導入事例

デコジャパン株式会社 コーポレートサイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
岡崎市民会館 公式サイト - Movable Type ソフトウェア版 導入事例
一般社団法人 西東京市伝統文化育成会 公式サイト - MovableType.net 導入事例
画家 小高朋恵 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社フラワー不動産 ウェブサイト- Movable Type クラウド版導入事例
浅野肖像画工房 公式サイト - MovableType.net 導入事例
株式会社ヨシダ工業「Glanz(グランツ)」ウェブサイト- Movable Type 導入事例

ソフトバンク・ペイメント・サービスがPowerCMSを使う理由

ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社様
ページ更新のスピードは向上しました。キャンペーン開始や終了など、営業時間外のイレギュラーな情報更新のケースにも、さらに対応しやすくなっています

ECサイトや小売店舗向けの決済代行サービスや、各種決済サービスを提供するソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社。同社は、顧客向けのサービスサイトをリニューアル。CMSには「Movable Type」(以下、MT)をベースとしたエンタープライズ向け高機能CMS「PowerCMS」が採用された。今回のリニューアルについて、同社 企画推進本部 加盟店事業推進部 部長 長田直樹さんと同部 加盟店事業推進課 木村憲さん、羅明さん、そして構築を担当したロックスインターナショナル株式会社 ウェブディレクター 齋藤正義さんにお話を伺った。

BtoB向けの「総合決済サービスサイト」を目指してリニューアル

同社のサービスサイトは、EC事業者やゲームなどのデジタルコンテンツ会社、リアル店舗運営会社などに向けて、決済代行サービスや各種決済ソリューションなどを紹介している。

「クレジットカードを持たない若年層向けにはキャリア決済が必要ですし、主婦向けにはコンビニ決済が便利です。そうした点を踏まえ、多様な決済ニーズに応えられる『総合決済サービスサイト』を目ざしています」(長田さん)

しかし、リニューアル前のウェブサイトには、さまざまな課題があったという。

「来訪者が目的の情報にたどりつきにくい『情報の検索性や導線』の課題や、モバイル最適化をはじめとする『SEOの課題』がありました。また、これまでは担当者が直接HTML、CSSをコーディングして、1ページごとにページを作っていました」(長田さん)

同社で取り扱う決済サービスは多様で、サービスブランドだけでも20以上ある。サイトに掲載しているブランドのロゴ変更や、機能追加、仕様変更など記載内容の変更が頻繁に発生している。こうした情報更新に際して「どこに、どんなコンテンツがあり、何を更新すれば内容が最新になるか管理しきれない」課題があった。

「あわせて、サイト内の問い合わせフォームに関する課題もありました。これまでは、キャンペーン実施時の応募フォームを、担当者が直接PHPを使って作成していました。これをノンプログラミングで作成、修正できる仕組みを整備したいというのも大きなテーマでした」(木村さん)

国産CMSで多機能、かつ信頼性の高さとカスタマイズの柔軟性がPowerCMS選定の決め手

サイトリニューアルにあたっては、2015年10月頃から内部で検討を開始、同11月〜12月に要求仕様書を作成し、制作会社選定のためのコンペを実施した。コンペは、提案書ベースの一次選考で最終候補を4〜5社に絞り、最終選考でのプレゼンを経て選定された。

「デザイン、CMS、SEOと、それに伴うドキュメントの制作といった課題に対する提案を総合的に勘案し、ロックスインターナショナルとPowerCMSの組み合わせが一番優れていると判断しました」(長田さん)

では、なぜCMSにPowerCMSを選んだのか。ロックスインターナショナルの齋籐氏は以下のように語る。

「BtoB向けの大規模サイトということで、特にセキュリティ面でベースとなるCMSの堅牢性がポイントでした。そこで、国産で、エンタープライズ向けの機能が豊富で、かつ信頼性の高いPowerCMSを提案しました。リニューアル後の運用面でも、例えば、サイト内のロゴ修正が簡単に行えるなど、効率化に寄与できるカスタマイズ性の高さがポイントとなりました」(齋藤さん)

「国産CMSというのも大きなポイントです。海外CMSはメニューやドキュメントも英語で、運用フェーズにおけるサポート面でも不安がありました。PowerCMSは、開発元のアルファサードによるサポートがある点などから、安心してお任せできると考えました」(長田さん)

制作会社とCMSの選定が終わり、リニューアルプロジェクトは2016年4月から本格スタートした。

「最初に、3つほどデザインパターンを出してもらい、デザインの方向性について社内承認を得ることに注力しました。その後は、デザインの細部を詰めながら要件定義を固め、CMSの実装に移りました。プロジェクトの中に分科会をいくつか立ち上げ、同時並行でプロジェクトを進めました」(長田さん)

「フォームの開発では、入力で想定される値や、必須条件判断などの機能要件に時間をかけました。PowerCMS側で、フォームのテキストを設定、項目はドラッグ&ドロップで配置でき、順番の変更もプログラミングなしに管理画面から行えるようにしました」(羅さん)

機能面の大きなポイントではもう一つ、「サイト内検索」がある。リニューアル前は、サイト内検索機能自体がなかったため、これを実装したほか、カテゴリー別検索やPDF検索、来訪者が目的別に必要なページ(サービス)を一覧表示、絞り込むことができる「目的から探す」検索機能などを追加した。

