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ライジングが Movable Type と Data API を使う理由

ライジング株式会社様
専門の知識がなくても、Excelファイルからコンテンツの更新できるため、マーケティングのPDCAサイクルをスピーディに回し、より集客に注力できるようになりました

大阪でウェブサイトやECサイトの制作・運営・コンサルティングなどを手がけるライジング。同社は2008年より物置の卸売、施工のECサイト「e物置.com」を開設、運営している。取扱商品や販売エリアの拡大などにより、サイトの刷新と運用負荷軽減を目的に、2016年に「Movable Type」(MT)および同ソフトに搭載の「Movable Type Data API」(Data API)を用い、MTの管理画面を使わずにサイト運営を行い、作業量を大幅に軽減する仕組みを構築した。リニューアルの狙いや経緯、リニューアル後の効果などについて、ライジング 代表取締役 延生康二さんと、サイト構築を担当したオフィス匠 代表取締役 辻本治好さんに話を聞いた。

見込客のさらなる集客と、ECサイトの運用負荷軽減が課題

ライジングが運営する「e物置.com」は、物置の販売、設置の施工を取り扱うECサイトだ。もともと同社はウェブサイトやECサイトの制作・運営・コンサルティングなどを手がける会社として設立されたが、関連会社が西日本地区でホームセンターに物置の卸売、施工を行っており、「両社の強みを連携し物置をネット販売するサイト」として開設されたものだ。

開設当初は個人向けの販売を狙っていたものの、「開設後は法人からの問い合わせも多くいただき、現在は個人、法人の割合はほぼ半分ずつくらいの割合」だと延生さんは話す。

「物置というのはホームセンターなどの店頭で買って持ち帰り、すぐに使えるものではありません。組立、設置が必要なので、施工を含めた販売という商品の特性上、ニッチな市場を狙ったECサイトだといえます」(延生さん)。

e物置.com は経験豊富な施工業者と連携した施工技術を強みとし、さらに積極的なコンテンツ投稿とSEOに最適化されたテンプレートの採用なども相まって、年間24万UU、販売台数は1,000棟に達するなど「順調にお客様にご利用いただけるサイトへ成長した」と言う。

また、ソフト面での特長は「電話による顧客サポート」だ。「設置地面や周辺道路の状況など、施行前に確認する必要がある」ことから、購入時点で設置場所に関するメールのやり取りの後、「オペレーターが電話してお客様と打ち合わせを行い、懸念事項を解消してから工事を施工する体制にした」そうだ。

現在、国内主要3メーカーを取り扱い、関東、近畿、九州の24都道府県での販売・施工を行っているe物置.comは、2016年にリニューアルを行った。延生さんによると「サイト開設当初は、商品ページのほとんどを『ネットショップ・オーナー』というECパッケージを使って作っていた」とのことだ。

サイト構築を担当したオフィス匠では、ショッピングカートなど決済機能の部分を作り込み、サイトのフロント部分をMTのテンプレートを使うことで、見込客の流入などのSEO効果を高めることを狙いとした。しかし、商品点数や販売台数の増加などにより、フロントとなるECサイトを刷新するとともに、受発注管理の仕組み強化、施工体制の整備を行う必要が生じたのだ。

サイト刷新については、「見込客の集客にさらに注力し、ECサイトの運用負荷軽減にも取り組みたいと考えた」と延生さんは振り返る。

Data APIにより、MTの管理画面を経由せず「Excelから」更新できる仕組みを構築

e物置.com の構築を手がけ、リニューアルを実施したオフィス匠は、もともとMTテンプレートの開発に定評のあるベンダーだ。同社が自社開発したMTのテーマ「リアルゲットテンプレート」はSEOに最適化されているものだが、辻本さんによると「もともと一般サイトでの利用を想定したものだが、ECでも使えたらと思い、e物置.comに採用した」ということだ。

ECサイトにMTのテンプレートを活用するメリットについて、辻本さんは「DBからページを動的生成するのではなく、静的にHTMLを生成できることから、ページの読み込み速度やサーバー環境の費用軽減などの面でメリットがあるためだ」としている。

そして、「積極的なコンテンツ投稿を前提として豊富なコンテンツを管理できるMTとSEOでの実績もあるリアルゲットテンプレートであれば、集客に向けた高いSEO効果が期待できると考えた」と延生氏は話す。

さらに、ECサイトの運用負荷軽減に寄与するのが Data API の活用だ。Data APIは、さまざまなプログラム言語からREST/JSON方式で Movable Type にアクセスし、データの取得や更新ができるAPIで、商品コンテンツと集客に必要なSEOコンテンツの管理に活用されている。辻本さんは「Data APIによってMTの管理画面を使わずサイト運営が行えるようになり、運用に関する作業量を大幅に軽減できる」とその狙いを話す。

リニューアル前の仕組みでは、DBに格納された商品データから動的に商品ページが生成されていた。しかし、商品データが増え、処理も複雑になり、管理者の運用負荷も増大した。

たとえば、200近くある商品カテゴリーをMTの管理画面でカスタムフィールドを使って並び替えるだけでも相当な手間となる。そこでData APIを活用して、「DBを使わずに、個別のデータから単一のページを生成する仕組み」を構築したのだ。

具体的には、商品コンテンツとSEOコンテンツをMicrosoft Excelで作成し、Data APIを使ってExcelファイルをインポートし、カスタムフィールドに埋め込んで投稿、ページを再構築する仕組みだ。

