデザインを提示しました。その後は、競合コンペに向けて、提案書と見積を提示しました(アライアンス・ポート山辺さん)」。

最終的にアライアンス・ポートに決定した決め手はどのあたりにあったのだろう。「自分たちのコンセプトを一番実現してくれそうな提案内容だったことです。文化施設等の実績も豊富だった点も信頼感を持てました。もちろん、アイデアを実装する環境として、MTを使ったサイト管理の仕組みも良かったですし、提案金額も納得できる額だったというのもあります(齋藤さん)」。

多様なユーザー動線、時間のスケール感がバラバラなプロジェクト......、情報の整理手法の議論を重ねる

2012年8月頃にリニューアルのプロジェクトが開始され、サイトは2013年7月1日に公開された。プロジェクトで力を入れた点について、アライアンス・ポートの山辺さんは次のように語る。

「せんだいメディアテークが他の文化施設と大きく違う点は、外から作品を持って来て展覧会を開催するほかに、市民と一緒に創作活動をするというプロジェクトがある点です。もちろん、館のスペースを使って展示をしたいという人のための貸し館の機能もあります。ですから、まずは施設利用者が迷わず知りたい情報に辿り着けるようにするための情報整理を行いました。

次に、メディアテークの取り組み、プロジェクトについて、市民に知っていただいて、関心を持っていただくための情報の見せ方です。プロジェクトは、ある一定期間、テーマを持って創作活動をします。プロジェクトによっては何年も時間をかけて取り組んでいるものもあるので、今何をやっているのかという情報と同じくらい、過去に何をやってきたのかという情報が意味を持ってきます。過去の情報をどうやって現在に連動させるか、いわば図書館の棚のように、過去の情報をタグづけして整理し、過去の情報を死蔵させないための仕組みづくりに力を入れました(山辺さん)」。

では、サイトのデザイン面で力を入れた点はどのあたりにあるのだろう。「従来のサイトは、あらゆる情報を並列に、フラットに扱うというコンセプトで、例えばメディアテークが主催するプロジェクトと、貸し館で行われる展覧会のようなイベントの違いが、わからないような構造でした。しかし、このコンセプト通りに見せようとすると、どうしてもわかりにくいデザインになってしまうため、情報の強弱というか、コンセプトとわかりやすさのバランスをどうデザインで表現するかが難しかったです(アライアンス・ポート小川さん)」。

また、サイト管理上の工夫として、データベースから情報を引き出すAPIの開発が挙げられる。「プロジェクトのアーカイブのデータが格納されたDBがあり、そこからAPIを使って情報を引き出して、Web上に表示する仕組みを開発してもらいました。また、イベントカレンダー上で、貸し館で行われるイベントとメディアテークが主催するプロジェクトが一覧でき、詳細ページに関連するイベントやプロジェクトの情報が表示されるように、こちらもメディアテークの内部のシステムからAPIを使ってMT側に情報を引き出す仕組みを作ってもらいました(齋藤さん)」。

メディアテークの内部システムと連携するAPIは、専用にカスタマイズして開発されたということだ。これにより、内部システムのデータを更新すればサイト側の情報も反映されるようになり、サイトの管理、更新をより効率的に行えるようになった。

既存システムとのデータ連携のAPI導入により、情報更新のスピード、確実性の向上にも寄与

リニューアル効果について齋藤さんは以下のように語る。「定量的なアクセス数はほぼ変わりませんが、定性的な要素であるわかりやすさは向上しました。知りたい情報に辿り着きやすくなったという利用者の声もいただいています。アクセス動向からも、TOPページからイベントカレンダーに遷移して離脱する人、TOPページだけ見て離脱する人、施設情報を調べて離脱する人というように、ユーザーの導線が整理されてきた傾向が読み取れます(齋藤さん)」。

情報の更新性やMTの使い勝手についてはどうだろうか。「従来は、HTMLで予めページを作って、内部の稟議を通して承認、公開という流れでしたが、現在は、MTに原稿を流し込めばよいので、公開までのスピードが早くなりました。また、承認フローも、MT側で入力する項目が、そのまま伺い文書の様式になっているので、項目の入力漏れや文言のチェックも以前に比べ確実に行えるようになりました。MTは、タイトルと本文、カスタムフィールドに特定の情報を入れて、入れた情報がそのままWebに表示されるので、直感的に操作が可能で、他のスタッフも違和感なく使えるため、使い勝手には満足しています(齋藤さん)」。

現在は、日時指定でページを再構築するプラグインを導入し、情報の種類に応じて、ページの再構築を手動で行うものと、日次でバッジ処理するものに使い分け、さらに更新性を高める工夫がなされている。

MTという仕組みを使ってサイトをさらによいものにしていきたい

今後の機能拡張やウェブサイトの活用についての展望を伺った。「今回のリニューアルを通じて、メディアテークに足りないものを実現していくための土台の部分は完成したと考えています。今後は、MTという仕組みを使って、その土台の上に何を乗せていくかに取り組んでいきたいです。データ利用のためのAPI群のさらなる開発をはじめ、オープンデータ化、既存のシステムとの連携を進め、震災の記録や、市民の活動など、共有できる情報はどんどん共有していきたいです(齋藤さん)」。

最後に、アライアンス・ポートに期待することについて齋藤さんは以下のように語ってくれた。「アライアンス・ポートには、リニューアルを通じ、私たちのわがままを聞いていただいて感謝しています。引き続き、サイトの改良を考えていますので、お付き合いいただければと思っています。デザイン面もそうですが、技術的にもMTを熟知している方が揃っているので、私たちの無理難題を気兼ねなく相談できる心強いパートナーですね(齋藤さん)」。

MTという柔軟なプラットフォームの特性を生かし、サイトを運用しながら今後の展開を議論していきたいと語る齋藤さん。せんだいメディアテークの今後の取り組みに注目していきたい。

MOT

プロジェクトに携わった皆さん。写真左からせんだいメディアテーク 甲斐賢治さん、
齋藤一浩さん、齋藤 哲さん、石丸 正さん、清水建人さん

事例データ

  • Movable Type 6
  • サイトをリニューアルしたのは:2013年7月
  • サイトリニューアルの理由:わかりやすく情報を伝えるための情報設計と、ライブ感をもって更新担当者が容易に情報を更新していける仕組みの整備、デザインの刷新が目的
  • 制作を担当したのは:合同会社アライアンス・ポート
  • どのような手ごたえがありましたか?:ユーザーの導線が整理されてきたことがアクセス動向から読み取れる。また、公開までのフローが整理され、MTの操作性も直感的で担当者からも使い勝手が良いとの評価を得ている

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