AWS Marketplace で提供している Movable Type AMI版 に、Amazon Linux 2023（AL2023）に対応したマシンイメージを追加しました。

Movable Type を SELinux 下で動作させるためのポリシーを予め設定しているため、高いセキュリティ基準で運用することができます。

Movable Type AMI版 とは

Movable Type AMI版は、Movable Type があらかじめインストールされ、動作する状態で提供される Amazon Machine Image（AMI）です。Amazon Linux をベースに、Movable Type を快適に利用できるようにミドルウェア、Perl モジュールなどがチューニングされた状態の AMI が提供されているので、簡単に起動し運用することができます。

Amazon Linux 2023（AL2023）について

AWS が提供する EC2 向けに最適化された Linux ベースのオペレーションシステムです。Amazon Linux 2（AL2）と比べ、明確なリリースケイデンスやより高いセキュリティへの配慮などを特長としています。SELinux の有効化（パーミッシブモード）、OpenSSL 3 の搭載などのアップデートも含まれています。

Amazon Linux 2023（AL2023）の詳細については、アマゾン ウェブ サービス ジャパン社のサイトもご覧ください。

• クラウド向け Linux | Amazon Linux 2023 | Amazon Web Services
• Amazon Linux 2023 のご紹介 | Amazon Web Services

Amazon Linux 2023 に対応した Movable Type AMI版の特長

AL2023 をベースに Movable Type 7 r.5402（7.9.7-2）および関連パッケージをインストールしたのち設定し、起動後すぐに動作する状態で提供します。AL2023 は x86_64 と aarch64（arm）の2つのアーキテクチャに対応しており、Movable Type AMI版もこの2つのアーキテクチャをサポートします。

また、以前より提供している Amazon Linux 2 対応版と比べて、次のような特長、変更点があります。

起動時のWebサーバの切替や一部の環境変数の設定変更が可能に

EC2 のインスタンスユーザーデータを用いて、起動時のWebサーバーの切替や、一部の Movable Type 環境変数の設定を変更できるようにしました。Movable Type の言語設定を日本語に設定したり、データベースを RDS に設定した状態で起動することなどが可能です。

Apache、nginx の両方の Webサーバーに対応

デフォルトでは Apache が起動した状態で設定されています。新たに追加した /app/tools/switch-webserver コマンドによって Apache / nginx を切り替えることができます。

Movable Type を SELinux 下で動作させるためのポリシーを予め設定

Amazon Linux 2023 は SELinux が有効な状態（Permissive）で提供されていますが、Movable Type AMI 版も同じ状態で提供します。Movable Type の動作に必要な設定を含むポリシーは movabletype-selinux パッケージとして提供、メンテナンスされます。ポリシーには、デフォルトのファイル、ディレクトリ構成の状態で Movable Type が動作するように、関連パッケージを含めたルールが設定されています。

このほか、Amazon Linux 2 対応版から構成などの細かな変更点がありますので、リリースノートをご確認ください。

• Movable Type AMI版 Amazon Linux 2023 対応 リリースノート | MovableType.jp

詳しい使い方や技術的な情報については、ドキュメントサイト MovableType.jp のマニュアルをご確認ください。

• Movable Type AMI 版 について | MovableType.jp

Movable Type AMI版 のラインナップ

今回の Amazon Linux 2023 対応版が新たに加わった Movable Type AMI版 のラインナップは次の6つになります。

また、2023年秋にリリースを予定している Movable Type 8 への対応についても計画しています。Movable Type 8 を搭載するマシンイメージの提供並びに、既存環境のアップデート対応を行います。

• Movable Type 7 (Amazon Linux 2023, x86) ※新規追加
• Movable Type 7 (Amazon Linux 2023, arm64)　※新規追加
• Movable Type 7 (Amazon Linux 2, nginx, x86)
• Movable Type 7 (Amazon Linux 2, Apache httpd, x86)
• Movable Type 7 (Amazon Linux 2, nginx, arm64)
• Movable Type 7 (Amazon Linux 2, Apache httpd, arm64)

※ 製品名は、AWS Marketplace の各ページにリンクしています。

Movable Type の利用料金は、インスタンスタイプに関わらず利用時間に応じた従量課金となります。AWS無料利用枠にも対応しており、初めてのご利用の場合には7日間の無料トライアルも可能です。

◆ Hourly：0.07ドル／1時間
◆ Annual Subscription：499ドル／1年
※ 上記は Movable Type の料金です。EC2その他AWSの利用料が別途必要です。
※ t2.nano および t2.micro インスタンス（x86 ベースのプロセッサのみ対応）でのご利用は無料です。

なお、Movable Type AMI版 にはテクニカルサポートは付属していません。詳しくは製品案内ページをご覧ください。

Movable Type AMI版 製品案内

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