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弥生「スモビバ!」がMovable Type クラウド版を使う理由

弥生株式会社様
CMSを本番サーバーにインストールしない、クラウド環境での利用が前提だったので、MTクラウドのサーバー配信機能が決め手でした。MTの使い勝手の良さやサポートの手厚さなどが、安心して運用できるという信頼感につながっています

「弥生会計」「やよいの青色申告」をはじめとする中小企業・個人事業主・起業家向け業務ソフトウェアを手がける弥生株式会社。同社は、スモールビジネスの業務や経営で直面する「困りごと」の解決をコンセプトに、オウンドメディア「スモビバ!」を開設した。サイト基盤には、クラウド上の「Movable Type」(MT)を利用できるマネージドサービス「Movable Type クラウド版」が採用された。MT クラウド版採用の経緯や効果について、同社 マーケティング部 マーケティングコミュニケーションチームの上原昌代さんと庄子 佑さん、構築を担当したインフォバーンの町田和宏さんにお話を伺った。

潜在顧客向けに「業務に役立つ情報」を発信するオウンドメディアとして

スモールビジネス向けの各種業務ソフトウェアを手がける弥生。同社は、パッケージソフトだけでなく、クラウドサービスにも力を入れており、会計系のソフト計3種がクラウドで展開されている。

また、同社は「事業コンシェルジュ」を掲げ、スモールビジネスが事業を展開する上で直面するさまざまな課題の解決にも取り組んでいる。その一つが「あんしん保守サポート」だ。

「製品をご利用いただいているお客様向けに、製品保守と業務支援を行う有償サービスです。製品のオンラインバージョンアップやヘルプデスクをご提供するだけでなく、たとえば、仕訳の相談など、業務上のお困りごとに対応する相談窓口をご提供しており、約44万人(※2015年12月現在)の会員にご利用いただいています」(上原さん)

もう一つが、同社が展開するオウンドメディアだ。2013年12月に開設された「スモビバ!」は、スモールビジネス(個人事業主、中小企業、起業家など)の業務や経営にまつわる疑問や課題の解決をコンセプトにしている。

「あんしん保守サポートが既存顧客向けのサービスとするなら、スモビバ!は潜在顧客向けのサービスといえます。こちらはなるべく企業色を出さず、業務に役に立つ情報をお届けすることをコンセプトにしています」(上原さん)

コーポレートサイトとは異なる独自ドメインのオープンなサイトで情報発信とすることで、まだ同社の製品を利用していない潜在顧客層にリーチすることを目的としている。記事の各テーマは、「開業届の書き方」「会社を辞めてからやっておくべき手続き」など、独立前から独立後の業務で直面する悩みをテーマにしたものが多い。

「現在、約500の記事を掲載しています。コンテンツのカテゴリーは、ニュース的なトレンド情報を扱う『トレンド&TIPS』と、ストック型の情報として、テーマ別に特集記事的な位置づけの『知っておきたい基礎知識』があります」(庄子さん)

サイト規模に合わせて柔軟に拡張できるという点が、クラウド版利用の最大の決め手

「スモビバ!」には、サイト開設当初よりMT クラウド版が採用されている。採用の経緯について、株式会社インフォバーン プロジェクトマネージャー ディレクターの町田和宏さんは以下のように語る。

「実現したい機能やご予算、さらに弥生様側でもMTを利用されていた経験があったということもあり、CMSにはMTをご提案させていただきました。記事数が増え、将来のメディアとしての成長を考えたときに、成長に合わせてプランを選べるクラウド版は、拡張性が高いと考えました。」(町田さん)

もう一つ、大事なポイントは、MT クラウド版独自の機能である「サーバー配信機能」だ。これは、MTで生成したコンテンツを外部のサーバーへ配信して公開できる機能で、MT クラウド版をステージング環境として利用し、本番サーバーにはCMSを置かない運用が可能になるものだ。

「スモビバ!では、MT クラウド版をステージング環境として、公開前の記事確認に使い、承認されたコンテンツを本番サーバーに配信して公開しています」(町田さん)

本番サーバーにCMSを置かずに利用できるので、セキュリティ面でも安心

さらに、MT クラウド版を利用するメリットについてお聞きした。

「ステージング環境と本番環境を分けることによる運用のしやすさ、安心感があります。CMSによっては、ステージング環境を用意した場合、ステージングと本番とでコンテンツを二重に登録しなければならない場合がありますが、MT クラウドなら、ステージングで確認いただいたコンテンツが本番サーバーに送られるので、二重登録の必要がありません」(町田さん)