また、キャンペーン情報や、重点的な拡販商材の紹介などは「タイル」と呼ばれる枠をページ下部に設けた。このタイルに表示するコンテンツ内容はもちろん、PowerCMS側で管理可能だ。

「例えば、クレジット決済のページを閲覧している方に、ページ下部のタイルを使い、関連する別のサービスをおすすめすることが可能になりました。コンテンツ内容は運用側で管理しており、タイルの内容は、管理画面からドラッグ&ドロップで配置が可能です」(木村さん)

レスポンシブによるフォーム最適化で、モバイル経由の問い合わせ件数は約10倍に

リニューアルサイトは、2016年12月1日にリリースされた。リニューアルから約2カ月(取材時点)が経過した効果としては、第一にSEO効果が挙げられる。

「決済代行」などの重要集客キーワードの検索順位が上がりました。リニューアル当初は、一部のキーワードの検索順位が落ちたのですが、その後、リダイレクト設定などの対策を行うことですぐに順位が回復しました」(木村さん)

短期間で検索順位が回復した要因としては、「レスポンシブによるモバイル最適化やサイト構造、コンテンツ内容の見直し」が検索エンジンに評価された点が挙げられる。また、モバイル最適化により、モバイル経由でのコンバージョン(問い合わせ完了)件数が約10倍に増えた。

「今まで、お問い合せフォームはモバイル最適化されておらず、デスクトップ向けのフォームが小さく表示されていたため、スマホ経由でのお問い合せはかなり少ない状況でした。しかし、リニューアル後は、スマホ経由でのコンバージョン件数が増え、フォーム最適化の効果を実感しています」(木村さん)

同社のサービスメニューには、個人事業主や店舗向けの決済サービスもある。「特に、スマホ利用機会が多いスモールビジネスからの問い合わせというシーンに対応できているのではないか」と木村さんはつけ加えてくれた。

そして、HTMLファイルをFTPでアップロードする必要がなくなり、更新作業の効率は大きく向上した。

「ページ更新のスピードは劇的に向上しました。今後は、記事更新の予約設定により、指定した時間に自動で記事が更新できるようになり、キャンペーン開始や終了など、営業時間外のイレギュラーな情報更新のケースにも、さらに対応しやすくなります。また、応募フォームの作成も、PowerCMSの管理画面からドラッグ&ドロップで簡単に行えるようになり、かなり省力化できています」(羅さん)

今後もさらなるサイト改善のヒントにつながる提案に期待

今後は、リニューアル後の細かい改修を続けながら、機能拡張にも対応していく予定だ。今後の機能拡張については「会員管理機能の追加」が挙げられる。

「メルマガ登録ユーザーに対し、PowerCMSの機能を用い、リードナーチャリングを行っていきたいと思っています。既存会員へのアプローチというマーケティング面での活用がテーマです」(羅さん)

また、サイトに来訪したユーザーの閲覧履歴などから、チャット画面を表示してオペレーターの対応を促すチャット機能の追加や、リード育成からコンバージョンに至るまでの一貫したマーケティングを行うため、CRMとの連携機能も活用してきたいとのことだ。

最後に、シックス・アパートやアルファサード、ロックスインターナショナルへのコメントをいただいた。

「まずはサイトの安定稼働が重要ですから、お客さまの情報を預かるWebサーバーのセキュリティ対策を含めて、今後もロックスインターナショナルさんには安定稼働に協力をお願いしたいです。また、現状では、多機能なPowerCMSの一部しか使いこなせていないと思うので、使っていない機能を管理画面のメニューから非表示にするといったことも含め、さらに使いやすいCMSに育てていき、多くの人が情報更新できるように整備していきたいです」(羅さん)

「今回のリニューアルで、問い合わせ件数増、検索順位の向上という目的は達成できました。今後は、さらに問い合わせが増えるような仕組みの提案を期待します。例えば、閲覧中のユーザーに興味がありそうな情報をポップアップで表示するなど、サイト改善のヒントに繋がる情報交換をしていければと思います」(木村さん)

「サービスサイトは、24時間動く営業マンのようなものです。来訪いただいたお客さま、弊社のサービスにご興味を持ってくださったお客さまが、ぜひ利用してみたいと思ってくださるコンテンツ、情報更新のあり方、リードタイムの短縮など、これからもサイト運営の最適化に協力をお願いしたいです」(長田さん)

今後もPowerCMSとロックスインターナショナルに求められる期待と役割は高まっていくばかりである。

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写真右からソフトバンク・ペイメント・サービス 長田直樹さん、木村 憲さん、羅 明さん、
ロックスインターナショナル 齋藤正義さん

事例データ

  • 使用した製品: PowerCMS
  • ウェブサイトURL: http://www.sbpayment.jp/
  • ウェブサイトをリニューアルしたのは: 2016年12月
  • リニューアルの理由: 検索順位向上による問い合わせ件数の獲得件数増と、CMSによるサイト更新作業効率化を目的として
  • 制作を担当したのは: ロックスインターナショナル株式会社
  • どのような手ごたえがありましたか?: 重要キーワードの検索順位が上がり、モバイル経由のコンバージョンはリニューアル前の約10倍に増えた。PowerCMS 導入により、フォーム開発を含む、サイト更新の負荷も劇的に改善されている

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