導入事例

デコジャパン株式会社 コーポレートサイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
岡崎市民会館 公式サイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
一般社団法人 西東京市伝統文化育成会 公式サイト - MovableType.net 導入事例
画家 小高朋恵 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社フラワー不動産 ウェブサイト- Movable Type クラウド版導入事例
浅野肖像画工房 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社ヨシダ工業「Glanz(グランツ)」ウェブサイト- Movable Type 導入事例

日産自動車「TIIDA BLOG」がMovable Typeを使う理由

日産自動車株式会社様
ブログの利点は、ひとりの担当者の視点で語らせることができるという部分だと思っていますので、TIIDA BLOGの場合は、日産自動車の一社員が見て感じたティーダを魅力を、そのまま伝えていくということを大事にしています。

日産自動車『TIIDA BLOG』
http://blog.nissan.co.jp/TIIDA/

日産が2004年9月に発売したコンパクトカー『ティーダ』。その発売と同時にスタートしたのが『TIIDA BLOG』だ。「日産自動車の山本です。」という一文から始まるティーダの魅力を伝えるこのブログは"ビジネスブログ"を代表する事例のひとつだ。

伝えたい情報がたくさんあった

「ティーダのブログではなにも変わったブログの使い方ってしていないんですよ。」

というのはTIIDA BLOGを担当する株式会社カレンの日浅プロデューサー。たしかにTIIDA BLOGは見た目もシンプル。"ブログのインタラクティブ性を活かしカスタマーリレーションシップに優れた......云々"といったコムズカシイ主張があるわけではなさそうだ。

「ティーダはカタログだけでは伝えきれない魅力がたくさんあるクルマです。たとえば、コンパクトカーなのに質感を高めていたり、空間を大事にしていたり、こだわりのあるクルマなんですね。」

TV-CMや雑誌の広告、カタログだけでは伝えきれないことをブログでフォローする。それがTIIDA BLOGの役割。では、TV-CMや雑誌広告ではできないけど、ブログならできる情報発信とは何か?
それを知るには実物のエントリを参照した方が話し早いかもしれない。

「日産自動車の山本です」

2004年10月1日の『指で押さずにいられない』というタイトルのエントリでは、シートを実際に指で押してみた写真とともにシートの材質の話がかかれている。

teeda02.jpg

『指で押さずにいられない』 http://blog.nissan.co.jp/TIIDA/2004/10/post.html

ティーダのシートの素材は低反発ウレタン。低反発ウレタンのまくらなどに触ってみたことがある人なら、指で押してみたくなる感覚は理解できる。こういう触れてみなくてはわからない商品の魅力を実際にレポートとして伝えているのは"日産自動車の山本"さん。

「このときはツボをつけたのかなという実感はありましたね。企業名が主語だと伝え難い商品の魅力をありのままレポートして伝えるということに気をつけてます。例えば身長が184cmの男性を実際にシートに座らせて、前の席との間にどれだけの余裕があるのかを計った写真を掲載したりもしています。」

実際、このときのエントリにはたくさんのトラックバックが寄せられた。では、商品の魅力を伝えるために特に気を付けていること、文章を書くときのコツみたいなものはあるのか?

「ありのままをレポートするだけですよ。特に文章を書く訓練をしたりしたわけではありません。」

そんな言葉をそのまま信じるわけにはいかない。やはり訴求するための何かしらのテクニックが潜んでいるはず......。その辺りを掘り下げてみると、TIIDA BLOGのチーム(主に日浅さんと山本さんの2人)がサイトのオープン前に確認しあった事柄があったという。

「TVのCMなどで伝える情報は"日産自動車はこう考えている"という、企業が語り部になる必要があると思いますが、ブログはそうでありません。ブログの利点は、ひとりの担当者の視点で語らせることができるという部分だと思っていますので、TIIDA BLOGの場合は、日産自動車の一社員が見て感じたティーダを魅力を、そのまま伝えていくということを大事にしています。そのため、記事は基本的にすべて"日産自動車の山本です。"という一文から始めているんです。(山本さん)」

つまり、一番重要なのはエントリの主語が個人であるというところ。大上段から商品を伝えるのではなく、もっと降りてきた目線で具体的な商品の魅力を伝えようというのがTIIDA BLOGのコンセプトといっていいのだろう。

tida.jpg
カレンの日浅さんと日産自動車の山本さん

企画もネタもまだまだ尽きない

「当初は2ヶ月間という期間限定でブログを始めたんです。それが、新聞などに取材されたり、社内的な理解を得られた部分もあって、期間が延長することになったんです。」

TIIDA BLOGはスタートからすでに1年以上が経過している。しかし頻度も落ちることなくティーダに関する情報が更新され続けている。

最近の試みとしては『BlogPeople』と連動し、ティーダのオーナーやファンが運営するブログをリンクする試み、『BlogPeople Loves TIIDA』も始まっている。

「最初に伝えたい情報はきっちり用意をしていました。でもブログを運営しているうちに、あれもこれもと増えていきました。まだまだお伝えしたい、皆さんに知っていただきたいティーダの魅力があるので、これから更新していく予定です。いまのところしばらくは終わる予定もありません。まだまだ続くと思いますよ。(山本さん)」

■事例データ■
・BOXERBLOG powerdby TypePad→Movable Type商用ライセンス
・ビジネスブログをはじめたのは:2004/9月
・はじめた理由:日産ティーダのカタログやTV-CMでは伝わらない魅力を伝えるため
・制作を担当したのは:企画が株式会社カレン。記事制作は主に日産自動車山本さん
・何か手ごたえはありましたか?:反応がトラックバックでダイレクトに伝わってくるようになった

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