導入事例

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総合情報ポータル「テニスナビ」がMovable Type Advanced(旧Enterprise)を使う理由

株式会社テニスナビ様
情報の発信者は、テニスのエキスパートであっても、ウェブ制作のエキスパートではないんです。だから、普通の人にも使いこなせるコンテンツ管理システム(CMS)としてブログという選択肢が生まれました。

良質な情報発信者の集合体をブログで実現

テニスに関する総合情報提供ポータルサイト『テニスナビ』はテニス界のニュースから、新製品情報、専門家の指導によるトレーニングのノウハウ、有名選手のブログなど、テニスにまつわるありとあらゆる情報が集まっている総合情報サイトだ。その大量のコンテンツがMovable TypeAdvanced(旧Enterprise)で管理されている

■書き手を集めるのではなく、はじめに書き手ありき

『テニスナビ』を運営する株式会社テニスナビの吉川敦文さんは、本人もテニスの選手として活躍した経験の持ち主。日本テニス協会のS級エリートコーチライセンスを持っており、プロ選手のコーチやジュニア育成も行ってきた。現在も現場に立つことを一番の誇りとして、ジュニア育成に携わっている。テニスナビはそんな吉川さんが、テニス界全体のレベル向上までを踏まえて立ち上げたテニスの総合情報ポータル&コミュニティサイトだ。

「テニスナビでまずやりたかったことは、良い専門家が持っているインフォメーションを、広く伝えたいということだったんです。トレーナーやコーチといった専門家が、自分の持っているノウハウを広く伝える場所があれば、そこで情報を得た人がトレーニングやレッスンを受けてみたいと思うだろうと。いまのテニス界は情報が不足しているので、そこを補完することはテニス界全体のレベルアップにつなげられるという思いですね」。

専門家によるトレーニング方法の解説コーナーも設置されている

専門家によるトレーニング方法の解説コーナーも設置されている

コミュニティに向けたサービスを作る際、コンテンツを充実させる部分、つまり書き手を確保するという部分は誰しも苦労するものだ。しかし、テニスナビの場合は、サービスありきではなく、書き手ありきで始まっている。すでに情報を持っているエキスパートたちが吉川さんの周辺に存在し、彼らに情報発信の場を用意するのが吉川さんの主な仕事だった。

「エキスパートの方々と一緒にインターネットで情報発信をして、互いにメリットのある形で一緒にテニス界全体の底上げをしていきたいというのがテニスナビなんです。その熱意を吉川さんに語られて、こういう人なら一緒にやろうと僕も思ったんです」。

と語るのはテニスナビの技術的バックボーンを支える株式会社クロスロジックのプランナー・柴田敏宏さん。サイト構築やオープンソースのソフトウェアを活用していたものの、ウェブビジネスに関してより高度で安定したノウハウを必要とした吉川さんが、テニスナビの構想を持って柴田さんを尋ね、それ以来のパートナーだという。

吉川さんの人脈とテニスへの情熱がテニスナビというコミュニケーションサービスのアイデアにつながり、それを実現する高度で安定した技術を柴田さんが用意する。この関係性がテニスナビの軸と言えるだろう。

■ユニットの集合体をCMSツールで管理

テニスナビはこれだけの規模のサイトながらも、テニスナビの社員としてサイト運営に携わっているのは、吉川さん含めたったの2人(その下にデザイナーやジャンルごとのサポートを行う編集者が数名付いている)。テニスナビは日々たくさんの情報を発信しているが、すべての情報を一元管理しているのではなく、個々の発信者の裁量に委ねる形を取っている。この少人数による体制を支えるツールとして役立っているのがMovable Type Enterpriseだ。

「あくまでもブログありきで始めたわけではありません。情報の発信者は、テニスのエキスパートであっても、ウェブ制作のエキスパートではないんです。だから、普通の人にも使いこなせるコンテンツ管理システム(CMS)としてブログという選択肢が生まれました。プラグインや独自のPHPアプリケーションで改良することを考えると、すでに構築の経験もあるMovable Type Enterpriseが選択肢として挙がりました」(柴田さん)。

そう、テニスナビの情報はプロテニス選手のブログはもちろん、最新のテニスニュースの配信や「専門家に聞け」などのコンテンツすべてがMovable Type Enterpriseで運用されているのだ。

プロテニスプレイヤーによるブログも数多く開設されている

プロテニスプレイヤーによるブログも数多く開設されている

■コミュニティサイト運営でビジネスも成長

テニスナビのサービススタートは2006年末だが、それ以前に第1段階として『テニスカフェ』というSNSをスタートさせた。これは前述のように、吉川さんの周囲にいたテニス界のエキスパートやテニス好きたちが集まり、どのような形で情報発信をしていくかを考える場として機能していた。そして、ここからコンテンツのアイデアを拾い出す形でテニスナビがスタートしているのだ。

「僕は"一緒にやってください"と積極的に声を掛けて人を集めているわけではないんです。あくまで、"こういうサービスをやっているから、もしよかったら一緒にテニスを盛り上げよう"というスタンスなんです。ただし、書く場所を用意するだけでなく、どうやったらいいかまで一緒に考えてやっていく。そういうスタンスですね」(吉川さん)。

こういった個別に対応する体制を敷いているため、テニスナビは大きな情報発信サイトと言うよりも、個々の発信者(ユニット)の集合体といった方が正確なのだろう。もちろん、吉川さんはテニスナビ全体をコントロールしている立場として、サイト全体のバランスや各コンテンツの編集のチェックに余念がない。テニスの知識とライティングスキルを持ち、ウェブ制作にも長けているというのが、吉川さんの会社の強みだ。

このような体制では、コンテンツを一挙に増やすことは難しいかもしれないが、徐々に増やしていくことは逆に容易い。ひとつひとつパートナーを大切にして増やしていくことがテニスナビのコンテンツ増加となり、テニスナビ自体が成長することは、個々のパートナーにとってもメリットをもたらしてくれるという、"両者が成長する"モデルなのだ。

テニスナビのようなスタイルでのコミュニティサイトの運営は、すでに実績も上げている。製品メーカーからのスポンサード、テニスナビが運営するトーナメントの開催、スクールのウェブサイト構築(これもMovable Typeが運用されるケースが多い)など、ビジネス面でのめざましい成果が上がっているのだという。今後はテニス以外の分野で、総合情報ポータル&コミュニティサイト構築の制作やコンサル業務も行っていきたいそうだ。

繰り返しになるが、良質なテニスに関する情報を発信することでテニスファンを集めるのがテニスナビの役割だ。そこに人が集まれば、自然に新しいビジネスも始まる。それを繰り返すことがテニスナビの成長なのだが、同時にテニス界全体の底上げにもつながっている。まさにそれこそが吉川さんの描いた理想なのだ。

tennis-navi4.jpg

お話を伺った吉川さん

事例データ
Movable Type Enterprise
・サイトを始めたのは:2006年12月
・始めた理由:テニスに関する幅広い情報を発信する総合情報ポータル&コミュニティサイト構築のため
・制作を担当したのは:自社および株式会社クロスロジック
・何か手応えはありましたか:コンテンツが増え、ビジネスとしての成果を上げることにつながっている

(文:速水 健朗)

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