管理者は、この「Excelによるコンテンツ管理ツール」を用いることで、普段から使い慣れたExcelを操作するだけで、MTの管理画面を使うことなくコンテンツの公開を行うことができる。また、SEOコンテンツもスピーディに作成、投稿が行えるため、アクセス解析やユーザーの声などをもとに、ニーズに応じたコンテンツの整備をクイックに行える。

「たとえば、台風が接近しているときなどに、物置が風で飛ばされないような対策方法を伝えるコンテンツをすぐに投稿することが可能になりました。物置の台風対策に関するコンテンツは、大阪府から防災時のマニュアルとして活用したいという問い合わせもいただきました」(延生さん)。

「物置」に関する主要なキーワードでは、メーカーよりも上位表示されるケースも

リニューアルの効果として、延生さんは「DB管理のエキスパートでなくても、エクセルを使って容易にデータ管理が行える」点を挙げる。約2,000点の商品データ、200近くの商品カテゴリーに関するローカルのデータベースが必要なくなり、データベース管理やECサイトの運用などの専門スキルがなくてもサイトの運営ができるようになった。

「以前は、商品情報が一部変わるだけで全体のページ修正の必要があり、作業に相当な負荷がかかっていました。リニューアル後は、Excelファイルを修正するだけで全てのページが反映されるため、負荷軽減を実感しています」(延生さん)。

現在の運用体制は「専任スタッフを置くというより、あるタイミングで商品登録を一気に行い、情報のメンテナンスも週1回など、定期的に行う」体制となり、自社の限られたリソースでスピーディに情報の投稿、メンテナンスが行えるようになっている。

また、コンテンツマーケティングの観点からは「Webの知識がなくても、MTの管理画面を経由することなく直感的なイメージで文章と写真をExcelに配置するだけで、コンテンツの更新できる」点がメリットとして挙げられる。細かいニーズに応えるコンテンツをスピーディに投稿できるため、「マーケティングのPDCAサイクルをスピーディに回し、より集客に注力できるようになった」ということだ。

SEO効果についても、「検索エンジンに上位表示されやすくなった」と延生さんは話す。たとえば、「物置」に関する主要なキーワードでは、メーカーよりも上位表示されるケースもあるという。

これまで反響が高かったコンテンツについて、延生さんは「物置の扉のカラーバリエーションに関する記事」を挙げた。たとえば、扉のカラーが7色ある商品について、設置したときのイメージがつきにくいという顧客の声があった。そこで、「さまざまな景観に設置した商品写真を掲載することで、設置後をイメージしやすくする」コンテンツを公開した。

また、夏の物置内は高温になることから「夏場の収納のコツ」を写真を使って紹介するコンテンツも反響が高かったという。このように、物置の購入に際して必要な情報を、それぞれの分野で知見を持ったスタッフが随時執筆、更新することができる体制が確立された。

さらなる商品、販売エリアの拡大とともに、地域の経済活性化も実現したい

現在、e物置.com はさらなる改修を行っており、最新のサイトが公開間近となっている。「ページ表示のパフォーマンス最適化など、ECサイトの改善はクリエイターにとっても課題だ」と辻本さんは話す。

たとえば、2021年4月からGoogleのMFI(モバイルファーストインデックス)が実施され、モバイルでサイトが表示できなければインデックスされなくなる。また、Web高速化のための「WebP」「JPEG 2000」などの次世代画像フォーマットへの対応についても「一つの画像アセットを2つのフォーマットでアップロードし公開できるよう、Excelのコンテンツ管理ツールへの対応を完了したところだ」という。

今後について、延生さんは、「さらなる物置の拡販に向け、商品点数と販売エリアの拡充に努めたい」と述べる。さらに、e物置.comでの成功事例を横展開することで、地場の活性化にもつなげていきたいという。

「これまでネット参入できていなかった事業者とも連携し、手作りの商品や一点物の商品など、これまでネット市場に出ていない商品を投入していきたいです」(延生さん)。

そして、地域の産業活性化への取り組みとしては、地元の大阪府貝塚市で「ネットを活用して、お客様のニーズに応えるビジネスモデルを作る取り組みを行っている」ところだ。

「限られた経営リソースで、オンラインの可能性を生かし切れていない事業者さんは多いです。e物置.comのExcelによるコンテンツ管理の仕組みを応用して、SNSなどを有効活用できるようにしていきたいです」(延生さん)。

そのために「中小企業のクライアントにもMTをもっと活用してもらえるよう、今後もシックスアパートに支援をいただきたい」とのことだ。

辻本さんは「Data APIによって、ECサイトの運営、管理を省力化する仕組みが構築できたことに大変感謝している」とした上で、「今後は、最新のCSSを使ったデザイン性の高いサイト作りにも注力し、お客様のビジネス課題の解決に引き続き貢献していきたい」と抱負を述べた。今後のライジングのビジネスの成長に、MTとオフィス匠は強力なパートナーとなるに違いない。

事例データ

  • 使用した製品: Movable Type (ソフトウェア版)
  • 制作を担当したのは: オフィス匠株式会社
  • サイトがリニューアルしたのは: 2016年
  • リニューアルサイトの目的: 商品点数や販売台数の増加などにより、サイトを刷新して見込客獲得に注力するとともにサイトの運用負荷を軽減することを目的に。
  • どのような手ごたえがありましたか?:DB管理のエキスパートでなくても、Excelを使って容易にデータ管理が行え、集客コンテンツもスピーディに投稿できるようになった。

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