庄子さんは、セキュリティ面のメリットだけでなく、サポートや運用の安心感というポイントを挙げる。

「ミドルウェアの脆弱性をついたサイバー攻撃のリスクなどもあり、CMSはサーバーにインストールせず、クラウドで利用したいという考えはありました。その中で、無料のCMSも多くありますが、クラウドでのマネージドサービスという利用ハードルの低さや、サポートの手厚さなどが、安心して運用できるという信頼感につながっています」(庄子さん)

現在の運用体制は、月に1回程度の編集会議で、コンテンツ企画を討議し、コンテンツの見直しや導線改善などを話し合っている。

「編集会議では、アクセス解析の数値から伸びているキーワードや、法令絡みのトピックなども踏まえ、数カ月先の見通しに沿ってコンテンツや施策を考えています」(上原さん)

コンテンツは週に2回程度の更新をベースに、確定申告などの繁忙期には更新頻度を上げている。

「サイト流入は約9割がオーガニック検索です。ですから、『青色申告』『白色申告』といった検索キーワードに対応するような定番記事や、消費税改正やマイナンバーといった、その時々のトレンドにあった記事を用意するよう配慮しています」(庄子さん)

また、「スモビバ!」は企業色を前面に出してはいないものの、最終的なブランド、製品認知につながるようコンテンツの「文脈」は大事にしている。

「スモビバ!内には、個人事業主向けに『かんたん税金計算シミュレーション』というサービスがあり、売上金額と仕入れ金額を入力すると青色申告と白色申告のどちらが有利かを計算してくれる機能があります。こうした機能に加え、青色申告に移行するための解説記事、たとえば、開業届の書き方や帳簿の付け方、そして、白色申告向け、青色申告向けの会計クラウドサービスのご紹介まで、一貫したストーリーに沿った導線作りは意識しています」(上原さん)

顧客を知るためのタッチポイントとして、「誠実さ」を大事にしていきたい

「スモビバ!」は、2015年の9月にリニューアルを行い、それまでの個人事業主を中心としたターゲットから、「個人事業主+小規模法人」をメインターゲットにするよう刷新された。また、スマホ最適化などの改修や、製品バナーの掲出などの導線見直しも継続的に行っている。

「スマホ最適化が検索サイトの評価につながる中で、リニューアル後はモバイルからのアクセスは約半数を占めています。今後はオウンドメディアという機能に加え、アンケート機能のような双方向的なコミュニティ機能の拡充を進めていきます」(町田さん)

では、機能面以外での今後の展開はどのように考えているのか。庄子さんと上原さんは次のように語る。

「スモールビジネスに携わる方の多くは、どこに相談したらよいかわからない、検索してもリンク先の情報がわかりにくいという悩みをお持ちです。ですから、弊社の製品に直接関係ない情報であっても、スモールビジネスの悩みや課題を解決する情報であれば、積極的に発信していきたいと考えています。間違った情報を出さない、わかりやすく信頼できるサイトを目指しながら、スモビバ!を成長させていきたいです」(庄子さん)

「コンバージョンだけを考えると、どうしてもコンテンツの内容が偏ってしまうので、読者の皆さんの悩みが解決したという文脈の中で、弊社の製品を使っていただく方が出てくれたらOKと考えています。スモビバ!がタッチポイントとなって、会計業務だけに限らない、幅広い潜在顧客にリーチできています。メーカーとして、情報を提供するだけでなく、お客様をより深く知るためのメディアとして、今後もスモビバ!をよりよいものにしていきたいです」(上原さん)

ある社員の方は、起業した友人から「とても役に立つサイトがある」と勧められたサイトが「スモビバ!」だったという経験があったそうだ。見る人にとって企業色がそれほど薄く、役立っているという評価はとても嬉しいと語る上原さん。そんな「スモビバ!」の今後のさらなる展開に注目だ。

株式会社弥生

写真左から弥生の庄子 佑さん、上原昌代さん、インフォバーンの町田和宏さん

事例データ

  • 使用した製品:Movable Type クラウド版
  • サイトがオープンしたのは:2013年12月
  • サイトURL:http://www.sumoviva.jp/
  • 制作を担当したのは:株式会社インフォバーン
  • どのような手ごたえがありましたか?:ステージング環境と本番環境を分けることによる運用のしやすさ、セキュリティのニーズに対応した運用が可能になった。将来のサイト拡張にも柔軟に対応できる。

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